Tempesta・4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想書庫です


苦手な方はお気を付けください





















「付き合おう」



当然の流れだから自信を持って言う



「え?」



なぜか聞き返される



「好きです、俺と付き合ってください」



もう一度丁寧に言う



「すみません、あなたとどうこうなるつもりはないです」



断られた?!



「な、なんで?」

「なんでって…」

「両想いだよ?」

「そうなんですか?」

「そうだよ!」

「へぇ…」



二宮和也が全然盛り上がってない


ドキドキもウキウキも見受けられない



「そっか、見付けたばっかだからびっくりしてるんだ?


それ分かる~!俺もそうだった、現実的無いよね~!

二宮和也も今はびっくりし過ぎて実感ないかもしれないけど大丈夫だから


少し時間が経つと嬉しい気持ちでいっぱいになるから大丈夫だよっ」



だから付き合おう!



「そうかもしれませんね」

「そうかも、じゃなくて、そうなの!」

「はぁ…」

「なんだよそのやる気ない感じは!」

「やる気?」

「付き合う気持ちのこと!」

「そんなもの、はじめからありません」

「はぁー?!」

「話は平行線ですね

とりあえず店を閉めますんで、あなたも裏から出てください」



俺を客として扱うことも、リスナーとして扱うことも、さらには恋してた声の主として扱うことも完全に止めたような雰囲気の二宮和也

反応が薄い、手応えもない、やる気も感じられない

それでもやっぱり好きだ





「雨止んでるね~」



外灯が届かない店の裏

相手のペースに合わせてたら、次は無い気がする

そんなの嫌だ


このまま別れるなんて嫌だ



「結果的に嬉しいって気持ちはもちろんあります

だからと言ってあなたと…」



身体が勝手に動く

恋するきっかけになった声に引き寄せられる



むにっ



チュー


…しちゃった




『チューするぞ』



懐かしい台詞を思い出す

あれは最終週に言わされたやつ

二宮和也も聴いてくれてた?聴いてどうだった?ドキドキしてくれた?



「今からチューする、俺と、お前で、チューする、チュー、す、る、認識した?」



無表情だった二宮和也の顔が真っ赤になる


やっと俺を意識してくれたらしい



あははっ か~わい~のぉ~



むにっ



「んん…ぁ…」



あの時は猛烈に恥ずかしかったけど、真面目に言っといてよかった






それからの俺は人生で一番行動的だったと思う



「ここで働きたいです、雇ってください!お願いします!」

二宮和也とチューした次の日

散歩中にいつも見掛けるおじいちゃんに頭を下げる


店内では一度も見掛けたことないけど、この人がオーナーだよな?



「はいはい、いいですよ」

「…へっ?」

「君、明日から来ちゃいなさい」

「ありがとうございまーすっ」



こうして俺の研修が始まった




「おはよーござ…って、ちょっとあなた!」

「はーい」

「ここでなにやってんだよ!」

「おはようございますっ 大野智ですっ

本日より研修を受けることになりました、よろしくお願いしまーすっ」

「はぁ?!」



驚愕する二宮和也

気持ちを向けてもらえて嬉しい


どんどん好きになっちゃうな~


お前も俺をどんどん好きになってしまえ~

















つづく