トラワレの今・13 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ただいま~」


「おかえりなさーいっ」


「ふふっ」

「えへっ」




その日の夜



当たり前のように帰ってきてくれた大野さんとのんびり鍋をして

今夜はベッドで 営 み ましょうかね!と笑いながらお互いを 脱 が し て いた時だった




「これ…どうしたんですか」

「ん?どれ?」

「背中に傷が…しかもこんなにたくさん?!」



よく見れば背中だけじゃなくて、腕にも小さな痣と引っ掻き傷のようなものがたくさんあった



「あー…うん、どこでついたんだろうね?」


「分からないんですか?!」



猫…じゃないな


もっと大きいから、人間の手?

血が滲んでるとこもあるってことは新しい傷

つまり、こっちに来てからつけられた傷だ



「もしかして…嫉妬ですか、嫌がらせ?」



支社の大野さんが本社の仕事に抜擢されたから?



「いや…」

「誰ですか!どこの部署ですか?!まさか役職ある奴とか?!


わざと見えないところを痛め付けるなんて卑怯過ぎる


許せない…今すぐ抗議しましょう!」

「…う、うん、えーっと、えー…」


「感情的になって無駄に騒いだりしませんから


誰ですか、教えてください」


「…ニノ、かな?」



ちょこんと俺を差した大野さんの指をぎゅーっと握る



「大丈夫です、なにがあっても俺が居ます、俺が大野さんを守ります

相手がどんなに偉くてもこんな卑劣な仕打ちに屈しては駄目です

俺と一緒に戦いましょう」



たくさんの傷があって痛々しい身体を思いきり抱きしめた



「大丈夫、大丈夫ですよ、大野さん」

「ニノ、ありがと…」


「俺じゃ頼りないかもしれないけど、なにが起きても側に居ますから」


「ありがとう ニノ、すっごく嬉しい

でもね、これは愛の証だから全然痛くないんだ」



…愛の証?



「それは…浮気ってこと?」



一緒に住む部屋を探そうとしていたのに、急に登場人物増えちゃった…?



「違うよ!!」

「でも愛の証って…」

「ちょっと貸して」



腕が持ち上げられて、傷の上に乗せられた



「ね?」

「え?」

「全部ニノから貰ったものだから」

「…えっ?!」



腕の引っ掻き傷の幅と、痣と痣の幅

俺の手をぴたりと合う



「…うそ」



背中に回って傷に手を添えてみた



「…一緒だ」

「ニノがね、俺に遠慮なく 抱 か れ て くれて嬉しかった

この傷の全部に、少しも離れたくないって気持ちが宿ってる

だから俺はすごく嬉しいんだ」



昨日は必死で、とにかく夢中で


大切な人にこんな傷をつけてしまっていることに少しも気付かなかった



「…ごめ…ん゙んっ」



謝罪しようとした口は、 即 座 に 塞 が れ た

















つづく