※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
泣き疲れて、でも少し安心したような顔のニノをベッドへ運んで
愛しい人を 抱 き し め て 横になると、ふっと気が緩んだ
圧縮していた感情が胸の奥から込み上げてきて、 抑 え ら れ な く なる…
ニノは優しいから着てるものを気遣ってくれたけど、ニノ以外のことなんかどうでもいい
もう離れたくない…
「離れませんから、俺はずっとこの腕の中に居ますから」
全身を包んでくれる優しい声
ずっと好きでいてほしいから、もっともっと好きになってほしいから、出来るだけ格好いい恋人でいたい
でも、今は無理だ
「…うん、ありがと…」
ニノに甘えて
泣いた
存分に 抱 き しめて、存分に 抱 き しめてもらって
弾けそうだった心が落ち着くと、やりたいことリストが頭に浮かんだ
あんなに吟味を重ねてやりたいことの項目を絞りに絞ったのに、全然消化出来てない
このままだと向こうに戻った時に仕事する気になれない
窓の外が明るくなってきたな…
どんなにいい雰囲気になったとしても、ニノは出勤時間になったら会社に行くって言うに決まってるから
そこから逆算してその間に出来ることといえば…アレとアレ
それからアレもしないと
「やっとニノの中に 入 れ る から
気 絶 す る まで イ か せ る 」
厳選したやりたいことをニノに伝えてみた
「ニノ?聞いてた?」
「う、うん!」
頬がほんのり紅いね
想像してくれたんだ?
人間が想像するものは実現出来るって、どこかの偉い人が言ってたよ
「ねぇ、キスしてい?」
「だめぇー!」
真面目な恋人は必ずそう言う
でも大丈夫、時間配分は完璧
「します
していいよね?」
湿らせた唇を見せ付けるように寄せて
「ね?」
甘さを控えずにダメ押ししたら、可愛く照れながら頷いてくれた
久し振りの唇は蕩けるように甘くて、 舌 も ぴったりと 吸 い 付 い て きて
キスってこんなに幸福を感じるものだったかな…なんて格好いいこと考えてたけど
身体は軽く イ っ て た
ニノもなにも考えられないって顔してたからここままいけるかと思って
「続き…する?」
「……だめぇ…」
一応確認したけど、真面目な恋人はここでもNOと言う
「そっか」
でもこれも想定内
ちゃんとしてるニノが大好きだから、ますます惚れ直す
だけど俺も、簡単に諦める男じゃない
「一緒にシャワー浴びてく」
少しだけ寂しそうな顔してるのを確認してからお風呂場まで運んで
「ニノさぁ…痩せたよね」
話題はニノがげっそりと痩せてしまったことへ持っていく
「俺が側にいたらこんな痩せかたさせないのに…」
内容については真剣にそう思ってるけど、言い方は出来るだけアホっぽさを意識
「ニノ!ヘラヘラしないの!ちゃんと太ってもらうからね!」
「ふへへ~」
見てよ!この可愛らしいニノを!
一つの 警 戒 心 もなく、安心してくれてる心と身体
「ニノー!」
…あ、呼んだだけでまた 軽 イ キ した
俺って比較的淡泊なのに、ニノに対してだけは尋常ではない 反 応 をしてしまう
「智はぁ…太った?痩せた?」
理由は分かってる
ニノが可愛すぎるからだっ!
つづく