二人に名前があるとしたら・42 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「デビューします

よろしくお願いいたしますっ」

「京都へ行かせてください

よろしくお願いしまっす!」



次の日


ニノの仕事が終わってから、二人で事務所へ行った



「そうですか、そうですか、頑張りましょうね」

「はいっ」

「はーい」



社長のことはやっぱりちょっと不思議ってゆーか


俺が考えることの上の上を行ってるかんじがして、まだまだなにを考えてるのか読めない



長い付き合いになれば分かることもあるんかな?




「まずはスタートラインに立つことを目標に頑張らねーとなー」

「俺も頑張ります!」

「おぅ、お互いになっ」




手土産男から受け取った契約書を読んでみたけど、難しいことはよく分からなかった

実家に帰って、親にも読んでもらって、これからどうしたいのかを話すと



「いいんじゃない?この機会にダンスを極めてくれば?」



意外にも賛成多数



「やるからにはしっかりね」

「うんっ」




こうして俺は、正式にニノと同じ事務所に所属することになった









「大野さん!」

「ん~」

「本当に行くんですか!」

「行くってことでお互い納得しなかったっけ?」

「納得はしましたけど!」



お稽古とやらが早速始まるって聞いて、荷造りを始めていた夜



「じゃあお前はなにを怒ってるわけ?」

「怒ってませんっ!」



その膨れた頬で言われても、説得力の欠片もない



「大野さん?怒ってませんって言いましたよ?!

大野さん?!大野さんっ!大野さぁああーんっ!」

「はいはいはいっ!」



向こうで着ようと思って用意していたシャツがニノに捕まって、ぶんぶん振られてる



「に~のちゃんはなにをそんなにぷりぷりしてるのかな~?」



仕方なく荷造りの手を止めて、すぐ側でご機嫌ナナメなかわいこちゃんを抱きしめる



「ぷりぷりなんかしてないもん!」

「ぷりぷりしてないの?」

「してないのっ!」

「あっそ、だったら荷造り続けよー」

「いやぁーー!!ごめんなさぁーーいっ!!」



背中に回してた腕を緩めると、絶叫しながら抱きついてきた



耳がめっちゃキーーーン!




「ん~?どうしたぁ?寂しくなっちゃったか?」




ニノの未来と俺の未来

そして二人の未来と可能性について



あの夜にたくさん話した



チャンスはどこにでも転がってるわけじゃないこと

やりたいことと出来ること

理想と現実



知識も経験も無いけど、これが一番いいんだよね?って何度も確認しあって

二人で納得して出した答えだったよな?

















つづく