※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「デビューします
よろしくお願いいたしますっ」
「京都へ行かせてください
よろしくお願いしまっす!」
次の日
ニノの仕事が終わってから、二人で事務所へ行った
「そうですか、そうですか、頑張りましょうね」
「はいっ」
「はーい」
社長のことはやっぱりちょっと不思議ってゆーか
俺が考えることの上の上を行ってるかんじがして、まだまだなにを考えてるのか読めない
長い付き合いになれば分かることもあるんかな?
「まずはスタートラインに立つことを目標に頑張らねーとなー」
「俺も頑張ります!」
「おぅ、お互いになっ」
手土産男から受け取った契約書を読んでみたけど、難しいことはよく分からなかった
実家に帰って、親にも読んでもらって、これからどうしたいのかを話すと
「いいんじゃない?この機会にダンスを極めてくれば?」
意外にも賛成多数
「やるからにはしっかりね」
「うんっ」
こうして俺は、正式にニノと同じ事務所に所属することになった
「大野さん!」
「ん~」
「本当に行くんですか!」
「行くってことでお互い納得しなかったっけ?」
「納得はしましたけど!」
お稽古とやらが早速始まるって聞いて、荷造りを始めていた夜
「じゃあお前はなにを怒ってるわけ?」
「怒ってませんっ!」
その膨れた頬で言われても、説得力の欠片もない
「大野さん?怒ってませんって言いましたよ?!
大野さん?!大野さんっ!大野さぁああーんっ!」
「はいはいはいっ!」
向こうで着ようと思って用意していたシャツがニノに捕まって、ぶんぶん振られてる
「に~のちゃんはなにをそんなにぷりぷりしてるのかな~?」
仕方なく荷造りの手を止めて、すぐ側でご機嫌ナナメなかわいこちゃんを抱きしめる
「ぷりぷりなんかしてないもん!」
「ぷりぷりしてないの?」
「してないのっ!」
「あっそ、だったら荷造り続けよー」
「いやぁーー!!ごめんなさぁーーいっ!!」
背中に回してた腕を緩めると、絶叫しながら抱きついてきた
耳がめっちゃキーーーン!
「ん~?どうしたぁ?寂しくなっちゃったか?」
ニノの未来と俺の未来
そして二人の未来と可能性について
あの夜にたくさん話した
チャンスはどこにでも転がってるわけじゃないこと
やりたいことと出来ること
理想と現実
知識も経験も無いけど、これが一番いいんだよね?って何度も確認しあって
二人で納得して出した答えだったよな?
つづく