二度目の訪問・13 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















新幹線が定刻通りに到着した



プルルルルルル

別れの合図




「ありがとうございました、また来ますっ」

「う~ん…」

「大野さん?」



ホームの時計をチラリと見た



「よし」



手を繋いで、歩き出す



「…え…えっ?」



プシュー

扉が閉まった



「なっ…なんで…」

「もう少しだけ見送るね」

「ぇえー?!」



二人を乗せた新幹線が動き出した





「ちょっ…え?!会社…仕事は?!」

「だって離れがたいんだもん」

「だからって!」



俺だって離れがたいし、一緒に居られる時間が伸びたことは嬉しいでけど、でもっ



「これでもう一回、キス出来るね」

「…ふぇ?…ちょ…ダメ…」

「ほんとに可愛いんだからなぁ」



ぐっと腰を引き寄せられて



「人が通るかもしれないから…ね?」



言葉の最後に破壊力のあるウインクをすると


短いキスを何度も繰り返した



あ~…

腰がぁ…



砕けるぅ…




「はぁ…ん…」

「あ、立ってられない?本社まで送ろうか?」



次の停車駅が見えてきたところで、俺を支えながら嬉しそうに笑ってる



「だっ…だめです!」

「でもぉ」

「でもじゃない!降りなきゃダメっ!」

「え~?」

「お互いに!お互いの場所で!頑張るの!

それでまた…智に甘えに行くからっ!」

「うん」

「智も辛くなったら甘えに来てねっ!」

「うん、行く、甘えに行くね」



プシュー

扉が開いて、外の風が入ってくる



名残惜しそうな背中へ



「いってらっしゃい!」



元気いっぱいに言った



くるっと振り返った大野さんは、すごく優しくて甘い笑顔を見せてくれた



「行ってきます、いってらっしゃいっ」

「行ってきまーすっ!」









「ふぅ~…おわっ…腰やば…」



ふらつく足を進めて、なんとか席についた



「行ってきます、と…いってらっしゃい、かぁ…」



これ、いいよね

すっごくいい



「早く毎日言いたいなぁ…」



隅々まで智で満たされた心と身体



そっと抱きしめて、目を閉じた





















終わり