※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
ホームまで見送るねと言ってくれた大野さんと並んで、新幹線を待つ
「…帰りたくないなぁ」
「…帰したくないなぁ」
同時に呟いた言葉に、二人で顔を見合わせた
「俺達、遠距離恋愛って向いてないですね」
「うん、向いてない」
「愛が育ち過ぎて困りますもんね」
「うん、ほんと困る」
「…ふふっ」
「ふふふっ」
またしばらく会えないけど、この瞬間を一緒に笑い合えてすっごく嬉しい
あ、そうだ
あのこと、もう一回ちゃんと聞いておかないと!
「俺、本当に迷惑かけませんでした?」
「さっきも言ったけど、ただただニノが可愛かっただけで迷惑なんて一つも無かったよ」
でも、目が覚めた時の大野さんはどこか追い詰められた顔をしてた
その後も、意識が飛びそうになると、切ない顔で俺を呼んでた
勝手に来て、勝手に寝ちゃったから、一晩中一人で待たせちゃったんだよね…?
「…ごめんなさい」
「次はしてもいい?」
「…え?」
「そんなに気に病むなら、次は寝てても 犯 すよ
寝てるニノは脱力してるから、 ヤ リ やすいように 手 足 を 縛 って、 前 も 後 ろ も 弄 く り 回 して、 枯 れるまで出させて、それでも 突 き 続 け る、それでいい?」
「それは…」
「ニノ、いい?」
冗談や勢いじゃなくて、真剣に言われた
大野さんにならどんなことをされても嬉しい
だけど…
「出来れば…一緒がいいです
大野さんをちゃんと見て、俺のことも…ちゃんと見てもらって、そうやって抱き合いたいです」
「俺も待ちたいから待ったんだ
だから、寝てるのが迷惑とかそんなこと無いし、謝ったりとか、そういうのもうやめてね?」
「…はい」
こういうところが駄目なところかなぁ
大野さんが嫌な気分で側に居てくれたなんて思ってないけど、迷惑とか無理させちゃったとかすぐに一人でうじうじ考えちゃう
俺はもっと自信を持って甘えたらいいのかもしれない
「智布団のお蔭で本当にぐっすり眠れました
ありがとうございました」
「お礼も要らないよ?
ニノを抱きしめてるだけでもすごく…嬉しくて、起きるまでたくさん想ってすごく…楽しい時間だったから」
「…その微妙な間はなんですか?」
「え?」
嬉しくてと楽しかったの前に、言葉を飲む間があった
「それ、嘘…ですね?」
「なんで?楽しかったよ?!」
「嘘だ! 悶 々 してたんだ!」
「 悶 々 したけど!それが楽しかったの!」
「もー…やっぱり無理させたんじゃん…」
「だからぁ、我慢したくてしたんだからいいのっ」
「でもやっぱり…」
「ニノが寝てる時だって愛し合ってたから
ずっと俺を探してたし、ずっと俺を 求 めてたし、俺との楽しい夢見てたんでしょ?」
確かにずーっと幸せな気分だったけど…
「意識が覚醒してなくたって俺の 胸 を 吸 うように口をむにむにさせて、 足 も 腰 も すりすり 擦 り 付 けて、無防備で可愛くてそれからもぞもぞ動い…」
「わかっ…分かりました、もう分かりましたから!」
無意識の時の 痴 態 を改めて聞くのが恥ずかしくて、慌てて止めた
「 悶 々 も楽しかったのが伝わった?」
「痛いほどに…伝わりました…」
「んふふっ よかった」
大野さんはどんな時でも俺を待っててくれる
それが泣きたいくらいに嬉しい
俺も、いつか必ず、大野さんを待てる男になろう
つづく