二人に名前があるとしたら・8 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「んー…!」



なんだか目覚めのいい朝が続いてた

身体が温かくて、胸の辺りもほんわかしてる




「はよー」



リビングへ行くと、いつものようにニノは居ない

ドラマの撮影が入ると早朝から深夜まで働き詰めだから、一緒に住んでても顔を見ない日が多くなる



「今日は待っててやるかな」



テレビを付ければそこにニノは居て、元気に頑張ってるのは分かるけど

俺だけに向けられるあの笑顔が


無性に見たくなった






「…ただいまぁ」



廊下から聞こえる潜めた声と、遠慮がちな足音



「あれっ?」



リビングの明かりを見付けて、それがタタッと速くなる



「おかえり~」

「大野さん?!なんで?!」

「待ってた」

「ぇえー?!」

「おかえり、ニノ」

「た…ただいまぁー!」



こんな時も本当に嬉しそうな顔をする



うん、俺が見たかった顔だ




「遅くまで大変だな」

「大丈夫!俺には大野さんが居るから!」



居ると言っても、ただ同じ家に住んでるだけで、家事もまだまだ下手くそだし

癒せるアイテムも技術もない

ニノが大丈夫だと言う根拠はどこにあるんだろう?



「今日は顔見て話せたから元気100倍!」

「そっか」

「うんっ」



へへっと笑いながら、自室へ入っていくニノを見たからかもしれない



その夜は、ニノを抱きしめてる夢を見た






「んー…!」



ベッドでする目覚めの伸び

今朝も調子がいい



あんな夢を見たからか、腕に温もりが残ってる気がした




次の日も、その次の日も

目が覚めるとこの腕に残っている感触



「…う~ん?」



本当に気のせいなのか



「いや、違うだろ」



俺は寝てる時に、誰かを抱きしめてる

それが誰かなんて…この家には他に一人しか居ないんだ



「ニノだよな」



その日は、昼寝を延長して、夕方までにたくさん寝た

そして、ベッドへ入っても眠らずに、横になりながら起きていた

















つづく