二宮さんご生誕記念祭2016・6 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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祝☆二宮さんお誕生日企画第六弾


『本日もひっそりと診療中です』





















このクリニックは完全予約制

一日に一人、多くても二人



国に届けを出していない

つまりは…闇?


世間から闇と呼ばれようと光と呼ばれようと、どちらでも構わない



どこにも広告を出さない、看板も掲げない

こそこそしてるんじゃなくて、格好よく言えば「主義」ね


商売がしたいわけじゃないからさ



それでもここには、ある特定の疾患を持った人が訪ねてくる



私の資格は、仕事に影響を及ぼすと困るので詳しくは述べないけど

国家が認める資格はある、とだけ言っておこう




そろそろ時間だ



着ている白衣の襟を整えた





ちりちり~ん



「あのぉ…」



扉が開いて、内側に付けてある鈴が揺れた



「はい、こんにちは」

「先日予約をした者ですが…こちらで間違いないでしょうか…?」

「えぇ、大野さん、ですね

はじめまして、二宮クリニックの二宮です」

「あ…よかった

看板が無いとは聞いてましたけど…ちょっと自信なくて…」

「私の主義としてわざとひっそりさせているんです」

「そうでしたか」

「どうぞ」

「…はい、失礼します」



痩型、筋肉質、顔は上の中

物腰は柔らかく、少し人見知りかな?



「ここが…診察室なんですか?」

「えぇ、一般的なクリニックとは違いますので」

「へぇ…」



壁掛けの絵画、海の絵に興味有り



「海、好きなんですか?」

「釣りを少しだけ」

「もしかして、絵も描きます?」

「はい…って、分かるんですか?」

「その絵の見方がただの興味というよりは、質感や使われた道具などを確かめているように見えましたので」

「なるほど…」

「どうぞ、お掛けになってください」

「失礼します」



会話に難はない、理解力も悪くない

初めての場所に緊張はしてるけど、強い警戒心はない



「よろしければどうぞ」

「…ありがとうございます」



二人分のコーヒーをテーブルに置く



「今日は少し蒸しますね」

「えぇ」



真正面を避けて、同じ目線のソファに座る



「梅雨はお好きですか?」

「雨はいいんですけど、風は困りますね」

「海釣りなんですね」

「はい」

「今は?」

「真鯛ですかねぇ」

「おぉ!真鯛!」

「釣ってすぐに捌いた魚は格別です」



笑顔が出た

緊張が少し解けたかな

















つづく