続・傘を持つ豚4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















文字が頭に溢れてくるし、それが口からスムーズに出てくる

少し早口かなって思うけど、とっても心地いい



これってニノでしょう?




「はい、鏡」



目の前に置かれた鏡の中に映る俺



へぇ~、今回は傘が青いんだ

綺麗な色♪



ほらぁ!なかなかのイケメンじゃ~ん!やっぱりニノじゃ…ん?



「…あれ?」



タレ目の下がり眉

健康的な肌色


きゅきゅっと引き締まった身体



これって…



「ぇえーっ?!大野サン?!」

「ずっと想ってたからね」



上から降ってくる声を見上げた



…なんか、ニノの空気が変わってる



さっきまでしょぼくれた顔してたのに

片方の口角が上がってて、漲るような生気が戻ってる




「ずっと…想ってたって…ことは…」



自分の姿が大野サンだと認識した途端

急速に思考が寄っていくのが分かった



ぼんやり…じゃないけど、頭から言葉が少なくなっていって

視界は驚くほど鮮やかなんだけど、感覚で捉えることが多すぎて


頭がふわふわする



「ねぇ、大野サン」

「なに…」



心もふわふわしてきた…



「俺が大野さんを癒せるように頑張るからさぁ」

「…うん」

「練習させて?」

「…いいよ」



カチンって音、プッツンと同類だったっけ…?



気持ちが振り切れて

一瞬で切り替わって

それによって本来のニノになったのかも…



本来のニノは…



あぁ…ダメだ、大野サンって言葉で考えなさすぎ…





「その姿形は仮であって、基本的な概念はあまり無いんだよね?」

「そう…」

「だけど、意味はある」

「…ある」

「じっくり見てみたかったんだ」



…なにを?



「おとなしくしてなさいね?」

「…うん」



腹がもそもそして、足がすーすーした



ニノは、なにを見てみたかったの?



なにを見て…


ナニを見て…


ナニ…を…


ナニをぉーっ?!




「ちょっ…ニノ!」

「なぁに?」



びっくりし過ぎて、俺の思考が引き戻された



やっぱり全面的に間違えてたっ!

聡明で冷静で物事に動じないんじゃねぇ!



聡明だけど熱くて、物事を受け止めて楽しんで、そんでもって…すっごく意地悪だっ!

















つづく