15周年の秘密・岐路5 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「大野さん、ありがとうございました」



幸せな時間をありがとう



「別れましょう」




秘密の解消をしましょう





「…ニノ…待って…ごめんなさい…ごめんなさいっ」



ボロボロと溢れる涙



ほら、やっと泣けた

俺から解放することで、あなたは泣けるんです




「謝ることなんて、一つもないです

だって俺は、生涯有り得ないと思っていた幸せな時間を

たくさん過ごすことが出来たんですから」

「…ニノ…オイラ…も…」

「奇跡にね、目が眩んでました

ごめんね、縛ってごめん、すごく楽しかった」



携帯と車のキーを持って、立ち上がる



「…待って…行かないで…ニノ…

置いていかないで…」

「進むんです」



ここに立ち止まるのは俺だけでいい



「出来ない…ニノが…居ないと…」

「出来ます」



あなたは

前へ



「進めます」

「…ニノ…お願い…嫌だ…進めない…」

「進めます

私の言うことが信じられませんか?

あなたのこと何年見てきたと思ってるんです?

それはそれはしつこく見つめてきました

その私が断言してるんです

だから、信じてみてください」




この秘密が始まった夜から



「やだ…ニノ…」

「大丈夫です」



全てが幸せに包まれていた



「ニノ…行かないで…」

「あなたなら、大丈夫」



全部、持っていくね



「行かないで…ニノ…置いていかないで…」




泣くあなたが美しくて、苦しいほど愛おしくて

この手を伸ばしたくなる



だけど、ここで近付くから間違える



こっちに引き寄せたから、間違えた




想いを込めて触れない

想いを込めて呼ばない



この想いも、あなたを苦しませるなら

二度と表に出さない



これは、初めから決めていたこと



…この想いを消すことはもう出来ない


だけど、二度と、出したりしない





「大野さん、顔、見せて」

「…ぅっ…わら…え…ない…」


「笑ってよ、最後に」

「ニノ…が…いな…と…わ…えない…」


「居ますよ、ここに

あなたの前に、これからも…

これからは、メンバーとして」




だから、大野智は、前へ進んでください

















つづく