15周年の秘密・岐路4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















説明なんてされなくても、どれが本当でどれが嘘でも

そんなこと、どうでもよかったんだ



でもあなたは、片っ端から説明しなくちゃいけなかった



晒されて悲しい過去になってしまったモノを探し出して

それに付随する好き勝手言ってる文字も目にしなくちゃいけなくて



口下手なあなたが苦手な説明を

一生懸命に

涙目で


でも、それを決して零さずに



…苦しかったよね



そうしなくちゃいけないって、俺が思わせてたんだね



縛ったから


俺が



あなたをこちら側に引き摺り込んだから




あの奇跡の夜まで、ずっと当たり前にしていたように

誰にも悟られることなく秘めていればよかった



そうしていれば、こんな苦しい想いをさせることもなかった





「それは……別れる…って…こと?」




…別れる



なんて陳腐な言葉だろう




「やっぱりありましたよね、ごめんなさい」




縛ってたんだなぁ

そんな言葉で



なによりも、誰よりも、大切な人を





「待って…違うよね?ごめんね、あの…どれが嘘みたい?

ごめん!説明下手くそだから!ちゃんともう一回初めから説明するね!」



ほら、また苦しい



「この時はねっ…えっと…いつだったかな…

違う…いつだったかなじゃないよね!ちゃんと思い出すからね!えっと…えっと…」



いつから笑えなくなった?

いつから泣けなくなった?



側に居るだけで苦しめてる



そんな簡単なことに気付かないなんて


ほんとに…ごめんね




「大野さん」

「ちょっとだけ待ってね!すぐに思い出すから!」



本当のことなんて、必要ないんだよ

そんなことさえも、伝わらない



いつの間にか、同じ温度で、同じ大きさで

想う分だけ返されていて当たり前って

そんな勘違い、してたよね、俺



「これ?これが怪しい?!これの説明が分かりにくかった?!

それともこれ?!これはね、夏にね…」

「説明はいらないんです、大野さん

苦しいことさせてごめんなさい」

「違うよ!苦しいのはニノだよ!オイラが軽はずみなことしたから!」



軽はずみなことしたのは俺だよ

あなたに秘密なんか持たせてしまった



「一瞬でも、こっち側に来てくれて、俺は嬉しかった」

「待って!ニノ!!」

「だから…」

「どこがダメ?どれが嘘臭い?!」

「どこも駄目じゃない」

「もうオイラなんて信じられないから?!」

「信じてる…あなたの全てを」

「じゃあ…なに?なんで?

オイラ達、大丈夫だよね?」



もう長い間、大丈夫って顔、してないよ



泣きたいのに泣けないこの場所に

苦しい事をし続けなければならないこの場所に



…俺の隣に



これ以上、あなたに居て欲しくない

















つづく