15周年の秘密・岐路3 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















俺って、こんな奴だったかな…



プライベートは関与したくないし、されたくない

全部を把握したいとも思わない



それぞれの輪の中で楽しく生きて

それが運良く触れたなら、一緒に楽しく生きて

それだけで充分だって思ってたし、今も思ってる



だけど、俺の知らない大野さんが、大野さんの口から出てくる毎に

どこか…冷たい場所に一人取り残されていくような

そんな感覚が強くなっていく



これは、なんていう名の付く感情だろう




「なにその顔…」



鏡に映る自分は、見たこともない顔をしていた











「今日の説明はこれで終わり…

聞いてくれて、ありがとう」

「なんかこう…あらためて眺めると

全部が繋がってるように見えるもんだね」

「…うん」

「真っ白だったのになぁ」

「…え?」

「今は真っ黒に反転してる」



これらを面白おかしく騒ぎ立てる奴等が誰なのか知らないが

さぞかし楽しいんだろうね



物の見方が180度変わることなんてよくある話

変わらないモノなんて、この世にはない



「初めから真っ白なんかじゃないよ」



今、向かい合っている人は、俺にとってどんな存在だったかな…



「真っ白だよ…俺にとってはね」




焦がれて焦がれて苦しくて

その苦しみは幸せで

想いを伝えようだなんて思ってもいなかった

伝えて、応えてもらおうだなんて、微塵も思っていなかった



交わることのない線が

あの一点で重なって

奇跡が起きた夜



想う人に想われる


それはこの世のモノとは思えないほど甘美なモノだった



たくさん笑って、たくさんの幸せな時間が流れた



想っていた時間が長過ぎて、奇跡が起きてからの日々はあっという間に感じる



…両想いだと思った



本当に、そう思っていた




「あの…よかったら、泊まってく?

時間も遅いし、疲れてる時の運転は心配だし」



俺はどこで間違えたんだろう?



「そうするよね?

なんか…ニノとゆっくり過ごすの久し振りで緊張しちゃうなっ」




なんでこの道に、大野さんが居るんだろう?




「片想い…」

「…え?」

「気付かなかった…今まで、ずっと勘違いしてた…」



俺は誰で、あなたは誰なのかを



「それ…誰の話?」

「なにかで縛れるような人じゃないのに」



俺のものだなんて

俺が想う大きさと同じだなんて



「ニノ!誰の話してるの?!」

「契約があったかどうかも…あれは夢だったかな、分からないけど

もしあったなら、破棄して欲しい

…大野さん

どうかもう…自由になってください」

















つづく