15周年の秘密・岐路2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「遅い時間にごめんね」

「コーヒーでいいですか?」

「ありがと」



カップを二つ持ってリビングへ行くと

テーブルに数枚の紙が広げられていた



「それ、なんの資料ですか?」



仕事の話だったのかも

そんな安易な考えで覗き込んで

すぐに、そんなわけないよねって、心を引き締めた



「説明…してもいい?」



帰ってきたばっかで疲れてるのに

パソコンもそっちのネット系も苦手なのに

いったいどうやって集めたんだか…




「説明、したいですか?」

「誰にどう思われても仕方ないけど

ニノには、本当のこと…知ってて欲しい」



…本当のこと?



「話すの下手くそだから分かりづらいかもしれないけど…」


「いいですよ、聞かせてください」

「順番とかちょっと覚えてないとこもあって、記憶が曖昧なところもあって…」


「うん」

「えっと、これは、夏に友達の船で…」




俺も目にした画像の真相が、目の前で一つずつ明かされていく



良く出来てるなって思うよ

ただの点と点なのに、それを一つの意思を持って繋ぐことで

全く違うストーリーが出来上がってしまうんだから



でも、なんだろう…



俺は「本当」のことを知りたいのかな…




「…ニノ?」

「ん?」

「ごめん、こんなの…気分悪いよね」

「いいえ、知れてよかったです

ありがとうございます」

「オイラが見付けられたのはこれだけなんだけど、多分…まだ出てくるんだと思う」



俺も、そう思う



「そしたらまた説明しに来てもいい?」

「私が行くならいいですよ、あなた何時間待ってたんです?」

「何時間だろ…

一回電話したら出なかったから、寝てると思って

それから少し歩いたりして…」

「げっそりした顔してまったくもう…

こんな時だからこそ、体調管理、ちゃんとしましょうね?」

「…うん」

「送ります」

「…ありがと」




本当のこと、正解、真実、事実


そういうのって、見る角度と見る人が変われば、形は無限に変わっていく



この人が望む「真実」は、どれだけの人に、伝わっているんだろうか…






それからは、新たに探し出された画像や、どこの誰が言ったかも分からない証言が見付かると

大野さんから連絡が来て、その説明を聞きに部屋へ行った



仕事の合間も、二人きりになると説明の補足



世に出る新たな疑問

世に回る新たな疑惑



説明、説明、説明…




矛盾なんてない

俺には疑問も疑惑もない



それなのに大野さんは、一生懸命説明してくれた

















つづく