15周年の秘密・岐路 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















円陣を終えた



まだ空は明るい



所定の通路を進む



冷たく震える手を繋いで




いつもはギリギリまで顔を見ていられるけど

今回は、ステージへの登場が少し特殊だから



あの先に見える角で、別の通路へ進まないといけない




「顔、見せて」

「…笑えてる?」

「笑えてます」

「…じゃ、行くね」

「すぐに上で会えますから

そしたらまた、ずっと一緒ですからね」

「…うん」



背中をトンと押す



一度大きく息を吐いてから、グッと顔を上げて

前を向いて進んで行った




…頑張れ




そこに立つ彼は

いつものようでもあり

全くの別人のようでもあり

もっと近くで、それを感じたくなった



だけど俺は俺で、この場でやるべきことがある



今は、この空間だけを感じよう



「あ~楽しかった!」



そう言って、眠るんだ




笑って明日を迎える為に











「お疲れ様でした~」



コンサート期間中は、過剰な情報を入れないようにしていた



「よいしょ…」



東京に帰ると、想像以上の…いや、想像通りの展開になっていた



「はぁ…疲れた…」



持っていた鞄を廊下に置いたまま

何も考えずに、眠った











機械音で目が覚める



…携帯?



「…誰」

『あ…寝てた?』



…大野さん?



「いや、今、起きたとこ」

『…ニノと、話したくて』



大野さんから電話なんて珍しい…


すぐに身体を起こして、車のキーを持った



「分かりました、そっち、行きますね」

『あっ マンションの下に居るんだけどっ』

「マンション…俺の?」



時計を見る

午前2時



『迷惑じゃなければ…部屋に行ってもいい?』



…迷惑って、そんなわけないのに



「もちろん、どうぞ」




携帯を切って画面を見ると、数時間前にも大野さんからの着信があった



「まさか…」



今までずっと外で待ってたの…?




胸がざわざわする



話って…なんだろう

















つづく