傘を持つ豚・2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「お疲れ様でした~」

「お疲れ様で~す」



仕事を終えて、送迎車に乗り込む



「大野さん、また明日ね~」



先に動き出した車の窓が開いて、小さな手がひらひらと揺れてる



「おつかれっ また明日ねっ」



見えなくなってしまう前に、手を振り返した






静かに動き出した車



この時間になると道路も混んでない


さっき開けた窓から入ってくる夜風が気持ちいい



「あいつかぁ…なるほどね~」



また、あの声



今は眠ってないし、眠くもないのに…




「君は、誰?」

「はい?なんですか?」

「えっ、あ…」



会話をしてみたくなって、声に声を掛けたら

運転してくれてるマネージャーが返事をしてしまった



「ごめん、大きな独り言しちゃった」

「そうですか、びっくりしました」

「驚かせてごめんね」



あの声は、マネージャーには聞こえないのかもしれない



家に着いたら、またチャレンジしてみよう











鍵をかけて、靴を脱いで、荷物を置く



部屋を見渡す


もちろん、誰も居ない



よしっ!




「こんばんは」



…反応、してくれるかな?



「朝はありがとう、夕方も、起こしてくれてありがとう」



シーン



「俺の声は、聞こえますか?」



今の俺は、かなり奇妙な行動をしていると思う



「もしよかったら、また話してくれませんか?」



でも、自分でも不思議なんだけど、あの声はとても心地好く響いたんだ

だから、また聴きたいなって思ったんだけど…




「…まさか、聴こえんのか?」



…反応した!



あの声だっ!




「聴こえるよ」

「嘘でしょ…」

「嘘でしょって言ったよね?

今も、ちゃんと聴こえてるよ」

「じゃあ…見えるの?」

「見えない、どこに居るの?」

「指」



…指?

右手を見た



「そっちじゃない」

「こっち?」



左手を見た

















つづく




明日の更新、一時間遅れます。