※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「和也ですっ 参りましたっ」
「はよー」
「潤様、おはようございます!」
「今日は元気だな」
「はいっ」
「元気だと思ったよ~」
まだなにもご報告していないのに
さすが潤様だなぁ~
俺のことなんてお見通しなんだなぁ~!
「今日も良い天気ですねっ」
「そうだな」
お天道様までお祝いしてくれてるのかも?
むふふっ ありがとうございますっ
昨夜の事が幾度となく思い返されて
口元が緩んでしまうのを止められないっ
「こっちに来い、見せたいものがあるんだ」
「はいっ」
朝の掃除を終えて、お屋敷の奥へ進む潤様についていくと
真新しい障子に張り替えられたお部屋が見えてきた
「開けてみろ」
「はい」
戸を左右に開いた先には
真新しい畳と、真新しい家具
「わぁ~、素敵なお部屋ですねっ」
昨日までは無かったのに、一夜にしてこんなお部屋を作ってしまうなんて
やっぱり凄いなぁ~
「お前の部屋だ」
「なるほど~!それはそれ…は……えっ?!」
「家具は俺の趣味で揃えてしまったから少し…派手か?
今度家具屋を呼んでお前好みに作り替えよう
他に入り用な物があればなんでも言え
全て一流品で揃えてやる
これで、いつでもこの屋敷に入れるな
約束の儀も盛大にやるぞっ」
「…約束の…儀?」
まさか、潤様が、俺を契り候補としてこの屋敷に迎え入れる話を
ここまで真剣に考えていたなんて…
「カズ?どうした?これでは気に入らないか?」
「いいえ!勿体無いです!私なんかの為にまさかここまで…」
「早く元気になって欲しかったからさ~
おめでたいことは早く進めた方がいいだろ?」
「…はい…ですが…」
「なに?」
「潤様は理想が高くていらっしゃったはずでは…」
そう、いくらなんでも俺なんかを本当に迎え入れるだなんて…
「考えたんだよ、色々とね
今更、全然知らない奴と添えって言われても面倒臭いし
この屋敷は独特だろ?領地を狙ってる奴もいるんだよ
その点、お前は信用出来る
生まれは知らないけど、育ちは文句なし、器量も抜群、俺との相性も問題なし!
お前しかいないって、確信したんだっ」
…どうしよう
大変な事になってしまった
つづく