血炎・16 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「和くん…いらっしゃい」



「大野さん帰ってますか?!」


「もうすぐだと思うけど…

それは?今日も大荷物ね」

「はいっ 大野さんへのプレゼントです!

昨日は間違えちゃったので!」



「和くん」

「はい?」


「智ね、和くんが選んでくれた筆、すごく嬉しそうにしてたのよ」

「あははっ あれはダメですよ~!

大野さんってば自分で買っちゃうんだもんっ」

「それは、いくらしたの?」

「お金のことなんていいんですよーっ」



「和くんが一生懸命働いて稼いだお金でしょう」



大野さんと同じこと言ってる

さすが親子だなぁ~




「ただいま~」



「大野さん!おかえりなさい!」

「…ニノ?」

「ジャーン!どうですか?!これ!」



今日こそばっちり!



「…バイトは?」

「いいのいいの!それよりこれ!見てくださいよーっ」



一番のお気に入りのルアーを大野さんへ差し出す



虹色の綺麗なルアー

一目見て「これだー!」って思ったんだっ



大野さんも喜んでくれるに違いない!




「綺麗でしょ~?光が当たるともっと綺麗なんですよーっ

水の中だったらきっともっと綺麗ですよっ

この青色なんて大野さんにぴったり!

ねっ?大野さんのお母さんもそう思いませんか?」

「そうね」


「でしょー!」


「智、おかえり」

「大野さんもっ ねっ!」

「ただいま、いってきます」

「ねーっ!」

「いってらっしゃい」




俺が選んだルアーはまた宙を舞うだけで

大野さんの手には届かなかった











「ありがとうございましたぁ~」



釣具屋さんを二人で出る



昨日と同じように、店員さんに頭を下げた大野さん

俺の会心のプレゼントは、また返品されてしまった



…なんで?




「ニノ、このルアー買ったよ」



俺のポケットには、また全額戻ってきて

俺が大野さんに絶対似合うとオススメしたルアーだけ

大野さんが自分で購入していた



…なんで?




「自分の欲しい物は自分で金貯めて買うから

ニノはもうプレゼントとかしなくていいよ」



…なんで?



なんで喜んでもらえないの?




…そっか、違うんだ

大野さんの望むものはきっと物じゃないんだ



もっと喜んでもらえることしなきゃ…



早くしなきゃ…



早く…

















つづく