再会・15 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『卒業』、二宮さんご生誕記念祭・2『1年3ヶ月後』の続編です。





















件名:会いに行け

本文:女の話なんか嘘だよ、ばーか




目ん玉が飛び出るかと思った



だって…え?結婚は?おめでとうじゃないの?

なんだか素敵過ぎる人とおめでとうじゃないの?




最後のメッセージを開ける



件名:無題

本文:行かなかったら、親友やめるからな



…親友



俺のこと、まだ親友って言ってくれるんだ

それで「会いに行け」って言ってくれるんだね




…潤くんが俺を好きだって言ってくれたこと、嬉しかったんだ



それなのに俺は、先生に結婚の約束をした相手がいなかったことに

こんなに安堵してる…



酷いよ、酷すぎるよ



自分の気持ちが分からないからって

大切な親友を巻き込んで振り回しちゃった




潤くんの気持ちは…どうなるんだろう



俺は、潤くんと向き合ったほうが幸せなんじゃないかな…





件名:ありがとう

本文:会う約束取り付けてきてくれてありがとう
でも俺は潤くんと



そこまで打つと、またメッセージが届いた




件名:無題

本文:くだらないこと考えてると今度は本当に犯すぞコラ!凸゚Д゚#)




…あははっ



そうだよね、自分の気持ちもよく分かってないのに

優しい人へ流されるのは違うよね



ちゃんと自分で決着つけて

自分の意思で

想う人へ向かっていかないとダメだ



作っていたメッセージを消去して、覚悟を決めた




12時に美術大学の正門ってことは、10時の電車に乗れば充分間に合う



今日はなにも考えずに寝ちゃおう!













「…眠れるわけがな~い」



あれから一睡も出来なくて

空が白くなっていくのをぼんやりと眺めていた




「…よしっ」



いてもたってもいられなくなって

この決心が鈍らないうちに、部屋を出た











「今日も気持ちいい天気だなぁ…」



先生探し…じゃなくて、先生に会う日和だよ




よく考えたら、途中でお腹痛くなって

何本も電車を乗り過ごすかもしれないし

恐くなって、何回も電車降りちゃうかもしれない



うん、早めに出て正解だったかも




最寄り駅に着くと、ほとんど人が居なかった


時刻表を確認する



「…あれ?ほぼ始発じゃん」



そういえば空は明るいけど、まだ太陽が見えてない



「すでにテンパってますね…」



ベンチを見付けて、電車が来るまでそこで待とうとすると



「…おい、そこの馬鹿」



酷く不機嫌な声が、確実に、俺を呼んだ

















つづく