【Cinnamon Desktopのインストール】
AlmaLinux9へのCinnamon Desktopをインストールする手順は下記のリンクページに詳細が記述されています。CinnamonはEpelからのインストールになります。Epelはエンタープライズ Linux 用の拡張パッケージでExtra Packages for Enterprise Linuxの略らしい。Cinnamon Desktopの肝は、Display Managerの変更です。GNOMEのgdmからCinnamonのlightdmに変更することでログイン画面がGNOMEからCinnamonに変わりますが、GNOMEへのログインも出来ます。CinnamonとGNOMEを切り替えて見ながら、お好みのデスクトップで利用されることを期待しております。
端末でスーパーユーザー(root)になり
dnf repoquery *cinnamon*
と入力します。「*」は、ワイルドカードでcinnamonと言う文字が付いているプログラム名を全部探す感じです。cinnamonに関連した依存関係パッケージ一覧を表示します。
本来ならグループ・インストール出来ると良いのですが、Cinnamon Desktopはグループ化されていない模様。
依存関連パッケージを全部記入してインストールします。
dnf install cinnamon cinnamon-calendar-server cinnamon-control-center cinnamon-control-center-devel cinnamon-control-center-filesystem cinnamon-desktop cinnamon-desktop-devel cinnamon-menus cinnamon-menus-devel cinnamon-screensaver cinnamon-session cinnamon-settings-daemon cinnamon-settings-daemon-devel cinnamon-themes cinnamon-translations slick-greeter-cinnamon
Display Managerを変更します。Display Managerはログイン・マネージャーと言われているらしい。このDisplay Managerの変更は、重要で日本語入力設定に置いてCinnamon Desktopの肝です。GNOMEのgdmのままでもCinnamonは、起動しますが、ibusの起動に問題が発生します。なので、シレッとDisplay Managerを変更しましょう。lightdmは優秀なのでGNOMEの起動も出来ますので安心してください。
dnf install lightdm-settings slick-greeter-cinnamon systemctl disable gdm
systemctl enable lightdm
無事にCinnamon Desktopが起動できれば成功です。但し、日本語入力環境が無いので、imsettingsをインストールしてiBusが利用できるようにいたします。
まず、システム設定を起動し、自動開始させるアプリをクリックします。
ここに入力メソッドのスターター(imsettings-switch)が必要ですが、存在していません。
imsettings関連のパッケージをインストールします。
dnf install imsettings imsettings-devel imsettings-gsettings imsettings-libs imsettings-systemd
システム設定の自動開始させるアプリに入力メソッドのスターターが無事に表示されれば成功です。
パネルに出現したibusアイコンを右クリックして設定画面を表示させます。
ibusの設定で入力メソッドの切替ショートカットキーに半角/全角キーを追加します。
半角/全角キーで入力メソッドの切替が出来るようになりましたか。Cinnamon Desktopの良さは、Simple is beautifulです。特に癖の無い日本語入力切替は、使い易いです。Wayland対応が遅れている言われるCinnamonですが、2026年にはWayland対応になるようです。Cinnamon6.0から実験的にWayland対応が始まる模様です。
以上、AlmaLinux9にCinnamon Desktopインストールと日本語入力設定の紹介となります。