ボンジュール経済トリビア・量子ビット編

お天気です

ひさびさに洗濯日和。小田原でクラゲが大量にでてるらしいです。海外のニュースで『西日本豪雨』やってましたが。気圧がすごかったです。ダウジングロッドをつかうと神奈川・東京でふれる。

ツバメの巣が西向きに

ここまでひどかった豪雨はなかった。パソコンのメンテナンスに時間がかかりました。地震とかの前触れは気の流れが独特なんですね。レイラインというのがあって、龍脈ですが。これは鞍馬寺…魔王殿…から南に走っている。東京の場合も同じ。鬼門の二方向に神社仏閣がある。外因性か内因性かわからず最初は考え込みましたが。しばらくほっておくと、ずれが生じる。小田原のことは以前書きましたが。カウンセリングなんかはやっているうちにだいたいわかつてくるし、嫌でも経験する。どうしても説明のつかない、スピ系のことが頻繁に起こりますから。燕の巣を何故か発見。ああ、やっぱり今年も来ました。場所をかえてるみたいで。

地震と地滑り

月がまたおかしくなってる。うーん、昨日は青森で地震だし。物凄い雨なんですが。雀の親子がなぜか、毎朝、ベランダにやってくる。すっかり自分たちの巣とかんちがいしていて、餌付けしてるみたいな状態。雀は覚えますから、毎年来るようになる。昨日は夜更かしして、ピーターフォークが出ていた映画をみていた。英語のセリフをなまで聞いていると、ピーター・フォークはハンフリー・ボガードとおなじ。だみ声。

南海トラフ

たいてい地震は気が張ってるときはこないけど。忘れたころに来るので。このあいだ書いた、小笠原邦彦というひとがむかーし書いていた。こと魚が異常にとれる。…取れてます。でかい月が出る。…でてます。それから人間の場合、頭がずーんとくる。これは多分、地震の直前の電磁波と関係。東日本大震災の時は大きな月が頻繁に出ていた。

心の言葉とプログラムの言葉

もし、カウンセリングを受けながらでもよろしいので、一読をお勧めします。絶版になっていますが・あーあ、もったいない。言葉を構造化すると問題がみえてくる。例えば語尾が『人間関係』のいはゆるカーストの関係と相関関係をもっていたりする。山田太一といえばもう、ドラマはないですが『語尾』はものすごく重要な役割をいたしているわけだ。『…っすか』『…みたいな』『だし』とか、みんなヒエラルギーとかんけいしている。

荒神様・管狐

『家族の人数が五人と決められたのがいつか、定かではないが母の弟が結婚するころにはすでにそのような風習ができていたらしく…ヒロ子さんの家には管狐が三匹もいて…』(『蛇を踏む』より抜粋)『荒神様』という短編小説にこの『管狐』は別の形で出てくる。『いたち』だ。『荒神様』というのは名作だと思うが。昔は解説があったが、今はなし。震災のあとに、吹田に行ってきましたが。奈良・京都南と大阪では地震の揺れがちがってました。淀川・桂川をはさんで違う。相変わらずツバメはおらず。かねがね三十代の話を聞くときは、この『管狐』がどう文脈の中に織り込まれているかをみるようにする。そうしないと齟齬が出ますので。ちなみにこの方とは吹田は関係なしです。もう十年前ですから。『西郷さん』のことを調べていたら実際に『管狐』の個所がでてきたから、明治の帝国大学の重野安驛(あんえき)の話がひっかかってきました。去年、それでシンクロニシティーみたいな状況が起こった。その方、会うと最初は「夢見が悪い」もぞもぞ話をしておられましたがゆっくりと問題の個所があたまをもたげた西郷さんが九月の某日から夢に出てきておかしくなりそうだ白日夢まで見てる。路上で叫んだらしい。で、話をじっくりと聞いてみると明治十年、二月十四日の天候から西郷吉之助…死後、隆盛になる…の着ている服装、全部、正確に語っていた。これが口をついてでる曰く、桐野利明と一緒に、そのみぞれの日弥次郎という薩摩士族がいたはずだということになる。この証明写真が上になります。おいおい意味が出てくると思います。調べるとほんとうに同じ光景が記録に残っていた。

心の形が変わってきている

物凄い雨が降ってますが。燕の巣のことがやはり気がかりです。動物はかなり敏感ですからね。もともとカウンセリングをしていたのであれは教育分析というのを受けます。何年か受けるわけですがこれはしんどい。小笠原邦彦氏の書簡をしげしげと読んでおりますがあれはパターンが書いてあるわけです。アーキタイプというやつです。かなり勉強になりました。引き寄せをオートマチックにやる方法が『音楽』を鳴らすこと。東日本大震災でデプレッション…というケースがあって、実は背景は書けませんがこの時はとりあえずはモーツァルトの『フィガロの結婚』をずっと流しておくように言った記憶があります。人間の細胞とかには間違いなく不可欠な周波数があってクラシックの中にそれが多いです。ラフマニノフのピアノ協奏曲とか二十世紀最高の音楽ともいわれますが。これが生まれる前、ラフマニノフはうつ病だったわけです。で、現在進行形で『ツバメの巣』ですがあまり気づいている人はいないみたいです。

燕の巣がないというのはどういいうことか

ハワイのキラウェア火山が活動中。今日、車を走らせていたが、道路沿いの店の照明がほとんど消えていた。前回も書いたが、動物や魚の感覚というのはプレートのずれの際に発生する電磁波を捕らえることができるらしい。そのために田舎に毎年来ている燕が今年はきていない。まあ、これは専門家がいるからこっちの話しできる筋合いのことではないが。小笠原邦彦という人の話を思い出す。ものすごい分厚い手紙をいただいた。原稿用紙で二十枚ぐらい、ぎっしり象形文字から書き込んである。『月の謎』というやつだ。33の羅列に鍵があるらしい。

有馬・高槻断層帯…

阿蘇が地震を起こすのも珍しいんですが。そうとう珍しいです。あと、アユ。静岡でアユが異常に取れてるのに勘づいた人YOUTUBEで流しておられますが。じつは2011年の東日本大震災の年は秋刀魚が異常に取れていた。宮沢賢治の場合、どういうわけか地震の年に生まれて、地震の年に亡くなってる。三陸海岸の津波の年が宮沢賢治の没年。

司馬遼太郎『翔ぶが如く』28　谷干城　An inspection of troops

西郷は冷たい雨の中で、閲兵している。沈黙したまま。ちなみにこの状況は驚くほどリアルに話が残っている。二月十六日。着目すべきは西郷が筒袖の軍服をまとっていたことだ。西郷自身はここで官軍としての『請願』の形式をとっている。岩倉はここで、西郷の官位をはく奪する手はずを整えている。このことを西郷が知るのは夏のこと。山県は投網を投げるように西郷軍の包囲。半年かけて狭めていくのが西南戦争である。三浦観樹の南下するスピードが遅いことで実は彼のほんしんはわかるこの間に、八代上陸作戦は山県とは対立している長州の山田彰義によって急遽、行われる。木戸孝允はこの間、議会にあって山田プランを岩倉に提出している。木戸は死に瀕していたが、最後まで政治家だった。八代上陸作戦を岩倉と三条に奏上している。山県にこの作戦を持って行ってはならない。つまり山県にこの話をもっていけば、彼はその性格から握りつぶすのはあきらかだ。木戸孝允が大久保利通の後ろで「うるさく立ち回っていた」のは西郷軍を長州閥の陣営で分断しつつ山県たちをさらにけん制していたことになる。。ちなみに、人選は絶妙で城山攻めの際は、旧柳川藩にあたらせている。この時、西郷は間違った見識を抱いていた。ともいえる。戦略・政略についてである。彼は、熊本鎮台の谷干城に『正三位陸軍大将・西郷吉之助が入る。ついては　全員、整列してわが軍勢を迎え入れよ』という書面を送り付けていた。この書面は間違いなく西郷の本音だろう。彼は近衛軍の西郷を自認していた。またこの状況でこれを読むなら、依怙地さすらにじんでいる。谷は書面を握りつぶした。「これより熊本城は籠城に入る」西郷がうかつに動けば、西日本が壊乱するのは明らかだ。ここで、西郷党内部で、兵を連れずに下関まで行くプランがでていた。桐野は目標があいまいな西郷に、北上プランを突きつける。西郷自身はこの時、主戦論とも嘆願ともどっちつかずの状態で閲兵式に臨んでいる。山県にすればしめたものだ。時間を稼いでいただきたい。この前月、山県は谷に言い含めていた。かたや、大阪の山県有朋はなんとしても西郷を包囲しようとすでに手はずをととのえていた。汽船団による大規模な輸送作戦である。土佐の岩崎弥太郎『三菱汽船』にこれを丸投げする。明治陸軍の鎮台兵たちは、山県の掌中にあった。西郷は中央の情勢にはるかに疎くなっていた。すでに、佐賀の乱から神風連の乱、秋月の乱。ここで、西郷は反乱軍の首魁に祭り上げられる雪の中薩摩の先鋒隊・別府晋助の遊撃・二個大隊は風をつく勢いで、熊本城に迫っていた。『川尻』熊本城の外れに位置する宿場町である。そらに益木郡小川宿。ほぼ、熊本城の目と鼻の先に夜間、到着、分営していた。その数、二千。この報は熊本城の谷干城の司令部に入った。『遊撃隊を編成して、夜間に強襲してはどうか』と、樺山資紀参謀長は言った。…谷は薩摩兵と鎮台兵では白兵は勝てない…そう考えていた。山県有朋と合意した『熊本城籠城戦』はその大前提として、反乱軍の全戦力と西日本の反乱分子の視点をくぎ付けにすることにある。のちに、板垣退助が『あの陣はウサギの罠』のようになっていると喝破している。かりに西郷が汽船で大阪方面を突けば間違いなく本営は総崩れを起こしていた。あるいは、篠原が熊本城を横目に、長崎、小倉を突けば間違いなく、西郷の得意とする『政略』によって西は薩摩になびく。岩倉には隠しカードがあった。『朝敵』である。かつて、慶応年間に西郷と大久保が使ったあの手。淀川一帯に錦旗が突然、はためいた。この政略ために鳥羽伏見の戦いはいったん、大阪城に幕軍は撤退する。山県にとっては熊本城は西郷軍の気を引くための罠にほかにらない。ここにくぎ付けになっているあいだにさける限りの戦力を海路、投入する。これが間に合わなければ、熊本城は孤軍になる。鎮台兵は総勢、三万二千。対薩摩戦以外に、戦力の分散をさけるのが目的だった。桐野はこの山県たちの賭けを読めなかった。谷は、負け戦になることを承知の上で、大迫大尉に二個中隊500の兵を授けた。彼らは早朝一時、別府晋介の二個大隊の宿営地の中に潜入する。ところが、恐怖が極限まで高まり、あやまって、後方の兵士がスナイドル銃を一発撃ってしまう。「撃ってはならん！」ところが、その時、堰を切ったようにスナイドル銃の乱射が始まった。この時、薩摩先鋒隊は一斉に刀を抜いた。宿場町で乱戦が始まる。示現流のチェーストッという掛け声が朝霧の中でこだましていた。混戦が始まり、鎮台兵は四散した。500の兵力は一瞬にして80余となる。ところが、勝ったにもかかわらず、とりみだしていたのは別府晋介のほうだった。彼は西郷の北上の露払いのつもりで熊本城下に布陣していたのだ。ところが、鎮台兵は弱兵にもかかわらず戦いを挑んできた。翌、二十日、西郷は人吉に入った。四番大隊の桐野利明は馬を駆って、人吉に入るとそのまま、八代方面に向かっていった。そこで、本営のある『禅宗大慈寺』に向かった。この時、別府晋介は先勝したといえ、ぼんやりと空をみていた。「どうした」「鎮台兵が強襲をかけてきた」「なんだと？」彼らは戦略と政略の区分がつかないまま戦争を始めていたのだ。桐野は最初から、熊本城は門を開くと確信してた節がある。ところが谷干城は城を開こうとしない。桐野は甘く見た。一日で落とせるだろう。軍議で、笑っていた。これが西郷軍の歯車を狂わせていった。山県と伊藤の考えは極めてシンプルなものだ。いかに、精強な薩摩武士といえど、十万発、百万発の火力を叩き込めば死ぬ。さらにアームストロング砲を叩き込めば陣地は壊滅する。それには測地の知識がある百姓のほうが武士よりうまいのだ。この時、薩摩軍は砲兵に造詣の深いものは皆無だった。桐野は天守の焼けた熊本城をみて一瞬、気の迷いを禁じえなかったという。この前日、三条実美は『西郷征討』を決断した。実は西郷自身は『戦争を始めた』とは考えていなかったのだ。川路利良の警視隊が送り込んだ、『東京獅子』つまり、西郷暗殺隊・23名に激怒した西郷は東京に行き、説明を太政官に求めようとしたための東京行きが、私学校党の軍事行動にまで発展したものだった。この時、かつての官位正三位・陸軍大将・西郷正五位・桐野・篠原かれらは官位をはく奪されている。かつての長州藩主毛利敬親が西郷にそうされたように。ここですでに、交戦をしてしまった以上、西郷軍は・賊軍である。とされた。征討総督に有栖川宮熾仁(ありすがわのみや・たるひと)となった。皮肉にもかつて、征東代将軍として、西郷が担ぎ上げたその人である。この日、熊本城に西郷の率いる総勢五大隊は川尻からぞくぞく、熊本城の包囲を固めていた。「この間に、鎮台兵を博多に送り込むべし」山県は迅速だった。二十日、第一旅団、第二旅団の計・6400の兵員を先発梯団として神戸港から出発させている。「二日で博多に入る、そして久留米に南下させる」この時、仮に桐野が西郷菊次郎・野村忍助の『長崎攻め』に重点を置いていたなら、勝ち目はあった。兵站を突く。さらに、久留米から博多に強襲をかける。もう一つ、この時、肥後は西郷の反乱軍に合流しようとした。ところが、まったく相手にしなかった。この勢いを得れば、西日本は各地で西郷挙兵に呼応する動きが噴出しただろう。しかし、西郷はこれに無関心だった。かつて、高杉晋作と伊藤俊輔、井上門多は防長二州の百姓一揆の勢力をことごとく、味方につけて、『絵堂・太田合戦』で佐幕派の長州を屈服させた。この時、彼らをつぶそうと全精力を使ったのがほかならぬ西郷隆盛。西郷軍の軍議は熊本城包囲戦の中https://youtu.be/IIsQp2zGl_Y分裂し始める。・北を攻めるか・熊本城を包囲するかどちらも彼らの敵は百姓兵(鎮台兵)である。彼らは熊本城の陣地から、巧みな砲撃戦を続けていた。薩摩軍は何度か城にとりつこうとしたがそのたび、撤退し続けた。「あの城が落ちないわけがないっ」桐野はこの時、完全に谷干城の戦略を見誤っていたのだ。

司馬遼太郎『花神』56海江田信義

今週末から、入院します。更新、少し休みにします。ガンらしく。まあこれまでみたいに取材ができなくなるのでとりあえず、報告です。では関八州・のちにここが戊辰戦争の発端となる。この中で、さすがに横浜の外国人商人は『日和見』をしている。　この時、西郷吉之助は同郷の『薩摩武士団』と各地を転戦しているが、機に乗じて『彰義隊』が、戦を江戸市中で起こせば、　・関八州　・庄内　方面に散らばっている薩長軍は、江戸という軍事用語でいう「くち(要衝)」を彰義隊に抑えられ、補給線が断たれる。　その結果、全線が「壊滅」しかねない状態だったのだ。 すると『戦時国債』は不渡りを起こし、新政府軍は京・大阪からさらに芸州(広島)あたりまで撤退せざるを得ない。 この時期、新政府軍は東と西に最大限に拡張しきっている。　ここで、旧幕軍が江戸を脅かし、新政府軍の補給基地としての機能が低下するれば「外国人商人」は一斉に、新政府軍への不利な取引を始めるだろう。　この時、西郷は江戸市中で同藩の兵士と起居を共にし「彰義隊」のとりしまりをしているが、大村に言わせれば「的外れなことをしている」わけである。 「武士というのはいくさを知らぬ」　この時期、大村ははっきりとそう言うが、それは他意がないと考えていいだろう。　　　　この時、薩摩の参謀長が海江田信義(旧・有村俊斎)という人物だった　根っからの志士といってよい。　彼はもともと、薩摩で城内での『茶坊主』の仕事をしていた。ただ、鍛冶屋橋に西郷吉之助と大久保利通という人物がおり、それにあこがれて私淑。　「安政の大獄」期には西郷と僧・月照を奉じて、彼らを警護していた経験があった。　さらには、彼の弟は有村次左ェ門といって「桜田門外の変」で井伊直弼の首を討ち取った人物。直後自刃しているが…。　そのため、西郷としてはどうしてもも海江田信義を放っておけなかった。　彼を江戸の参謀長にすることで、昔の恩に報いてやったつもりだ。　だが皮肉にも、この時期、志士の時代は終わっている。　　　　　　　*　海江田信義は江戸城の「持仏室」で、起居し単独で各方面の戦線の作戦を立てていた。　この時、実は江戸城にあって、長州藩・佐賀藩・土佐藩…等々、新政府軍の参謀たちは、　「すかん」　されていたという。　これは、どうやら事実らしく、海江田は彼らに部屋で起居させ何の指示も与えずツンボ桟敷に置いていた。　西郷は外に出ていったまま、城にはいない。　この時「これはどういうことだ」　と、大村が寺島秋介という長州軍の参謀に問いただしてみると、　「もう、長州に帰りたい」といきなり言いだしたという。　つまり、江戸城内で薩摩藩は完全に他の藩の兵士に、何もさせないというのである。　「一日中全く何もせず、部屋の中で起居しているだけ」という状況を薩摩軍があえてつくっている。　というのである。ていのいい「窓際参謀」である。　自然、士卒の軍紀は乱れ、吉原、品川の遊里にかよう。　そこを、彰義隊は待ち伏せて「斬る」というわけである。　こういった形で、江戸での新政府軍の評判はがた落ちしていた。　ここから、大村は「西郷は信用してはいけない」と確信し始める。　これは、大隈重信、江藤…といった連中の共通の意識であった。　そして、大村は「江戸城西の丸」で行われる会議で「目黒の火薬庫を先ず、取り払いましょう」と提案する。　これは当たり前のことで、火薬庫が旧幕軍の手に落ちたら、新政府軍は劣勢に立つ。　ところが、ここで海江田が大村の「当たり前の意見」に絡み出す。　大村にすれば、彰義隊の脅威をどう打ち崩していくかそれが最優先課題だったのだ。　どうやら西郷は、　『いくさのやり方』　つまり、兵站線から補給…さらには戦時経済、という「ストラトギ(戦略)」にかんしては、全く素人。　ともかく薩摩が戦線を江戸まで進めたはよかったが、「戦費がやはり足りなくなった」訳である。　大村は門弟たちと、戦費の調達をいかにすべきか、試算に試算を重ねる。　「彰義隊討伐を行うには、どうしても、一万両たりない」　極めて明確に数字にしている。　この「一万両」をめぐって、大村益次郎は薩摩藩の参謀長・海江田義明と深刻な対立に陥る。

司馬遼太郎『飛ぶが如く』24 西郷暗殺計画　Attempted Assasination

木戸は明治九年、なおも憤慨していた。鹿児島県のことだ。版籍奉還以降、県の人事は旧幕、長州、薩摩といはゆる木戸の持説…立憲主義への布石として各県が刷新していく。この中で薩摩のみが太政官側の意見を相手にしなかった。「長州も、各県の自治に閥はとっていない、なのに、薩摩のみがなぜ、島津久光公のみならず西郷殿も中央政府のいうことを聞き入れないとはいかがなものか？」明治八年の地方官会議において、木戸は最高職の議長をつとめていた。この最中に、神風連の乱、秋月の乱は勃発する。すでに、東京のポリスはこれを見越していた。西郷と薩摩近衛軍が東京から去ってから二年。政情は不安定ながら、太政官側は元老院を発足。一方、山県有朋は陸軍の勢力を拡張していく。「小さな反乱が起これば起こるほど、陸軍は一枚岩になる」三浦と山県はひそかに語り合った。かつて、高杉晋作が『功山寺挙兵』を行ったとき、二人は絵堂盆地から太田に陣を敷いた。蛤御門の変以降、西郷は全力で彼らの母体だった『奇兵隊』および諸隊を壊滅させようと全力を尽くした。乃木希典の叔父の御堀耕助は江戸の千葉道場から幕末、高杉の『奇兵隊』に入った。高杉がオテントウサマ丸で萩に艦砲射撃している時、絵堂の戦いは始まっている。二千の佐幕派の軍勢相手に、奇兵隊は百に満たない。そのうちに何人かを引き連れて、御堀耕助は三十人の別動隊をひきいて、吉敷の郡一帯の豪農吉富藤兵衛が千二百の農民を味方に引き入れた。鴻城軍これが高杉のクーデターを一挙に成功に導く。この戦いでもかれら長州奇兵隊は西郷に刑死させられる寸でのところで、戦局を転換させた。「何、戦の呼吸は、薩摩より奇兵隊にきまっちょる」実は西郷はこの年の二月に決起する。その時の軍議は、まったくの正攻法でしかない。のちに、西南戦争の戦局転換は長州軍の奇兵隊出身将軍が、八代に中入れ戦法をかける。これが戦局の逆転につながる。薩摩には勇猛さはあったが、こと西郷は以下の将軍には戦略・兵站のわかる者はいなかった。大村がかつて薩摩軍を重視しなかったのは正確に言うと、派閥抗争に近い。長州はそもそも閥が弱かった。勝海舟が幕臣たちを静岡に移住させたのはこの難から逃れさせるためだった。例外的に、鳥羽伏見の戦いで幕軍の木津川側面を突いて快走させた『川村純義』という野戦隊長がいたが彼はこの時、政府の海軍の重鎮になっている。西郷は戦略眼と戦術眼がやはり弱かった。大村は彰義隊の討伐の際、西郷を一瞬で見破っていたのだ。話は明治八年にもどる。木戸は鹿児島の火薬庫の襲撃が始まっていることを知り土佐のもと海援隊とも付き合いのある、岩崎弥太郎にあることを命じた。『鹿児島の火薬庫を撤去してほしい』太政官はすぐさま三菱汽船から借り上げた『赤竜丸』を鹿児島に廻送した。陸軍を使って、鹿児島の弾薬庫に保管してある火薬をことごとく回収させた。一方、大阪兵器工場をフル回転させた。かつて大村益次郎が死の直前に作った青写真。これが現実に動き始めた瞬間だ。宇治に火薬庫がある。大村は天保山から瀬戸内海のルートで軍を搬送する計画を最初から考えていた。「まさか。、大村さんの考えが本当になるとは」伊藤はほくそ笑んでいた。大久保、江藤、彼らを陰で操っていたのは彼だ。彼は海軍の川村が西郷に説得のため鹿児島に行こうと最後の試みをする。その時、川村を神戸にくぎ付けにした。・火薬庫の封鎖・大阪に軍隊を集結さらに伊藤は手を打った。・大久保を東京から離れられなくした。目下、伊藤達長州閥は大阪に集結している。さらに帝が『京都行幸』を行っている。つまり長州陸軍は、西郷討伐の本営を大阪に敷いていたのである。警視庁と陸軍を握れば、西郷とて勝てはしない。「調略とはこういう風にやっていくものさ」明治八年、業を煮やした大久保は鹿児島県令の大山剛良が東京に来たことを知った。彼とともに元・奇兵隊の林友三が長崎から熊本一帯の情勢を調べている。「これ以上近づけば、斬られるな」この時、情報収集のためにもう一人の人物を大久保は鹿児島に行かせた。高橋新吉である。彼はそのまま鹿児島に入り、村田新八に情勢を直に尋ねた。「西郷を首相にというのは、もはや無理だ」鹿児島の私学校の暴発を抑えるのが精いっぱいだという。この中で、警視総監の川路利良は西郷の存在に『異端な』疑問をもつようになった。あらゆる反政府の求心力は常に西郷を求めている。ならば、西郷を暗殺すれば…彼は明治九年、二十三名からなる鹿児島出身の警察隊を極秘に薩摩に潜行させた。西郷暗殺部隊…東京獅子たちである。明治十年正月五日西郷のもとにその報告が入った。大隅の小根占が俄かに西郷の情報機関になった。この時から西郷は猟をやめている。篠原国幹のもとに鹿児島私学校の面々が集まった。「東京獅子を斬るか」しかしそうなれば政府との軋轢があらわになる。そうすると、各地の不平分子が西郷のもとに集まって戦争となるだろう。

板垣退助・竜馬がゆくの隠れキャラ。

日本の議員が『リビア方式』なんていうことを話しているのに眉をひそめた。どこで仕入れてきた言葉か知らないが。2012年のことだと思う。最初にカダフィのことを言っているのがわからなかったんですが、ムアマル・アル・カダフィですね。背景は一バレルが120ドル近辺から石油が暴落。シェールオイルが価格を抑え込んだかたち。ここで北アフリカで政変が起こった。これはもう歴史になってる。ここで、サウジはシェール崩しにでた。増産体制をとる。石油の在庫がふえまくる。石油安くなる。こうなると石油価格が下がることでまず、産油国の財源を圧迫。その結果、パンが高くなって、暴動。で、この年リビアは政変が起こった。それから、前々のエジプト、ムバラク大統領が失脚。ヴェネズエラのウゴ・チャベスがいた時代だ。この背景は貧困層と富裕層の格差が極端にひらいていたから。ヨーロッパ百分率というのがあって、チャーチルがチトーは使えると踏んだ。この見方がわかると、サダム・フセインにしてもチャベスにしてもステレオタイプな見方はできなくなる。ふと、思ったのですが、トランプが『ケネディ大統領暗殺のことを公開する』と去年言ってましたが…、フランスのマクロンが米英のシリア攻撃に空軍を参加させたと。その後、ヨーロッパでドイツはまた孤立。フランスが離れた。その後に、『ケネディ大統領…』のことはしばらく非公開にするといっているわけです。見落としてる人が多いです。実はフランスの場合、ありうる。と思う。バルカン半島というのは、もともと何度も遊牧民族の侵略にあっている。アラリックみたいなのがそのたびでてくる。その結果、ユーゴは国王を追い出す形で戦中、独裁体制を維持した。さらに言うと、ナチスドイツ軍と真正面からぶつからざるを得なかったのは、実はスターリンのソ連だった。チャーチルというのは実に老獪でドイツ軍の防衛線が伸び切ったところでアフリカ戦線に打って出る。ヒットラーはウクライナの穀物を手に入れようとしてモスクワ侵攻を長期化させてしまう。UNが移動した距離はノルマンディーからオランダ、ベルギーまで。南はルクセンブルグ。何故かというと、民主主義では戦争は基本的にできないからだ。実際にフィルムをみていると、何度かもどしそうになった。ピンクの平べったくて丸いのがいっぱい戦場に広がっている。よくみると、ボタンが貼りついていて人間が戦車に踏みつぶされた跡だとわかった。小津安二郎の『東京物語』というのはこの歳になってやっといいと思えるようになった。笠智衆が原節子に時計をプレゼントするくだりで、切なくなる。あれ以前に、『風の中の雛鳥』というすさまじいドラマがあったというが。その向こうに、『東京物語』があったんだろうとしみじみ思った。きっと『リビア方式』の議員には理解の及ばぬことだろう。1944年のクリスマス…にギリシャではチャーチルがイギリス軍一個師団でアテネを封鎖して、選挙を行っていた。エジプトもナセルがファルーク国王を追放して、空軍が政権をつかんだ。んで、そのあとがサダト。丁度、ダイアナ妃の結婚の時期だ。80年代に…カーター大統領の時、エジプトとイスラエルがキャンプでーヴィットで和平合意。こののちに、アメリカのレーガン大統領とかイギリスのサッチャーがカダフィーと対立する。これが『リビア方式』(笑)の始まりの始まりだ。レーガン大統領は狙撃される。さらに鉄の女、マーガレット・サッチャーはオバマ前大統領former presidentが地中海NATOのお決まり、キプロスからトマホークを撃った。実は、いま石油価格が上がってますが、どんと落ちたら中東のサウジアラビアが大変なことに、すでに大変ですが、なる。まあなってますが。サウジとイエメンの凄い状況はテレビでやってないです。ウオーレン・バフェットがきのう、テレビにでてましたが、すごい訛りがきついので聞きとれなかった。だみ声ですね。当時はopecは減産体制に入っても、オイルダラーがたっぷりあったが、今はない。

ジョン・ボルトン・Trump withdrowal Nucleardeal

休みやしジャズをがんがん聴いていた。これって、自動的にツイッターにながれとるみたいだ。タイトルは『ジョン・ボルトン』にしておきます。ジャズファンはなかなかいないしね。BBCのキャスターが真っ青な顔で何か言っとる、というか泣きそうな顔であるあれはわかる。ものほんの戦争というのは、トマホークうったらいいみたいなものではないストッキングに石を入れてぶんぶん振り回しているわけです。あれを投げる。すると、イスラエルの無人兵器が銀色の丸いやつをバラバラっと落としていく。なんと、ドナルド・トランプが『シンガポールの会談はやめ』らしい。もう二十年くらい前に読んだ本でコリン・パウエルが湾岸戦争のことを話していた内容からして時間的な問題を考慮していくとマジだと思う。内容というのは、砂漠の嵐に踏み切るまでの時間が膨大にかかったことだ。フォックスニュースはわりと冷静にやってますね。BBCの場合、女性キャスターがパニックになってますが。もともと、ブッシュ・ジュニアの時代からこの文脈はあった。トランプの署名入りで公式書面がTVで流れていた。『リビア方式』Libia-codeというコトバ。あれは多分、軍事用語だと思うが。どこから仕入れてきたのか、メディアの文脈が外れているんですね。日本のテレビで連発しているわけですが今月になって雑誌にもでとる。リビア・モードでないと思うが。リビア・コードやないでしょうか。ボルトン発言が発端になってるみたいですね。ありゃ、ジョン・ボルトンが北朝鮮に関して言及していたみたい。今から十五年くらい前かな。ジョージ・ブッシュJR大統領が政権とってた頃、ボルトンは国連大使をやっていた。フォックスニュースがかなり詳しく報道している。Trump withdrowal nucleardeal.トランプ、核合意から離脱を表明。あの頃、ハーグでサダム・フセインが死刑になった。ナショナルジオクラシックで流れていたけども、あれは完全にはめられたわけですョ。アメリカの駐イラク大使がクウェート侵攻を仄めかしているわけですよ。日本では背景そのものがわからないからフセインのケースがいまいち、はっきりしないが。その後、イラクの情勢は混とんとなる。イランのほうがまあ、わかりやすく言えば『強い軍隊』が温存された形。オバマさんの場合、イランと手を組んだ。これがネタニヤフ首相を激怒させた。ここに、アフガニスタンの問題が絡んでくる。ブッシュ・ジュニアとコンドリーサ・ライスの時代にさかのぼるわけだ。9.11後、イラクの不安定な状況が続き米軍はアフガニスタンから撤退できなくなる。これを引き継いだのが、前大統領バラク・オバマ。この時、手詰まりだった。記憶をたどると、9.11の同時多発テロワールド・トレード・センターが崩落した際、議会はみなが一致して『やり返せ』となった。この時に、『とりあえず反対』と手をあげたのがオバマ前大統領だと思う。一人だけだったユニークだと思いますが。ともかくシェール潰しをやってしまったのもオバマさんだ。オバマ二期目。大統領令発動である。シェールの場合、カリブ海域に基地がある。さらにキューバ。パナマ運河の幅が、狭かったのだ。シェールのタンカーが入らないので幅を広げる工事があって、完成したのが去年。シェールは二枚打ちのエネルギーでガスとオイルがある。ガスからエチレンが生成される。この時期から爆発的にITが発達してもう、3D技術など個人でできるわけだ。さらに先にトランプにはめられた、フランスのマクロン大統領のご当地、南フランスにトカマクの実験施設がでける。トカマクっていうのは、昔でいうSF技術やね。核融合炉。内部のプラズマを磁石で制御して、1億5000度の太陽をこの中に生成させる。この時に磁場を正確に制御しないといけないらしい。ここで、量子コンピューターの出番である。昔、糸川英夫という人が書いた本に核融合は制御する膨大な演算できるコンピューターがないと結論付けられていた。ミューとかカッパとかいうロケットを飛ばした人だ。今、ホリエモンが北海道でロケットの燃焼実験をやっている…というメールマガジンを読んでいるが、むちゃくちゃ面白いです。話を聞くだけでも。ロケットの単純な考え方はいかに速いスピードで軌道まで到達するか。ロケットの場合、打ち上げると、キューンの斜めに飛んでいく。あれは自転とかGででてくるキューンの斜めなんやね。あの斜めをいかに早く突っ切るかです。ぼくらが大学に入ったときは、今よりはるかに競争率が高かったですが。入ったとたんにまた、丸暗記の練習。反発して国際関係史に転じましたが。当時、C言語とかフォートランのプログラムは夕方の四時とか五時に講義があったなあ。共通一次(センター試験)が始まったころで東京工業大落ちて、京都産大にいきましたが。レポート書きまくりました。当時から資料を読み込んで書くのが好きで『秀』とか『可』とか極端だった。あのころ、近畿大学で水産学部が今の『マグロの養殖』の研究を南紀でやっていたのに、妙にひかれたんですね。きょうはこれぐらいにしときます。ウルフ村田さんとかホリエモンみたいにわかりやすく説明されますからね。エリオット波動を踊りながら教えられます。まあベルリンフィル…多分、指揮者はサイモン・ラトルですが参加できませんが。ものほんのエリートは話聞くだけでも楽しいんですよね。糸川英夫の『逆転の発想』はものすごく面白くて、流体力学と経済学を同時に説明できるかもしれないとか、言っていたわけだ。宮崎駿の『風立ちぬ』というのはゼロ戦の設計らしい(見てない)隼と鍾馗をつくったのはこの人だ。国際マクロはほとんど勉強しても意味がないが…つまり実益にはならない…が、ミクロ経済学のほうが実益につながるから。もちろん、こんなおきて破りなことは昭和だから言えたわけです。これがアメリカの反発を招いた。TEAパーティー運動は正常だと思うんですが、これを悪党よばわりしていのがメディアだ。この時、ひょいとでてきたのがトランプさんだ。必ず、右手のひらをあげたまま毒舌を飛ばしていた。ただ、キューバと国交正常化はうまくいかなくなってるし、そもそも、そんな簡単な問題ではないと思うが。もともとキューバはバチスタからカストロの時代になって、ケネディ・アイゼンハウアと徹底的に対立する。ウディ・アレンの古いコメディに『バナーナ』という映画がある。このころのアメリカは今とは全く別の国だ。このバナーナにスタローンがエキストラででていると思うんだが。『ランボー』のスタローン。これは大河ドラマみたいに、連続で観てないとわかんないわけですが。以下、ユーチューブから0.55にヨム・キップル戦争1973年以来(第四次中東戦争)戦争が始まったといってます。イラン(ヒズボラも入っている)に対して、28機の戦闘機を出撃させて(ロシア筋によると)0.59　イランのnuclear-deal(核開発合意)からトランプが離脱イスラエル軍は2000の兵をシリアに送り込んだ。16発の空対地ミサイルを発射、20発の地対地ミサイルを発射。ゴラン高原でイラン軍はシリア拠点でミサイル防御をしている。ここで、アメリカはイスラエル防衛の援助を行うとのことである。(↓)昨日というか早朝だけどBBCのキャスターの声がものすごく引きつっていた。アメリカというのは基本、地政学的な問題がないとされていた。この背景はブッシュ元大統領がイラクにデルタかな、送り込んでいたわけやね。サダム・フセインの居場所がわからない。風説によると、ジョゼリーノという予言者が『霊視』したともいわれてます。この背景というのが、今では完全に過去の歴史になったから書けるが調略やったんですよ。1990年、8月クウェート侵攻。これが実はイランとの代理戦争の後油で戦費の帳尻を消そうとして始まった戦争。これが『湾岸戦争』に発展する。ロシアはゴルバチョフ失脚が前後している。ジリノフスキーが『日本に核を叩き込む』と叫んでいた時代だ。もちろん、パフォーマンスだったが。

ディアギレフとオードリ・ヘプバーンの幻の初映画

書架をみたら古い本があった。ヘップバーンの晩年のインタヴュー本。>バレエから転身したヘプバーンの↑初演した映画。『七日間のオランダ語』監督はシャルル・ファン・デル・リンデンスチュワーデス役。これはなかなか見つからなかった無名の作品だったからこの当時クレメント・アトリーという労働党が与党だった時代だ。彼女はバレエを続けながら実は『ブロマイド』のモデルのバイトをしていた。マリリンモンローもそう。1945年の3月末、アドルフ・ヒットラーは一応、ベルリンの地下室で死んだとなっている。あれはミステリーなのだ。アムステルダムからUボートで南極までいったという話が落合信彦の本に書いてある。ヒットラーは、半身がマヒして歩けなくなっていた。という。ベルリンがジューコフ将軍によって陥落。この翌月、チャーチルは厄介払いとなる。これはイギリスの伝統というか基本、政治家を尊敬しない。政治家の命日に田舎の酒場なんかでパーティーやってるお国柄である。戦後、イギリス病が始まる。慢性のインフレ。これで陸運関係が国有化された。この御曹司ジェームズ・ハンソンとヘプバーンが婚約したときにコレットの『ジジ』の主役に抜擢される。コレットが偶然、ホテルで彼女を発見するのである。『あっ、ジジがあそこにいるわ』みたいな。実はヘプバーンの場合、1951年のこと。同時にローマの休日の主演が決まる。ローマの休日は『低予算映画』なんですね。モダン・バレエのマリー・ランバートのもとでバレエを学んでたらしいんですがロマンチックバレエがまあ、『眠れる森の美女』みたいな

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』読んでみたよその①

スクラッチにはまってまして。省エネ生活みたいになってます。なんかまわりはみんな省エネ生活です。しょぼい仕事の合間で、カズオ・イシグロの『私を離さないで』をこれは早川文庫ですね。読んでますが。これ、深刻なはなしなんですね。今回は変わった読み方をしてまして早川文庫だから。です早川っていうのは、わりとコアなんでこれは、終わりのほうを読んでから最初から読み始めました。読んでいて、言葉が無くなっちゃうんですが。Never let me go,oh baby bay...もちろん、しあわせで胸がいっぱいだったからですが、どこかに一抹の不安があります。何かが起りはしないか。略・私はひまさえあれば飽きずに何度でもこの曲を聴いていました。原作より

フランス方式・コルトレーン聴き比べ

日本の議員が『リビア方式』なんていうことを話しているのに眉をひそめた。どこで仕入れてきた言葉か知らないが。あんまり使わないほうがいいと思う。2012年のことだと思う。最初にカダフィのことを言っているのがわからなかったんですが、ムアマル・アル・カダフィですね。背景は一バレルが120ドル近辺から石油が暴落。シェールオイルが価格を抑え込んだかたち。ここで北アフリカで政変が起こった。これはもう歴史になってる。ここで、サウジはシェール崩しにでた。増産体制をとる。石油の在庫がふえまくる。石油安くなる。こうなると石油価格が下がることでまず、産油国の財源を圧迫。その結果、パンが高くなって、暴動。で、この年リビアは政変が起こった。それから、前々のエジプト、ムバラク大統領が失脚。ふと、思ったのですが、トランプが『ケネディ大統領暗殺のことを公開する』と去年言ってましたが…、フランスのマクロンが米英のシリア攻撃に空軍を参加させたと。その後、ヨーロッパでドイツはまた孤立。フランスが離れた。シリア空爆というのは、ヨーロッパのドイツ・フランス両国の政略的な分断機能になっていたといおうか。とりあえず、マクロンはユーロから外れている。もともとベルリンの壁崩壊後、ドイツというのはロシアとエネルギーでつながっていた。ここにちょっかいを入れたのが、NATOだ。グルジア戦争である。2004年くらいかな。トルコのエルドアン大統領は、ロシアとつながっているわけで、トルコというのは黒海の出口になっている。プーチンはここを押さえたい。プーチンが好きなのは、スカンジナビア半島とアリューシャン。キューバ危機の時も、実はトルコにアメリカが配備していたミサイルが問題になっていた。そこで、フルシチョフはキューバに潜水艦で、ICBMを送り込もうとした。こののちに、フルシチョフとケネディは歩み寄る。ここで、危機感を募らせたのがフランスである。『西ドイツとフランスはバッファーになる』そしたら、フランスは負ける。と、こう叫びだしたのがド・ゴール。これは本当なのだ。。七十年代にもっぱら、言われていたことはベルリンからソ連の機甲軍が西側に入る。こんなぐあいだ。この結果、ド・ゴールはなんとヴェトナムの問題をケネディに丸投げして(もともとフランスはなんでも丸投げにしてしまうが)IMFにあるフランスの金塊を勝手に駆逐艦でパリに輸送。「俺、ヨーロッパやめるわ」第五共和制さんざんアメリカとイギリスの世話になっておいて、恩をあだで返す。フランス方式だ。リビア方式というのとは意味が違うが。ドイツ本とフランス本でいいのがあったらひそかに読み倒したいのだが、こいつはそのあと西ドイツのSPDにビタッと貼りつくのだ。「こんにちは、ブラントさん」みたいなノリで握手した。「ナチスのことは過去のことじゃないですか、ボクは忘れましたよ」とニッコリラインラント侵攻以前から、ずーっと、ナチスに吠え続けたのが彼なら、突然、歯を見せて笑顔になったのもこいつだった。「植民地の統治できませんわ、もうやめや」アルジェリアを放り出す。いっぱいあるのだ。ミッテランはこれを真似しようとしていたが、うまくいかなかった。さらに、ド・ゴールは「ルーブルはドルより値打がありまっせ」ルーブル高宣言をする。さらにヴェトナム戦争をあおる。ここで、ポンドが暴落。フランスはやりたい放題である。結果、ニクソンショックが起こる。トランプの場合、クルド自治区の軍事介入を拒否、これがシリアの内戦をややこしくした。↑ロックはもう卒業だと、あいつは髪をきるのさ、の『ロック』の発音がかっこいいねその後に、『ケネディ大統領…』のことはしばらく非公開にするといっているわけです。見落としてる人が多いのではないか。実はフランスの場合、ありうる。と思う。ケネディの暗殺です。リンドン・ジョンソンなりニクソンといわれていたが、フランスが絡んでいてもおかしくない。バルカン半島というのは、もともと何度も遊牧民族の侵略にあっている。ユーゴは国王を追い出す形で戦中、独裁体制を維持した。さらに言うと、ナチスドイツ軍と真正面からぶつからざるを得なかったのは、実はスターリンのソ連だった。チャーチルというのは実に老獪でドイツ軍の防衛線が伸び切ったところでアフリカ戦線に打って出る。ヒットラーはウクライナの穀物を手に入れようとしてモスクワ侵攻を長期化させてしまう。UNが移動した距離はノルマンディーからオランダ、ベルギーまで。南はルクセンブルグ。何故かというと、民主主義では戦争は基本的にできないからだ。1944年のクリスマス…にギリシャではイギリス軍一個師団でアテネを封鎖して、選挙を行っていた。エジプトもナセルがファルーク国王を追放して、空軍が政権をつかんだ。んで、そのあとがサダト。丁度、ダイアナ妃の結婚の時期だ。80年代に…カーター大統領の時、エジプトとイスラエルがキャンプでーヴィットで和平合意。こののちに、アメリカのレーガン大統領とかイギリスのサッチャーがカダフィーと対立する。これが『リビア方式』の始まりの始まりだ。1981年レーガン大統領は狙撃される。さらに鉄の女、マーガレット・サッチャーも爆弾テロに巻き込まれている。ニュースの場合、大河ドラマがものすごいレイヤーになって連なっているので、完璧に説明するのはしんどいのだ。オバマにはオバマのテーマがあった。これがリトルロック事件とか関係してくる。マイルス・デイヴィスなんかが、サン・シップというアルバムを最晩年に出していて名曲の『マイルストーン』というのはムズレムの書籍からきてるのではないかと思う。トランプにはトランプのやり口があるしたぶん、人工知能つかっていると思う。オバマ前大統領former presidentが地中海NATOのお決まり、キプロスからトマホークを撃った。実は、いま石油価格が上がってますが、どんと落ちたら中東のサウジアラビアが大変なことに、すでに大変ですが、なる。まあなってますが。サウジとイエメンの凄い状況はテレビでやってないです。ウオーレン・バフェットがきのう、テレビにでてましたが、すごい訛りがきついので聞きとれなかった。だみ声ですね。当時はopecは減産体制に入っても、オイルダラーがたっぷりあったが、今はない。

ボンジュール『旅のこぼれ話』竜馬がゆく・明保野亭vol41

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ボンジュール『旅のこぼれ話』龍馬がゆく・いろは丸

フォークランド戦争

　淑女の外交　作・とくちゃん その晩、先の見えない闇の中に彼女はいた。　「また、始まった」　彼女はアシスタントのクローフィーに呟いた。　「二年前のアルゼンチンの不法上陸……迂闊だったわ。本来ならブエノスアイレスのМＩ６から何か情報が上がってきている筈だけど」　実は何も言ってこない。　『鉄の女』の眼から見ると、それはおかしい。やはりあの一帯は絶妙にくすぶり始めていたのだ。　一九八〇年、東フォークランド島にスクラップ業者の男が不法上陸を果たしていた。　実はそれから何度となく似たような事件が多発していたのである。　「フォークランド？」　「……ええ、外務省のルートから調べさせたら、ガルチェリがおかしな動きを見せ始めているみたいよ」　レオポルド・ガルチェリ。　アルゼンチンはこの独裁者のもとで動いていた。　実質的な権力を掌握しているのは彼以外に、海軍司令官のホルヘ・アナヤ、そして空軍司令官のラドミソ空軍司令官。　この三人がアルゼンチンを動かしていた　イギリス外務省とアルゼンチン軍事独裁政権……双方はこの最初の『不法上陸』があった後、ブエノスアイレスで一連の会議を行っていた。　「フォークランド諸島」に関する問題。　もともとこの島は、国際法上……領有権の定義が難しいところだった。　『占有』という概念が、微妙に当てはまらない。つまり、この島はかつてのスペインとイギリスが制海権をかけて争っていたいた時代の文脈からみると……アルゼンチンに領有権があるとも言えるという。　島そのものを発見し、占領したのがイギリスならば、アルゼンチン側の言い分は、　「フォークランド諸島は当国がすでにスペインより譲り受けたものである」　と主張する。　ここに、第一次世界大戦の後、確立した国際法の定義を当てはめてみると、イギリスはアルゼンチンから領土を奪った……ことになり、それが『占有』という国際法の概念に引っかかるというのだ。　この一帯というのは南極観測に関わる場所であると同時に、大西洋から太平洋に出るイギリス側の要衝地帯でもあった。　フォークランド諸島を皮切りに、南ジョージア島、サンドウィッチ諸島。　この海域そのものがもつ重要性……故に第二次世界大戦後三十七年以上たった当時も、極めてナーヴァスな『外交交渉』が続けられていた。　その『フォークランド諸島』を取り巻く状況が嫌な感触をおびてきたのである。　　　　　　　＊　「ブラックコーヒーをお願い、濃くしてね」彼女はブエノスアイレスから届いた、電報に目を通していた。　「キャリントン外相は裏をかかれたっわけよ。アメリカがどうもフォークランド問題のことでサボタージュを入れているみたい」 実はこの間、彼女はアメリカの国務長官アレクサンダー・ヘイグ(アル・ヘイグ)はアルゼンチン情勢について詳しく問うたが『事実は不明』というありさまだったという。　「アル・ヘイグ……使えない男ね」　忌々しげに呟いて、コーヒーを口にした。　時代そのものが、極めて不安定な時だった。　ソヴィエトのアフガニスタン侵攻が始まっていた時期である。　「いつどこで、不測の代理戦争が勃発するかもしれない」　これが西側先進国を終始悩ませていた『問題』だった。　つまりアメリカは「ベトナム戦争」の後遺症がまだ冷めやらない時代。　そしてイギリスは『スエズ危機』以来、外交が全く駄目になりつづけていた時代。　ちなみに、マーガレット・サッチャーの「鉄の女」というあだ名は、フィンランドで締結された『ヘルシンキ合意』を罵倒した時期を遡る。　「国家主権の尊重、武力の不行使、紛争の平和的解決」等々、西ドイツのヴィリー・ブラント政権による「宥和」外交を痛烈に非難した。　……口を揃えて『平和』を唱える奴は、こっそりと隠れて戦争を仕掛けるものだ……。