『名を消した男 龍が如く7外伝』ゲームプレイ③:本編クリア | Born Again

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『龍が如く7外伝』発売して早1週間以上ですが、一応本編クリアしましたゲーム
 
とりあえずの感想だけ書こうと思うけど、ダイレクトな言及はなるべく控えつつも、一応本編クリア前提の内容なのでクリア済&ネタバレOKの方のみ閲覧推奨です!
 

 
まずストーリー。
 
時系列だと『6』、リリース順だと『極2』以来の桐生チャン(浄龍)主人公で、『6』~『7』~『8』のミッシングリンクを埋める形の内容となった今作。
 
今作のテーマを自分なりに挙げると、
 
①極道の終焉
②居場所
③等身大の桐生一馬
 
この3つに集約されると思います。
 

 
1つ目は「極道の終焉」
 
「極道の終焉」という言葉は劇中で渡瀬もそのまま同じ事を言ってて、実際終盤はその終焉の日を桐生チャン目線から見たドキュメント要素も強かったかと。
 
とにかく『7』の大トピックの1つである「東城会・近江連合の解散」がある意味ストーリーのゴールとして見えてた中で、極道たち(だけじゃないが)の生き方をずっと描き続けてきた龍が如くシリーズの集大成・1つの区切りとして、それを象徴する存在がラスボスだったのかなと。
 
しかもネット上でも言及されてるように、今作はオールドファンならピン!と来るような過去作のオマージュ、若しくはリベンジのような表現・展開がかなり多かった。
 
ラスボスも、言っちゃうと『5』の相沢のリベンジというか、相沢には無かった詳細なバックグラウンドがキチンと描かれたからこそラスボスにも共感できる物があったかなと。
 
相沢は未だにネット上でネタ扱いされてるけど、恐らく制作側も当然それを分かった上であえて被せて来たのかなと思いました。
 
ラスボスについては今までにないぐらいエグい描写や背景設定も多かったけど、そこをぼかしてしまうとラスボスが持つある種の信念が感じ取れないとも思うので、あれは必要だったのかなと。
 

 
2つ目は「居場所」
 
今作の主要な登場人物に共通するワードがこの「居場所」だったかなと。
 
守るべき存在の為に自らの「居場所」を投げ打った桐生チャン(浄龍)
(渡瀬の代理として)極道の新たな「居場所」を作る為に奔走する鶴野。
自らの力でつかみ取った極道という「居場所」を守る為に戦う獅子堂。
キャッスルという「居場所」を自ら作り上げた西谷。
浄龍となった桐生チャンに「居場所」を与える赤目。
もう一人の“名を消した男”として桐生チャンと「居場所」を共有する花輪。
 
「居場所」を巡るそれぞれの繋がり、若しくは対立により展開されるドラマが、最終的に二大組織の解散というゴール、あるいは『8』の桐生チャンのプロローグに結びついていく、そういう統一されたテーマを軸に綺麗にまとまったストーリーだったという印象です。
 

 
3つ目は「等身大の桐生一馬」
 
今まで常に他者を守る為にその力を振るってきた桐生チャンが、大道寺の一員になる事で物理的に他者の為に動く事が出来ず、虚無感の中で「浄龍」としてその後の人生を送ってるというのが物語の起点だった。
 
そもそも『6』で大道寺の秘密を交通事故的に知ってしまうという不幸はあれど、(回想でもあったように)口止め料を拒んで自分から死んでやると言ったのは桐生チャンの方であり、この状況はある意味自業自得とも言える。
 
ただ作中では、「名を消した男」(全く消せてない)状態で会う人会う人にバレバレで、 口では「俺は浄龍!」って言ってても、最後には皆の前で入れ墨まで晒しちゃって本人も全く隠す気なく、真島の兄さんに至っては露骨におちょくられるレベルゲッソリ
 
序盤の鶴野とのやりとりで、
鶴野「あんた桐生さんでっしゃろ?」
浄龍「桐生なんか知らん!」
鶴野「いや明らかに桐生さんですやん?」
浄龍「知らん言うてるやろ!」
鶴野「もう1回言うたら花輪56すで。」
 
これ自体は『5』のオリビエでの、
桐生(鈴木太一)「大吾攫ったんお前やろ!」
渡瀬「ちゃう言うてますやん!」
 
のシーンのオマージュでもあると思うけど、大人しく鶴野の話聞いとけば拗れない所を頑なに素性の公開を拒むのがある意味で相変わらずの桐生チャンなんだろうなと。
 
鶴野は(やり方は893だけど)目的は真っ当な奴だったからまだ良いけど、大道寺からの解放を鶴野に提示されても花輪を見捨てる決断が出来ずに結果戦ってしまうのも、弱さの露呈という面で今までずっと見てきた桐生チャンのまま。
 
この辺はかつて『2』で高島にも看破されてましたね。
 

 
 
ただ桐生チャンも人の子なので、目には見えないけどやはり何処かでやせ我慢してる部分もあり、それが露骨に出たのがあのラストシーンだったのだろうと。
 
浄龍より前に“名を消した男”だった『5』の鈴木太一時代も、永洲街という「余所の家」で中島社長やばかうけ姉さん(まゆみ)に助けられて一応感謝もしていて、余所の家の人でも信頼出来る人間にはそれなりに心のスキを見せてきた桐生チャン。
 
同様に桐生チャンが、成長したアサガオメンバーの変わらない姿や思いに触れて弱さを認められたのも、一連の流れを通して花輪が桐生チャン(浄龍)の現在の「居場所」(心の拠り所)となり得ていたからなのではないかと。
 
その花輪も、鈴木太一として関わった過去作のある人物という疑惑がある訳だが…。
 
 
桐生チャンのパーソナルな面という意味でもう1つ印象的だったのが、鶴野たちから花輪を助けた後の桐生チャンの独白のシーン。
 
例のラストシーンよりもこちらの方が心にグッときましたえーん
個人的に今作のベストシーンだと思います。
 
桐生チャンが今まで時間を共にしてきた色んな人たちの事を今でも忘れずに心に留めており、尚且つ目下に迫る自身の「老い」を自覚しつつ、残りの人生を彼らとの関わりで触れた思いに応えていく事をある意味宣言する場面。
 
制作側が発売前のインタビューでしきりに「(7からの)新規ファンに桐生を知ってもらい云々」って言ってたけど、このシーンに限らず『7外伝』自体が正直『7』からのド新規よりも歴戦のファンであればあるほど心に響く作品なのでは?という印象や仕掛けが随所で見られる。
 
 
龍が如くは発売される毎の時代時代をリアルタイムで切り取る作品だからこそ、キャラクターも年を取るし、作品を追ってる年数に合わせてファンも年齢や思い出を重ねる。
 
少なくともナンバリングは(リマスターなど)現行機で全部プレイ出来るので後追いは容易だけど、例えば『7』でハマって短期間で“履修”した人と、リアルタイムでずっと追ってきた人の感じ方や年輪の重ね方は絶対違う訳で、特に桐生チャンにおいてはその点で明確に差が出るという気はしている。
 
そういう意味でこのシーンは、最新の桐生チャンの心情に1番ダイレクトに触れられた感じがして、最も印象に残りました。
 
ここまで3つのポイントに分けて本編を総括しましたが、まとめとしては桐生チャン主人公で久しぶり物語を楽しめたという面で、気持ち的にも久々に龍が如くやったな~という読後感があって、本編に関しては大満足です。
 
ポイントポイントで触れたい事はいっぱいあるけど、それはまた追々できたらと思います。
 

 
ここからはストーリー以外のゲーム面。
 
ポケサーとかキャバクラはまだやれてないけど現段階での印象をまとめます。
 
○良かった面
 

 
・バトルの出来
 
前も書いたけど、『6』『極2』のバトルをベースにロスジャの財産を混ぜて歴代でも出来の良い方だったかなと。
 
今回ボスの攻撃力が一様に高くてカツアゲ君並にガンガン削られるので 、難易度スタンダードでも中盤までは死にまくったけど、お好み焼き集中投入で回復しまくって乗り切りました滝汗
 
終盤のちょい前から闘技場で金稼いで攻撃力MAXまで取ってから本編進めたので、終盤のボス戦は1回でクリア。
 
新スタイルのエージェントも、ガジェットは一長一短あれどどれも用途はあるし、アルティメットは地獄ランブルで毎度お世話になるぐらい強かったので良かった。
 
・衣装チェンジ
 
プレミアムアドベンチャーではこれまでも出来たけど、本編で、しかもイベントシーンで反映されるのは如くでは初めて。
 
本編中は浮いたら嫌だなと思ってあんまり冒険しなかったけど、色々変えられるのはやっぱり気分的に楽しいスーツ
(デフォが黒スーツなので余計に)
 
ただキャッスルにわざわざ行かないとチェンジ出来ないのは❌
1回買った衣装はアジトで着替えられても良かったでしょ。
 
あと上物だけじゃなくてインナーも変えられたらもっと良かったかな
⇧例えばこの場合だと、ジャケットの色は変えられてもインナーはずっと白Tのままだからチーン
 

 
・随所に散りばめられた過去作の小ネタ
 
 赤目の依頼(サブスト)や外回り(お使いミッション)などサブ系、あるいは能力強化の説明とかで過去作ネタがふんだんに散りばめられてたのも二重丸
 
あんまり言うと核心を突くけど、あるサブストで中には超重要事実が判明したかも?というものも。
 
1つ言うと、龍が如くの過去キャラの生死は近年非常に曖昧になっていると感じるので(個人的にはあまり好ましくないと思ってるけど)、作中で「蒼天堀の亡霊」と表現されたそのキャラ 龍 もそう言いながら結局復活するかも知れないけど。
 
 
さすがに冷麺の具材買い出しじゃなかったけど(笑)、腰痛で逃げられたか~ガーン
これでまた真相は闇の中。
 
マスターはともかく、旧キャラ復活で言うと、大道寺一派が社会的に死んだキャラの再生工場として便利設定すぎるな~と。
 
その大道寺の花輪もとあるキャラと同一人物と匂わせがあったり、『8』でもあるキャラと似た人物が登場したり、これからもその流れは加速するんだろうなと。
 
何がイヤかって、サバイバーのマスターみたいに公式で匂わせるだけ匂わせて事実を確定させない事で、ネット上で所謂“考察厨”がある事ない事含めて自説をばらまいて、いつしかそれが確定事実のようになってしまう事
(私が考察厨を嫌いな理由でもある。)
 
公式がそういう動機で近年の過去キャラ安売り復活セールをやってるとしたら言語道断だし、やがて過去作の色んな要素がどんどん歪められて過去改変されていくとすれば、 往年のファンとして看過できないなと思っています。
 

 
○悪かった面
 

 
・虎落とし劣化&アルティメットカウンターの出しにくさ
 
説明にも言い訳っぽいこと書いてあるけど、虎落としは従来より判定が厳しくて、以前ほどバンバン出せなかったのは❌
 
理由としては、敵が桐生とかなり近い間合いにならないと攻撃を始めない&初手が素早いから当てにくいというのがあるかな。
 
あと、ロスジャのモータルリバーサルに当たる「アルティメットカウンター」も、そのロスジャに比べて出しにくい&そもそも発動が分かりにくい(相手の発動前のエフェクトなど)のも気になった。
 
ちゃんと×ボタンで避けてるのに発動せずに喰らってしまったり…というのがかなりあった。
 
 
・(☆重要)プレミアムニューゲーム引き継ぎなし
 
『7』に続いて今回も2周目以降のデータ引き継ぎ、従来のプレミアムニューゲームはクリア後も追加なし
 
同じ龍スタでも、非横山体制のロスジャ(『ロストジャッジメント』)では引き継ぎニューゲームはあったので、実質横山体制の『7』と完全横山体制の『7外伝』で2例目。
(『7』は後に有料で追加されたが。)
 
しかも来年発売の『8』でも、購入特典の記載を見る限りまた引き継ぎ無しの可能性が濃厚。
 
引き継ぎが無い事の最大のデメリットは、時間のかかる育成をまた最初から同じ時間かけてやり直さないといけない事で、PS2の頃のゲーム分量ならともかく今はもうそんな分量じゃないんだから、ユーザビリティを頑なに無視してまで無くす意味が分からない。
 
私の場合は細かい部分の確認なども兼ねてどの作品でも2~3周は必ずやるので、データ引き継ぎが無いとその点不便でしょうがない。
 
PS2の無印『2』から今までずっと可能だったプレミアムニューゲームを、よりによって1番育成に時間かかるRPGの『7』で外して、以降も同じような措置を取り続けるのは何故なのか?
 
この件で意固地になった所で制作側には何のメリットも無いんだから、つまらない拘りよりもユーザーの利便性を第一に考えて欲しい。
 
作品そのものへの不満があまりない分、この点は外伝に限らず元に戻して欲しい点なので書きました。
 

 

 

 
 
本編が終わってから、闘技場も全部終わり、四天王も倒しました。
(恒例のAの人サングラスはまだだけど。)
 
5000万のふくふくパンツも購入札束
 
キャバクラも4人やってあと1人。
 
キャバクラも、慣れてる人と素人っぽいのが逆に良い人と5者5様でいいっすねラブ
 
全部やったらあとはポケサー三昧したいと思ってるのでそれを楽しみにやりたいと思います
 
あと『8』の体験版全部やったけど、感想書いて良いんだろうか?
 
動画配信は実質禁止とお知らせに書いてたけど、ブログだとどうなんだろ?
 
書いて良かったらザッと書きたいんだけどダメかな?よく分からん。
 
とりあえず出しても良かった時の為に下書きだけしときます鉛筆