そして誰もいなくなった。
アガサクリスティーのミステリィ小説だったと思いますずら。
原作は読んだことないんずらけど、TVドラマになったのを何回か見ているずらし、その話を元に舞台設定した話もたくさんあって、知らず知らずのうちに使ってしまう言葉になっていますずら。
まあ、作品の原題は知らなかったりするんずらけど、この邦題は秀逸だと思いますずら。
作品を読み始める前から結末がなんとなく分かるずらし、それを知りながらも読み進めるうちに謎が深まり、読者はどんどん作品の世界に引き込まれて行きますずら。
川崎フロンターレは昨日、登里恭平、宮代大聖、山根視来の退団と、新加入のブラジル人2名の加入を発表していましたずら。
同時に契約更新をした選手やコーチの一覧も出され、今シーズンのスカッド全容が見えてきましたずら。
主力が大量に抜け空洞化が加速していることを揶揄して、冒頭の「そして誰もいなくなった」という言葉を使ったんずらけど、実際には同数に近い新加入選手が入ってきており、メンバー表だけを見ると2チームを作るだけの人数は揃っていたりしますずら。
しかし、チームは人数の多さで勝てるものでは無いずらからね。
資金力のあるクラブが上位に食い込むのも、そのお金を必要な所に突っ込めばこそで、適材適所の人材をバランス良く獲得してきて初めて補強という言葉が成立しますずら。
今回のフロンターレのオフに行った補強は、ハッキリ言ってしまえば付け焼き刃だろうずら。
チーム戦術に対する熟練度を差し引いて考えても、選手個々のポテンシャルが出ていった選手を上回っている様にはオラには見えないというのが正直な評価だったりしますずら。
沈みゆく船から破れ先に逃げていく様を、歯車が狂って低迷するチームから出ていく選手と重ね、例え話として使ったりするずらけど、今のフロンターレはまさにそんな状況になってしまっているずらね。
その危機を察知した優秀な人間からどんどん脱出していくという、選手だけではなくて、スタッフやコーチ陣を含めたクラブ全体の問題に発展しているのが深刻なところですずら。
救命ボートの数は限られていますずら。
船長の鬼木監督は最後まで残ることを選択し、脱出の優先権を得られなかった船員たちは最後まで職務を尽くすことになりますずら。
だったらそれを信じて応援するファンやサポーターはどんな立場なんだろうずらか。
そんな豪華客船に投資するオーナーたち?いや、これはスポンサーになるずらか。
…特に答えもなく書き始めてしまい、支離滅裂な話になってしまったずらね。
願わくば、この沈みゆく船が泥舟でないことを願うばかりですずら。
日本の童謡でよく知っているあのカチカチ山の話に出てくる泥舟ですずら。
騙されて乗り込んだタヌキが、最後は報いを受けて殺されるあの残酷な話なんずらけど、大人になってもう一度読み返してみると、どちらが正義で悪か分からなくなる深い話だったりしますずら。
タヌキは最初に老夫婦に捕らわれて食べられそうになっていたずらし、その窮地を機転をきかせて脱出、確かお婆さんの方を言葉巧みに騙して逆に鍋の具材にしてしまったはずなんずらけど、そんな正当防衛をしたタヌキを逆恨みして、お爺さんやウサギが罠に嵌めて殺すという話ですずら。
子供の頃に見聞きする話は、人間側の正義感や価値観を無理やり押し付け、美談として語られるこの童話なんずらけど、タヌキ側の視点に立って話を読み返してみると、何とも無惨な話だったと思えてきますずら。
…あれ、何の話をしていたんずらっけ。
そうそう、泥舟の話だったずらね。
泥の船が沈むことなんて、タヌキは最初から分かっていたんじゃないかと思うずらし、もしかしたらその事が分かったいた上で乗り込んだとしたら…
笑いながら沈みゆくタヌキを見つめるウサギに正義はあるのか。人間のエゴと視野の狭さを見透かした様な話を、果たして作者はどこまで考えて物語を綴ったのか。
語り継がれる童話には考えさせられるものが多いずらね。
おしまい。
…ごめんずら。何も考えずに沈みゆく船の話を始めてしまいましたずら。
しかし、今年は予想以上に選手が出ていってしまっている印象ずらね。
主力と呼ばれる選手が多いずらし、それに見合った戦力が補填されていないのが不安を掻き立てるばかりとなっていますずら。
またオラ用のデータベースを貼り付けておくんずらけど、これだけ見ると、何とか1チームぶんくらいは去年のクオリティを保った戦力があるように感じますずら。
ただ、今年はACLとリーグ戦を同時に戦う2チーム分の戦力が必要となっており、更に言うなら、この現有戦力のほとんどが怪我なくシーズンを戦えることが前提となりますずら。
まあ、怪我人なしで乗り切るのは不可能に近いずらし、ある程度は諦めてやりくりしないといけないんずらけど、フロンターレのフィジコは信頼度が低いずらからね。
もし鬼木監督のマネジメントに無理があったり、選手たちの意思を尊重して酷使する形となったとしても、それを止めるのもフィジコやメディカルチームの責任ずらからね。
今までの実績を考えると、大島、小林悠、佐々木旭、車屋、ジェジエウはフル稼働できず、シーズンの半分はチームを離脱していると考えておいた方が良いだろうずら。
それを踏まえると確実に選手が足りていませんずら。
人数だけ考えると、他のクラブと同等かそれ以上の数がいると思うんずらけど、戦う試合数やその強度を考えると全く足りていませんずら。
しかも新戦力が多く、準備期間も短い中ではどこまで計算できるかも心配になってきますずら。
ただでさえフロンターレのやるサッカーは特殊で、どんな選手でも理解して馴染むまでに半年以上はかかると言われていますずら。
しかし、絶対に勝たないといけないACL決勝トーナメントはシーズン冒頭に組み込まれており、そんな言い訳が効かない状況なのが更なる不安を感じる要素となっていますずら。
ん〜、もうこれはターンノーバーというか、もっと割り切って完全に2チームを作って活動した方が良いかもずらね。
ACLを戦うチームは去年まで主力だった選手で固め、コーチもそれを支えるスタッフも別にするのもありかもずらね。
鬼木監督がマネジメントする総監督として両チームに帯同し、あとはヘッドコーチ以下、相手チームのスカウティングなどの分析官も別にして、常に並行して2チームを運営するのは出来ないものずらかね。
週2のペースで試合をやるとなると、選手たちの疲労はもとより、相手を分析する時間も足りないずらし、それを選手たちに落とし込むのも限界がありますずら。
2日くらいで相手映像を分析し資料を用意し、コーチ陣がそれを選手に落とし込む練習をできるのは1日あるかないかになり、全てにおいて疲労が蓄積していき全てを失う流れになっていくのが目に見えていますずら。
ただ、選手たち以上にコーチ陣やスタッフは2チーム分を作る余裕はなさそうですずら。
主要なスタッフが入れ替わった今シーズンは、それをまともに機能させるだけでも時間が取られることになるだろうずらから、鬼木監督の負担が相当増えるのが予想されるずらし、鬼さんが体調を崩さないかも実は心配要素の一つとしてあったりしますずら。
数年前の映像を見返していると、鬼さん若いなっ!って思わず口にしてしまうことも多かったずらし、いつまでも無理が効く年齢でもないずらからね。本当に健康には気を付けて欲しいところずら。
さて、とりあえず出て行く選手たちのことに少し触れておくとしますずらか。
まずノボリずらけど、これはちょっと意外な展開だったずらね。
攻撃的なポジションからサイドバックに落ちていき、そこで選手生命が延びた印象があるずらけど、それもフロンターレという勝手知ったる我が家にいてからこそのものだったと思いますずら。
足元の技術はチームの中では底辺にいて、年齢の事もあってか最近では対峙するアタッカーたちを1体1で止めるのがどんどん厳しくなってきていますずら。
それでもチームメイトの特徴を把握し、監督の目指すスタイルを理解して周りを活かし、ポジショニングとコーチングでチームを支えて存在価値を示してきましたずら。
その優位性を全て捨て切って他クラブに移籍するのは自殺行為…てオラは考えてしまうんずらけど、本人としてはそれなりの勝算があっての決断だったんだろうずら。
他クラブでの経験が一切なく、代表経験も無い中では、本当に一から自身の居場所を作らないといけませんずら。
コミニュケーション能力に長けている彼なので、それを突破口にどうセレッソの中で力を示して行くのか興味深いずらし、それを期待して応援してはいるずらけど、もしフロンターレとの対戦となったら、遠慮なく彼の所を弱点として攻め込むことになるだろうずらね。
単純に足の速い選手か、フィジカルに強い選手を当てるのが良いんずらけど、実はそんな選手が今のフロンターレに居ないというのも悩ましいところずら。
現状では家長がノボリとマッチアップするんずらけど、ノボリからしたら守り易い相手なんじゃないずらからね。
縦にスピードアップしない彼は、付かず離れず、他の選手と連携して押さえ込めば脅威とならなさそうではありますずら。ひとりの力ではなくチームメイトを使って守るロジックはお手のもの、その周りの選手を操れるかどうか、信頼関係を構築できるかがカギとなると思うんずらけど、果たしてセレッソの監督や選手、そしてファンやサポーターたちは我慢して待つことが出来るか見ものずらね。
お次は同じくサイドバックとしてチームを支えた山根視来の移籍ずら。
こちらはある程度予想はしていたずらけど、これだけ主力が抜けていく中では、もう半年くらい待ってくれてもって思いが強いずらか。
日本代表に復帰するため、海外への移籍を模索しているのは分かっていたずらし、このチームに居ては自身の技術的な伸びも限定的になり、30歳となる今年を最後のチャンスと思っての決断なんだろうずら。
次のW杯は北中米での開催となるずらし、現地のクラブでプレーするのは日本代表への道を切り開くには有効な手段だと思いますずら。
ただ、日本代表は欧州に起点を作って行動しているずらし、森保監督の目もほとんどそちらにしか向いていないだろうずら。
Jリーグで活躍する選手を選ぶにしても、すぐに欧州に移籍して行くことを前提としている若手のみずらし、30歳近い中堅以上の選手たちは、日の丸を背負う権利を得るために、恥も外聞も損得も関係なく、海外へのクラブへ挑戦することを選ぶんだろうずら。
そういった意味では、山根はアメリカに渡って、その残された細い希望の糸を掴もうと決断したのは良い判断かと思いますずら。
フロンターレにとっては主力の流出となり痛手ではあるずらけど、彼のいちファンとしては純粋にこれからの挑戦を応援したいところですずら。
でも、MLSとなると、アップルTV+でサブスク契約しないと試合が見れなさそうなのが難点ずらね。
宮代大聖に関しては、鳥栖ではなく神戸に行ったことだけが意外なだけで、フロンターレ以外だったらどこでも結果が出せる、ノボリとは真逆でウチを出て行くことに期待が持てる選手だったりしますずら。
本当は川崎で結果を出して欲しかったところずらけど、1トップにこだわっていた鬼木フロンターレの中では彼の居場所は無かったずらからね。
神戸でも同じような壁にぶつかりそうな気もするずらけど、結果を出して早めに海外へ挑戦し、再び日本代表に川崎産の選手として名を連ねて欲しいずら。
あとはブラジルから来る2名の選手ずらね。
普通なら助っ人外国人と呼んで歓迎したいところなんずらけど、今回はどこまで戦力になるのか未知数すぎてコメント出来ませんずら。
今年24歳になるゼ・ヒカルドはそれなりに即戦力として獲得したと思うんずらけど、その多くのクラブを渡り歩いている経歴を見ると、果たしてJ1の優勝を争うための戦力として大丈夫なのかって疑いの目を持って見てしまうずらよね。
まあ、ブラジル人はこんな転籍の多さは普通なのかもしれないずらけど、順調なステップアップを経ての現在って感じじゃないずらし、これは来日してプレーするところを見てみないと何とも言えないところですずら。
そして今年19歳を迎えるパトリッキ・ヴェロン。
こちらはもう普通に育成枠になるずらよね。外国人枠も無限にあるわけでは無いずらし、そこに外国籍をひとつ使うのは大丈夫かって思うずらけど、これ以上の外国人助っ人は獲らないということになるんずらかね。
ソンリョン、ジェジエウ、マルシーニョ、ゴミスに続き、ゼ・ヒカルドとパトリッキ・ヴェロン。
ACLでは24−25シーズンから外国人枠を撤廃する方向で話が進んでいるはずずらけど、Jリーグが今年からそれを撤廃するという話はまだ聞いていないずらし、それをやってしまうと国内の育成に影響が出そうなので、すぐに日本も完全撤廃の流れになるとは考えない方が良さそうずら。
とりあえず今シーズンは5枠のままになりそうずらし、そうなるとやはりパトリッキ・ヴェロンは相当出場機会が限定されることになるだろうずら。
それこそターンノーバーで2チームを作ることをやらないと、これ以上の助っ人外国人を獲得するのは効率が悪くなりますずら。
さて、契約合意の一覧が発表されたので、これ以上の戦力流出はもう無さそうではあるずらけど、逆に言うとこれ以上の戦力補強をする空きも無いのが残念ですずら。
まあ、育成型でのローン放出はまだありそうずらし、サイドバックと点を獲ってくれるアタッカーの獲得ニュースを待ちたいと思いますずら。
では、今日の雑記はこれにて終了としておきますずら(●´ー`●) ノ