目的地を知らされないバスには乗れない | にくまん堂の極楽日記

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川崎フロンターレの話題を中心に、おっさんの徒然なる日常を書き綴るブログですずら(●´ー`●)

Jリーグの秋春制議論が再燃していますずら。

いや、今回はもう移行は決定事項となっており、2026年〜27年の切替スタートに向けて情報を小出しにしているといったところずらか。

 

オラはずっと秋春制移行は反対派だったんずらけど、最近はどちらでも良いかなって考え方に変わってきていますずら。

でも、それにはクリアすべき条件がいくつかあるずらし、移行することで得られるメリットがデメリットを上回ることが最低限の条件なのは言うまでもありませんずら。

 

一番のネックは豪雪地帯のクラブチームを、経済的にどうサポートするかずらよね。

スタジアムに練習場の除雪、もしくは屋内施設への転換に、そこまでの交通機関や導線をどう確保するかを考えると、1クラブに対して数十億円は突っ込まないと足りませんずら。

そんなお金を自治体にお願いしたところで、この疲弊した経済では出てくるはずもなく、Jリーグがそれを負担するにも無い袖は振れないのは分かりきっていますずら。

もしDAZNなどの放映権料などから捻り出すとしたら、いろんなクラブから文句が出ること必至ずらし、いくらJリーグの理事会とチェアマンが強権を発動してGOサインを出しても、いろんな軋轢を生むことになるだろうずら。

 

そんなお金の問題は、もしかしたらクリアする算段がついている可能性があるずらけど、もう一つの大きな問題は、日本の4月から始まり3月に終わる年度の区切りにどう歩調を合わせるかずらよね。

こちらは解決策なんてないずらよね。文科省を巻き込んで日本の学校システムだけでも、海外みたいに9月あたりからスタートする形にしないと問題は解決しませんずら。

新型コロナの渦中にあった2年前くらいに、日本もこれを機に海外に合わせて9月に新学期がスタートする様にしようという議論が出ましたずら。

 

でも、一瞬で消え去ったずらよね。

新型コロナがそこまで長引くものにはならなさそうだったのと、学校教育だけではなく、企業も春から年度がスタートする文化が根付いていては、やはり切り替えるのは難しいずらよね。

経済的に余裕があるならまだしも、社会全体が疲弊してお金が無いのに、日本隅々まで根付いた制度を大幅変更するには予算が足りませんずら。

宣言してすぐ開始できるものでもないずらからね。デジタルな資料ならまだしも、ペーパーベースで管理しているお役所仕事の現場では、その書類作成と管理方法の変更も膨大なものになるずらし、そこに裂けるマンパワーなんてありませんずら。

それこ教員がサービス残業しまくり、昔以上に問題になることだろずら。

 

その観点で言うと、Jリーグの各クラブもマンパワーが足らなくなることだろうずら。

というか、ほとんどのクラブが最終決算を3月に行っているずらし、予算を組むためのスポンサー契約もそのスケジュールに準じているはずですずら。

オラがちょっと心配しているのは、大口スポンサーとしてついてくれていた会社が、このシーズン移行のタイミングで、「じゃあ、私たちはここまでで」って契約を打ち切るところが沢山出てこないかどうかなんずらよね。

 

ちょっと心配しすぎずらか?

でも、ユニフォームは新シーズンが始まる時にリニューアルされるずらし、ユニフォームに印刷するスポンサーが半年だけ延長する形でシーズンを跨いだり、シーズンが始まって半年してからいきなり変わるなんてことはしないずらよね。いや出来ないずらよね。

企業が広告料として予算を組む際、半期単位で出資するのも出来るんだろうずらけど、ちょっと契約形態が変わってくるだろうずらし、それもまた現場レベルでは面倒な作業ずらよね。

 

あと、書いていてちょっと心配になったのは、企業は年度を跨ぐタイミングで社名を変えることが良くあるんずらよね。

M&Aで予期せぬ形で名前が変わるパターンもあるずらし、もし富士通がNECと合併することになって、「FUJITSU NEC」なんて名前になったら、4月1日からユニフォームを差し替えるのかとか、看板や広告など、多岐に渡って混乱をもたらしそうですずら。

まあ、これはレアケースかもしれないずらけど、気付いていない諸問題が沢山ありそうずらね。

 

さて、一部では今回のこのニュースは観測気球的なもので発信したんじゃないかと言われているずらけど、オラはもう結論ありきで進んでいると思っていますずら。

ここからはオラの邪推が入り混じった妄想話なので、軽く読み流して欲しいんずらけど、今回のこの話の中心にいるのは、やはり現JFA会長の田嶋さんなんだろうずら。

ずっと前からこの移行話にご執心ずらし、アジアサッカー連盟となるAFCが、ACLをヨーロッパのカレンダー、すなわち自分たち中東のカレンダーに変更したのを足がかりに、一気に話を進めてしまえというところなんだろうずら。

 

しかも、そのAFCはアジアの春秋制でリーグを組んでいる国に、ACLと同じ秋春シーズンにしなければ、出場枠などで何かしらペナルティを与えるみたいなことを言っているらしいんずらよね。

これは噂レベルだとは思うんずらけど、一体何の権限があってペナルティを与えられるのか、オラにはさっぱり理解できないずらし、日本サッカー協会はこれが事実なら正式に声をあげて抗議すべきだと思いますずら。

でも、そんな流れにはならないんだろうずらね。だって、秋春制にしたい田嶋会長がその窓口なんずらから。

 

アジアサッカー連盟が中東に牛耳られる様になってから、日本の発言権はどんどん小さく弱くなっていますずら。

そりゃお金を持っている国が発言権が大きくなるのは当然ずらよね。だって、世界の核サッカー協会を束ねているトップのFIFAが金の亡者なんずらから。

でも、日本はまだそれなりに一目置かれており、Jリーグの規模や経済的な底力はまだアジアの中でも力がありますずら。

しかしながら、AFCの中でも立場が弱くなり、お金があった時期でさえもロビー活動が得意な韓国にいろんな面で負けていたずらからね。

 

そんな立場が弱くなった日本サッカー協会ずらけど、良いのか悪いのか、現会長は野心を持った人物だったりするんずらよね。

きっと今回も日本のサッカーカレンダーを秋春制に変更し、AFCを牛耳る中東のお歴々の顔を立て、それを手土産に、というか後ろ盾にFIFAの理事にでも立候補するんじゃないかと思っていますずら。

FIFAの理事に食い込むには、アジアならず、南米やアフリカ、ヨーロッパの顔色も窺わなければいかず、それなりの手土産が必要になりますずら。

 

今回の中東のオイルマネーを味方につけるのはほんの序章なんじゃないかと思っていますずら。

ヨーロッパの方も日本が秋春制にして市場に本格的に参戦することを望んでいるだろうずらし、それを皮切りに理詰めで協力体制を築いていけば切り崩せそうな隙はありますずら。

問題はアフリカずらけど、こちらはもう単純にお金が絡んできそうなんずらよね。

まあ、とりあえずはアジアでの足場固めが第一目標なので、東南アジアとの連携を進めるのと同時に、今回の様に中東の顔色を伺う施策をいくつもこなしていくことになるんだろうずら。

 

そこで最大の懸念が…

 

中東や中国が、現在侵略戦争を仕掛けているロシアをAFCに迎え入れようと提案した時に、田嶋会長が満面の笑顔で「それは良いアイデアですね。ぜひ日本も協力させてください」って言い出さないかということですずら。

流石にそれは首を縦に振らないだろうって皆さん思っているずらよね。

でも、首を縦に振らないのと同時に、横にも振ることは無いだろうずら。もちろん笑顔で了解しましたって言わない代わりに、持ち帰って検討しますくらいは言いそうですずら。

肯定もしないけど否定もしない、結局はFIFAやAFCの皆さんが決めたことなのでそれに従うだけですって、間接的に協力する形を取るだろうずら。

国連とかで決議を取る時、欠席して無効票とし、結局は片方の勢力に肩入れするという、あの茶番劇で使われるやつずらね。

 

おっと、これではまるで田嶋会長が悪い人みたいになってしまうじゃないずらか。

そんな野心を隠さず突き進む彼が、内心どんなことを考えているのかなんて他人には分かりませんずら。

Jリーグが始まる以前から日本サッカーの発展に尽力し、ダイヤモンドサッカーではサッカー少年たちに世界のフットボールを紹介するなど、サッカー冬の時代も最前線で頑張ってきた苦労人であることは忘れてはいけませんずら。

もしかしたら、FIFAの理事になったら、次々と革新的で全世界の競技者たちが幸せになる改革をし始めるかもしれないずらしね!…確率は低そうずらけど。

 

ん〜、実はこの秋春制の話、メリットどデメリットをしっかり箇条書きでリストアップし、実際はどっちが優勢なんだろうって書こうかと思っていたんずらけど、いつものように話が脱線してしまいましたずら。

 

ということで、自分用のメモも兼ねて、ちょっとメリット・デメリットを書いていくとしますずら。

 

 

■秋春制移行に際してのメリット・デメリット

 

●メリット

・欧州とカレンダーが合い、選手やコーチの移籍が活性化する

・夏場の試合数が若干減り、選手たちの体力的負担が軽減される

・ACLの大会をシーズンを跨いで戦わずに済む

・国際AマッチやW杯などの大会にコンディションを合わせやすくなる

・プロ野球が無い冬場にメディアへの露出が増やせる

(※ウインターブレイクが無いことが前提)

 

●デメリット

・豪雪地域のクラブに多額の投資が必要となる

・長いウインターブレイクが発生し過密日程になる

・ホームとアウェイの試合数がシーズン序盤と終盤で偏る

・育成年代のカレンダーと半年ずれる

・寒い時期は観客が寒さに耐えなければならず、客足は確実に減る

・スポンサー企業、Jクラブともに決算のタイミングが半年ずれる

 

 

ざっとあげるとこんなところずらか。

でも、今までの議論とちょっと違うのは、一部の報道で具体的な日程がJリーグ側?から提示されているという点ですずら。

 

噂されている話としては…

 

北中米のW杯が終わる2026年から秋春制に移行し、26−27シーズンとしてスタートする。

開幕戦は7月最終週〜8月第1週あたり。

最終戦は5月最終週〜6月第1週あたり。

ウインターブレイクは12月第3週か第4週〜2月第1週あたりを想定。

 

となっていますずら。

これだけ見ると、春秋制のスケジュールと大して変わらないずらし、別に問題ないんじゃって一瞬思うずらよね。

でもまあ、変わらないなら今のままでいいじゃんって話にもなるんずらけどね。

 

で、オラが結構問題視しているのは、夏場の試合を減らしてもっと涼しい、もしくは寒い時期に試合を増やして選手たちの負担を減らそうって言っていたのに、それが反映されていないことなんずらよね。

Jリーグクラブは子供達の夏休みシーズンに試合を組み込みたいため、結局は一番暑い時期の7月ケツから9月に試合をしているずらし、それよりも2ヶ月近くのウインターブレイクを設けるとは何事ずらか!!

せっかくプロ野球がシーズンオフとなり、メディアで取り上げられ易くなる期間だというのに、Jリーグも一緒にお休みする!?

あり得ないずらね。今Jリーグが抱えている最大の問題、若年層やライト層にどうやって訴求していくのかを逆行するような愚策ですずら。

 

まあ、プロ野球が閉幕したからといって、キー局のメディアがJリーグを取り上げてくれるとは限らないんずらけどね。

もしかしたら、1月〜2月にゲームをやっても、プロ野球のキャンプ情報の方が放送時間が長かったりするかもずらね。

大体がDAZNがほぼ放映を独占しているんずらから、テレビ局がわざわざ他局のコンテンツを時間をかけて宣伝するはずもないずらけど。

 

とにかくJリーグのメリットは、各クラブの収益が上がることに尽きますずら。

それはファンが増えて入場者数が増え、グッズなどの売り上げ、そして新規スポンサーの獲得と拡大となりますずら。

今回の秋春制への移行では、そのJクラブの収益へのメリット、そして観客やファンを置き去りにしたものにしか映らないのが現状ですずら。

 

もしかしてDAZNから何か圧力がかかっているんずらかね。

シーズンをヨーロッパのカレンダーに合わせてくれるなら、更に契約延長しますよって持ちかけられているのかもずら。

いや、既にその条件を飲み込んで契約しているんじゃないかと邪推してしまうずらよね。

もうその時点でかなり足元を見られている感じで残念なんずらけど、それで安定した放映権料を確保でき、この先の10数年間の分配金が心配いらなくなるって考えたら、Jリーグ側としては首を縦に振ってしまうのも頷けますずら。

 

でも、放映権料が大きなウェイトを占めているとはいえ、ファンの数がこのまま減り続けたら、まずはスポンサー離れが進み、いずれはDAZN自体も途中で契約を打ち切る可能性だってあるずらからね。

もし契約を打ち切らなくても、どんどん現場の予算をカットして、映像制作のクオリティは低くなり、関連番組も減っていき、コンテンツの魅力はどんどん失われて負のスパイラルへと突入していきますずら。

 

ちなみに、ヨーロッパの市場とスケジュールが合うことにより、選手の移籍もし易くなるとは言っているずらけど、これはJリーグにとってはデメリットの方が大きいんじゃないかと危惧していますずら。

これによって選手たちの移籍金が釣り上がるわけでもなく、むしろ移籍がし易くなったことにより、有望な若手が今以上に易く大量に買い叩かれていき、国内リーグの空洞化が加速することが懸念されますずら。

それとは逆に、海外からも選手が入って来やすくなるって言うずらけど、こちらはそれほど期待できないずらよね。だってお金が無いんずらから。

今まで通りブラジル人助っ人が中心になるだろうずらし、あとは海外に渡った日本人がJリーグに復帰し易くなるくらいずらかね。

 

これを言ったら身もふたも無いずらけど、良い選手がどんどん海外に引き抜かれ、ヨーロッパを中心に日本代表選手が活躍することになると、それはすなわち日本代表が活動するAマッチデーはJリーグのカレンダーとは関係なく進行していくことになりますずら。

だったらJのカレンダーを世界に合わせる必要はないんじゃないの?って言いたくなるずらよね。

わざわざW杯の予選や、スポンサー様への建前上、Aマッチーデーに日本までヨーロッパの選手たちに足を運ばせ試合をさせる。これはもう本末転倒を絵に描いたような展開になってしまっていますずら。

むしろ、国語辞典の本末転倒の欄に「サッカー日本代表がわざわざ日本に帰って来て試合を行う様」って書いてあっても驚かない迷走っぷりずら。

 

もう、日本はAFCを脱退してUEFAに加入すれば全て上手くいくんじゃないずらか?

W杯予選もヨーロッパの土地を間借りしてホームゲームを開催すればいいずらし、ネーションズリーグにも参加させて貰えば強化に繋がるだろうずら。

この際、EUに日本をゲストとして迎え入れてもらい、日本国籍でも移籍がフリーに…

ちょっと妄想が過ぎるずらか。

 

と、いつものように話が脱線しまくって何が言いたかったか不明瞭になってしまったずらけど、とにかく現状出ている情報を前提とすると、まだ秋春制への移行へは不安の方が大きいといったところずらか。

 

しかし、今回も当事者であるクラブ関係者や選手たちからの声が聞こえてこないのが残念ですずら。

Jリーグという自分たちの処遇を握っている本営が推し進める計画なので、それに意義を唱えたりすることも出来ないずらし、ファンやサポーターから反対の声が上がったとしても、それに呼応することもはばかられることだろうずら。

選手たちは板挟みになって口をつぐむのは仕方ないとしても、クラブは自分たちの未来に関わる大きな話ずらし、間違った方向へ進んでいると感じるなら勇気を持って声をあげて欲しいところずら。

それは賛成の声でも良いずらし、そこには必ず賛否の理由があるずらから、ファンやサポーターも我が応援するクラブの声に真摯に耳を傾けてくれることだろうずら。

 

DAZNに切り替わる少し前、テレビ局の放映権料問題で、ファンやサポーターを無視して2シーズン制へと無理矢理移行した失敗談があるずらけど、今はその時の空気感に似ている気がしますずら。

Jリーグの存続、予算規模の小さいクラブを救うための2シーズン制だったんずらけど、Jリーグ側は頑なにお金を確保するためとは言わず、ファンやサポーターたちに明確な説明もしないまま自分たちだけで話を進めて完結させてしまいましたずら。

その失敗をまた繰り返さぬよう、今回はどんどん情報を発信し、なぜそれが必要なのか、それによってJリーグがどう発展へと繋がるのかを示す、その説明責任を果たして欲しいものずら。

 

田嶋会長はともかく、野々村チェアマンは信頼に値する人だと思うずらし、我々ファンの気持ちを汲んで良い方向へと導いてくれると信じていますずら。

 

…でも、最近良からぬ考えが頭をよぎっては消えていくんずらよね。

もしかして野々村さんがチェアマンに選任されたのって、この秋春制移行への布石だったんじゃないと。

 

豪雪地帯のひとクラブとなる札幌の社長を務め、実績もファンからの信望も厚い彼をチェアマンに就任させ、停滞していた秋春制への移行を加速させるための刺客とする…なんて、理事会の中で語られていたら、もう田嶋会長はオラの思考の二歩も三歩も先を行くやり手だと認めざるを得ないずら。

ただ、現場の苦労を分かっている野々村さんをどう口説き落としたのかは知りたいずらけどね。

 

では、結論らしき結論が全く出てこないんずらけど、ちょっと長くなったので今回はここらでブレスト雑記を終わるとしておきますずら。

 

それでは、続報と関係者の声が上がるのを待って今回はここまで(●´ー`●) ノ