働き方改革やSDGs 何事にも多面性がある | PTAはPTA

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私が経験したことを基にPTAに対して感じたこと・感じていることを綴ってみようと思います。

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4月から働き方改革関連法案の改正により、物流・運送が大きく変わると言われていました。

過重労働撲滅のためドライバーの時間外労働の上限規制、拘束時間や休息時間、連続運転時間の制限などが法制化されました。
それに伴い、積載量減、人件費増、利益・売上の減少、収入減によるドライバー不足、物流コスト増、輸送にかかる時間長など、業界、荷主双方に影響必至と言われていました。

事実、4月からは物流コストが上がり、遠方だと時間もかかるようになりコストは確実に上がりました。また、美術品輸送など特殊技能を要する物流の請負者不足(いたしません)も増加傾向にあり、荷主側がこれまでどおりのつもりでいると大打撃ですが、今回の改正で実際にドライバーの働き方は改善されているのでしょうか。

ネット通販業界、宅配業界の配達業の実働部隊は大手からの下請け・孫請けが主流で、発注元からの要望は以前と変わらないかそれ以上、4月から逆に時間外労働が増加していると当事者から聞きました。また大手では以前は過酷労働が原因で、そして今は時間外減による収入減が原因でドライバー不足に拍車がかかっていると聞きました。

大きな流れの一部だけを変えても、どこか別のところにしわ寄せがいってしまうので、詰まるところ構造よりも、よく言われる一人ひとりの意識改革ができないと流れはよくならないんですよね。

日本は先進国の中でも食料自給率が低い。にもかかわらず世界の食料援助量の約二倍を廃棄しているという痛ましい現実、PTA会長の頃に学校給食会で子どもたちに不足する栄養素や給食残渣の量などを知って、心身の発達過程で食育がいかに大切かを保護者や子どもたちに伝える必要性を痛感して、給食の現状、給食の意義、実際の給食を知ってもらう給食試食会と講和、給食についてのアンケート、伝達方法などを模索しながら実施したことを思い出します。

今はそれに、地産地消の食材、ものすごく多様なアレルギー対応なども加わっているので、メニューの作成から当日の材料の仕入れ量、配分、除菌など衛生管理、管理栄養士や調理員さんが必要な栄養素とカロリー確保と衛生面に悪戦苦闘しながら給食を提供していることを教員にも保護者にも知ってもらいたい、そんな思いもありました。教員は同じ校内にいながら調理員さんたちの頑張りをあまりご存じないんですよね。

発達系に特徴のある子の場合、給食の配膳などは本人も周囲も火傷やけがの危険をはらんでいるので、一挙手一投足注視する必要があることも教えてもらいました。

ただ食べるだけじゃない、美味しい・美味しくないだけじゃないんですよね。

また3Rと言われていても、日本は衣料品も1年間に購入される総量と同じくらいの量を廃棄されているというデータもあります。

戦後復興を果たしたと言われる高度成長期に、生活を便利にする消費財を手にすることが「豊かさ」だと捉え「テレビ・洗濯機・冷蔵庫」を新三種の神器と呼んだ大量生産・大量消費の時代を迎えました。それは同時に大量廃棄の時代でもあったんですよね。
仮面ライダーやプロ野球、Jリーグカード、ビックリマンや鬼滅の刃シールなど、今も昔も社会問題として取り上げられる「おまけ目当てに買ったお菓子を捨てる事案」はある意味象徴的です。私が子どもの頃も捨ててあるのを目にしたことがあります、決しておいしいお菓子ではなかったことは認めますが・・・。

今も日本はモノであふれかえっています。
生活雑貨のほとんどが揃う100円ショップでは、毎月1,000以上の新商品が開発され商品化されていると聞きます。市場の動向を敏感に捉え、消費者ニーズに応える独自性も持った商品を毎月これだけ商品化し続けることは企業人としてとてもすごいことだと思います。

消費者である私たちも、安価で必要なものが買える、とても便利でありがたい存在で、ままあまあの頻度で利用している100円ショップですが、その安さゆえの落とし穴がある気もします。

100円という気安さから、つい必要じゃないものを買ってしまったり、持ってくるのを忘れたからと気軽にビニール傘や充電器を買って、その後は使用しないまま、埃に埋もれるか捨ててしまったりしていませんか。

100円という低価格が大量消費につながり、それが大量廃棄されていく、地球資源の無駄遣いに繋がっていないとはとても言い切れません。

またトレンドを作り、トレンドを追って新しいアイテムが生まれるということは、古いアイテムを廃止することにもつながるわけで、それらの商品や不人気の商品は在庫を売り切っているのでしょうか?あるいは一定期間後に廃棄されてしまっているのでしょうか?

自動車や電化製品も、修理という名のユニット交換や買い替えたほうが安いとか言われちゃって、昔のように壊れた部分を直すという行為がほぼなくなったように思います。
電気屋さんでも修理できず、メーカーに送るだけで、ユニット(部品)交換、古いと部品自体が廃番になっていることもしばしば。

いずれにしてもSDGsの持続可能社会の目標に逆らっていると言えないこともありません。

一人ひとりが自分のできることから一つひとつ取組んでいくしかないように思います。

 

 

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