PTAだけじゃない | PTAはPTA

PTAはPTA

私が経験したことを基にPTAに対して感じたこと・感じていることを綴ってみようと思います。

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身近でPTAやP連が解散!なんてニュースをネット上で見かけるようになりました。

 

単位PTAは運営側のなり手不足、P連は存在意義や運営体制への不信感などから単位PTA退会が主な理由として挙げられています。

 

PTAに限らずサークルやコミュニティといった任意団体、いや会社などの法人であっても、運営に携わる「人手不足」「人材不足」は共通で大きな課題と長年言われ続けていますが、どこも暗中模索、解決の糸口、出口が見つかっているようには思えません。

先日、コロナ禍で大学生活を送ってきた若い社員と話す機会がありました。ちょうど末子と同世代の社員達です。

授業リモート、短期留学は中止、大学祭や試合、公演、合宿など、同級生や先輩たちと顔を合わせる機会はもちろん、アルバイトも自粛、外部と接する活動や発表の場が失われてしまったのが彼ら世代で、その損失は彼らの今後の人生への影響は結構大きいのではないかと私なんかは思います。

大学には体育会や公認の部活動、対外的な活動に重きを置く学生団体、大学祭などの実行委員会に加え、共通の趣味やスポーツ、文化芸術活動をするサークルや研究会などがありますが、運営についてはどこも同じように人材不足、人手不足問題に直面していると教えてくれました


興味があって加入する人はいても運営に携わることを嫌がる学生が多いらしいです。

これは大人の草野球・草サッカーチームも、吹奏楽団も合唱団も同じだと友人や知り合いが話していました


プレイヤーとして野球はしたい、サッカーはしたい、演奏したい、試合にも出たい、公演を開きたい
でも会場の予約やメンバーの日程調整、道具の管理や運搬、ユニホームの洗濯など雑用含むマネジメントをやってくれる人はものすごく少ないと。

文化やスポーツ活動は営利団体でも運営が難しいといわれていますが、趣味のサークルでも同じなんですね。

世の中にはたくさんの組織や団体がありますが、その中でも大学のサークル系とPTAには共通の特徴的な課題があると話を聴いていて思いました。

 

それは有資格者が特定多数で限定されること、加入できる期間が限定されていること、数年でメンバーすべてが入れ替わること、すなわち運営側の交代が早いこと。

大学生が加入できる期間は例外を除き基本4年間、うち後半は就活やゼミ研究が中心になるため、サークル活動特に運営の主役は2、3年生だと言っていました。

大学に限らずサークル系の団体は、内部マネジメント、勧誘や活動場所の予約から対外活動まで、毎年だいたい決まった行事があるので、団体の歴史の分だけ積み上げられたノウハウを持っているはずです。


短いスパンで会員が入れ替わるため、その時々のメンバーによっては新しいことに挑戦しますが、それもルーチンの活動が安定して運営できることが前提運営経験が浅い人が多い大学のサークルやPTAなどはノウハウの蓄積がないと簡単に行き詰まってしまう可能性が高いことが最大の弱点じゃないかと思います。

「やろう」と言い出しっぺが先頭に立てば、行事や団体を立ち上げるのはそんなに難しくはないんですが、ノウハウが確立する前に引退する、あるいは形式だけ引き継がれれば、当然運営が暗礁に乗り上げ、解散や自然消滅してしまうことは全然珍しいことじゃありません。

当初の目的を達成して解散するなら全然いいんですけどね。

先頭に立つ人がカリスマ的な優れた絶対的リーダーであれば組織はしっかりしてくるし活動内容もブラッシュアップされる可能性がありますが、逆にその手腕が属人化してしまい、引き継ぎすること自体が難しくなり、組織が硬直化・マンネリ化してしまいますずっと同じメンバーで続けていたら、いつの間にか1人~2人だけでほとんど運営しているなんてことが結構ありがちだと思うんですよね。

 

コロナ禍以降、全国的に書店が立て続けに閉店していて、居住市でも数か月前に大手書店が撤退しました。

 

ネット書店の台頭電子書籍の普及に加え人口減少が大きく影響していると言われています。

 

地方ではずいぶん以前から不採算を理由に公共交通がどんどん撤退し、今は書店だけでなく、ネット通販にシェアを奪われ大型小売店やデパートも撤退若しくは閉店に追い込まれています。

 

これを自然淘汰だ、時代の流れで片づけてしまっていいのでしょうか。

 

さらに定年延長働き方改革が進み、ファミレスやコンビニの一部が24時間営業を廃止しています。

 

そして今年は物流・運送業界の2024年問題が話題に上がっています。

ドライバーの労働時間に上限が決められたことで物流コスト増大輸送時間が延伸、結果として敵に物流が停滞するといわれ、発展してきたネット通販が暗礁に乗り上げかねないことなどが危惧されています。

 

以前記事にも書きましたが、対価(お金)を払えば誰かが何でもしてくれるという市場原理は完全に崩れ、対価を払っても「いたしません」もしくは「(やりたくても)できません」の時代に突入しているように感じます。

 

頼みの行政だって、どんどん人員削減で職員数は世界でも最低ライン

 

任せて文句を言っている場合じゃないと思う今日この頃

 

 

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