大人たちの課題 子どもたちにとって学校は? | PTAはPTA

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私が経験したことを基にPTAに対して感じたこと・感じていることを綴ってみようと思います。

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日本の義務教育は、小学校から中学校卒業までの9年間、憲法と教育基本法で学校に通う「就学」について定められていて、インターナショナルスクールやフリースクールなどへの就学や自宅で教育を受ける「フリースクーリング」については「就学義務を履行していることにはならない」としています。

海外はどうかというと、
・子どもの義務教育を、どこで行うかを選ぶ権利を親に認めているのがイギリス、フランス、イタリア、北欧など。
・国公立学校だけ、もしくは私学も含めて認めているのがロシア、ポーランド、ハンガリー、チェコ、中国など
・そして就学義務制を原則としながら例外的な教育義務を認めているのがアメリカ。

日本も最近では不登校の子供たちが通う専門スペースを設置し、出席扱いとする自治体や国公立学校に籍だけを置いて、インターナショナルスクールやフリースクールなどに通うお子さんや自宅で勉強するホームスクーリングを選択したお子さんも、国公立学校の卒業を容認している自治体も増えてきているようですね。

今後は、学びをどこで行うかを親が選ぶという権利を認めていく方向へ進んでいくのでしょうか?
大人たちに向けられた大きな課題なので、しっかりと議論を深めていってほしいものです。

「学校は時代遅れ」「学校は必要ない」などの声は、すでに私が大学生の頃から叫ばれ、ドラマにもなりました。当時は校内暴力と管理教育の時代、塾を経営する父親が管理教育は子どもの正常な学習や学びを妨害すると疑問を感じ、子どもたちは中学を私服で通学し、高校進学せずに大検を経て東大・京大に合格したという実話でした。


今の時代は
・学校の勉強は社会で役に立たない
・オンラインなどでも学べるから学校はいらない
・学校だけが全てじゃない、学校以外の居場所もある
・学校に行かなくても仕事はある
・不登校でも活躍している人はいる
など他にもあるでしょうが、主な理由として挙げられています。
ある・ない、できる・できないという視点だけで考えれば、挙げられている理由は確かにそういう面はあると言えます。

学校で学ぶ内容を全て社会に出て使っているか?というと、かなり微妙、基本的な計算や、漢字の読み書き、文章力は間違いなく必要で、仕事によっては、英語や化学、物理など理系科目の知識が必須なものもありますが、すべての人がすべて必要かと言えば、使わないものも多いでしょうね。

多くの人が指摘されているように、児童生徒一人ひとりの得意分野や苦手分野、基礎学力などは千差万別、それが当たり前なのに、学校の授業というのは集団授業、決して効率的とは言えず、学習塾やオンライン授業の方が選択でき、個別対応もあり、クオリティも高いので、学びという点においては学校である必然性はないのかもしれません。

また、学校以外の居場所も年々増加傾向にあり、子どもたちの選択肢が増えていくことはとてもいいと思うし、その場所が、社会に出て、自立して生きていけることが学べる環境が整っているのなら、敢えて学校にこだわる必要はないと私も思います。

さらに学校に行かなくても選ばなければ仕事はあると思います。
ただこれからの時代、AIやRPAの進歩により、知恵や知識、それを実践で使える能力がなければ確実に人生の選択肢は狭まるのもまぎれもない事実だと思います。

不登校でも第一線で活躍している人はいらっしゃいますが、ほんの一部で、その何十倍の人が不登校から引きこもりになって苦しんでいるのもまた紛れもない事実なんですよね。
だから不登校でも活躍している人がいる=不登校のままでもいいというのは少し違うと思っていて、活躍している人は普通の人が経験していない挫折、苦労を乗り越え、努力を続けてこられた結果としての今があると思います。

私見では学校に行かなくても問題ないと口にされている人の多くは何かしらの才能、又は人並みならぬ努力をされて成功している人。決して学校に行かなかったから優秀になったわけでも活躍できたわけでもないんですよね。

子どもに対する親の最大の役割は、自立させて社会に送り出すことだと思います。
いい部分だけを見たいのは私もそうですが、そこだけに目を向けていると、本質を見失ってしまいます。

学校は社会の縮図、実際の社会を子ども向けバージョンにしたものだと言われています。
学校で過ごすということは、社会に出るための準備をすること、勉強だけを学ぶ場所ではないと言われます。

それをどうとらえていくのかが肝心。
学び以外で学校へ通う目的を問われたら、ベタですが、やはり対人スキルを学ぶこととコミュニティに属するということなんだろうと思います。

それらも今の時代、ネットで誰もが繋がれるので、学校に行かなくてもネット上で様々なコミュニティに属して対人スキルを学ぶことは可能だと思います。

実際に自分でコミュニティを探し、そこに積極的に参加して、自分らしさを表現できる人はいらっしゃると思いますが、ごく一部の人に限られ、できない人のほうが圧倒的に多いと思います。

そんな現実を見つめれば、多くの人は何となくコミュニティに所属して、何となく他の人と関わっている、そんな場所って、現段階では学校以外にはない気がするので、必要としない人もいらっしゃると思いますが、学校は多くの人にとってのセーフティネットになっているんじゃないかなと思います。

 

 

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