いないと困る | バラのお話

バラのお話

1998年 福島県須賀川市でバラ農園をはじめました。
農家は研究開発型の仕事だと言う信念で
とにかく、毎日を実験しまくっています。
バラの育て方の方法を色々と書いていきます。
もっといい方法があれば、コメントください。
ありがたいです。

昔 肥料も農薬も いっぱい使っていた頃の

盆明け(つまり仕事をサボった後)の写真です。

こんなに密に咲かせると 病気 虫(特にハダニ)が

出やすくなるので 今は 疎植にしています。

 

 

先月のアース カタストロフ レビューに

 

面白い記事がありました。

 

 

 

面白いと思ったのは 

 

この記事のネオニコチノイドの部分ではなくて

 

殺菌剤の使用が 蜂が必要とする 有効菌を殺してしまい

 

ミツバチが 栄養失調になり餓死する というところでした。

 

 

微生物を、

 

人間はいつも敵だと思って殺すことしか考えていませんが

 

動物も植物も 微生物に囲まれて ときには体の中に住ませて

 

共存しています。

 

 

アブラムシは 体の中に ブフリナという菌を住まわせて

 

植物の中の 薄い窒素からアミノ酸を作らせてそれを

 

収集して 自分の栄養として使っています。

 

 

だから 殺菌剤でも アブラムシが 殺せます。

(餓死するまで待たなければいけないので 時間かかります)

 

ゴキブリ用のホウ酸団子も ゴキブリの中の菌を殺して

 

ゴキブリを餓死させるのが目的です。

 

 

哺乳類でも 草食動物は 植物繊維(セルロース)を

 

分解してくれる 菌を飼っていないと 餓死してしまいます。

 

 

 

人間も昔は盲腸が発達していて 

 

草を食べるだけで生きていけたのでしょうが

 

今は退化してしまって 効率よく植物を資化できません。

 

 

たまに 腸内細菌がすごくて 青汁だけでも 生活に問題のない人もいますので 人間はすごいと思います。

 

 

にこにこバラ園も 殺菌剤をやめて 10年以上になります。

 

 

それもまた ハウス内の虫の種類が増えた理由の一つかもしれません。