(昨日の続きです~)
その後マイコちゃんは休まず学校へ行き、
楽しく学校生活を送っているようでした。
マイコちゃんが中3になった時のことです。
学校の様子を楽しそうに話すマイコちゃんに、
私は尋ねました。
3年も前の事だし、もう聞いても良いかな?と思ってのことでした。
「マイコちゃん、学校が楽しそうだけど、
6年生の頃は、どうして学校に行けなかったの?」
「多分、起きられなかったからだと思う。」
「起きられなかったの?」
「うん、起きられなくて、遅く起きたら、もう学校に行きたくなくなって。」
「ああ、遅刻して行くのは嫌だもんね。」
「遅刻するくらいならば、休もうって思って、それが続いた感じかな~」
「そうだったんだ。」
「自分でも、これではいけないって、ずっと思ってたんだけど。
やっぱりズルズルと休んでしまって。」
「自分でも、これではいけないって思ってたんだね。」
「うん、それは思ってた。」
「行くきっかけになったのは、何だろうね。」
「普段、何にも言わないお母さんが、
漫画買ってあげるから学校行こう~とか、
行ったら本買ってあげるよ~と言い出したので、
これはそろそろ、本当にやばいかな?と思って。」
「年が明けてからは、毎日行ったんだよね。」
「うん、行きだしたら、毎日行けるようになった。」
「そうだったのね。 行けるようになって良かったよね。」
「うん。」
マイコちゃんは、そんな話を淡々としてくれました。
中学生活が充実しているから、語ることが出来たのだと思います。
マイコちゃんのお母さんのサトコさんは、
20年間の付き合いの中で、
子供を叱ったところを見たことがありません。
子供が何をしようと、見守るだけなのです。
ですから、マイコちゃんが学校に行かなかった時も、
「行きなさい。」と言わなかったことは想像できます。
そんなお母さんが
「行ったら本を買ってあげるよ。」と言った時、
「これは、本当に大変なことなんだ。」
とマイコちゃんは思ったのでしょう。
マイコちゃんの現状を一旦受け止め、そして見守り、
ここぞ、と云う時に助言する。
本当に素晴らしい対応だったと思います。
思い出してみたら、
サトコさんの子育ては、本当に大らかでした。
お子さん達は、お菓子も食べ放題。
イタズラしても、必要以上に叱らない~等々。
その大らかさに感化され、
私もだんだん子育てが楽になり。。。
幼稚園に入る前も、そして入ってからも、
毎日公園で遊んでお弁当を食べて~
子供を預けたり預かったり、
親戚のように親しくしていました。
サトコさんと一緒だったから、
次男の子育ては、本当に楽しかったのです。
「私達、ママ友だけど、
孫が出来たらババ友になって一緒に遊ぼうね。」
「うん、でも、かけっこは そらみさんに任せるわ。」
「え~っ、そんな~ 一緒に走ろうよ。」
そんな会話をしたことを懐かしく思い出します。
サトコさん、ありがとう。
あなたの事は、一生忘れません。。。