今日は、古い記憶を辿って書いてみたいと思います。
私が、3歳か4歳頃の記憶なので、
かなり曖昧なのですが。。。
私は、母と一緒に東京の祖母の家に遊びに来ていました。
その頃私は、
東京からかなり離れた地方に住んでいましたし、
私が住んでいた処は、小さな田舎町だったので、
東京という大都会は、見る物全てが驚きでした。
祖母の家に滞在していたある日の夕方、
私と母は、車で都心に向かいました。
その時、車を運転していたのは誰だったのか?は
あまり記憶に無いのですが、
母の1番下の弟~私の叔父を、大学まで迎えに行ったのです。
その頃叔父は、後楽園に程近い大学の学生でした。
正門の前に車を停めて、私達は叔父を待ちました。
既に日は暮れていましたが、
大学の周りは明るくて賑やかでした。
少し待つと、門から大勢の学生が出てきました。
田舎育ちの私から見ると、
とても大勢の学生が門から出て来たのを覚えています。
そんな大勢の学生の中から、
母は叔父をすぐに見つけました。
「あっシンジロウだ」
母は、すごく嬉しそうでした。
そして、
「やっぱり、シンジロウが、1番カッコイイわね。」
と言ったのです。
当時の私は、あまりにも小さくて
「カッコイイ」の意味すら分からなかったと思いますが、
「シンジロウ叔父さんは、カッコイイのだ。」
と思ったのでした。
シンジロウ叔父さんは、その時、
白いハイネックのセーターを着て、黒縁の眼鏡をかけていました。
東京には、暫く滞在していましたので、
きっと他にも楽しい事があったに違いないのに、
不思議と この日の事だけを、鮮明に覚えています。
(明日に続きます)