"Assassination" の訳語:内外の報道格差に思う(追悼・安倍晋三 元内閣総理大臣) | 台東区入谷・浅草・三ノ輪のピアノ教室《高島ピアノ塾》とバレエピアニスト高島登美枝のブログ

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歴史と文化の地・台東区(浅草 入谷 上野)の《高島ピアノ塾》。
主宰者は早稲田大学出身の異色のピアニスト。
伴奏業の傍ら、東京藝大大学院で博士学位を取得。
20代から「音楽による経済的自立と社会貢献」を実践し
逆境から夢を叶えた音楽起業家人生のストーリー。

政治的なネタは

本ブログの趣旨からは外れるので

これまでもほとんど

取り上げずに来ましたので、

このテーマで書こうか書くまいか

この3日間ずっと

迷っておりました。

 

しかし、書いておかねば

あとで自分が後悔すると思うので

書くことにします。

 

みなさま こんにちは

No Music, No Life が人生の合言葉
【ピアニスト×研究者×音楽起業家】の
高島登美枝ですピンク薔薇

 

あの衝撃的な一報を聞いたとき

みなさまはどうお感じになられましたか?

 

真っ先に「テロ」「暗殺」という言葉を思い浮かべた

私が事件を知ったのは

金曜日の12時10分ごろ。

 

勤務先大学の2限の

バレエクラスの伴奏を弾いて

昼休みのために

バレエ研究室に戻った時でした。

 

一緒に2限を担当していた

バレエの先生が携帯を見ながら

「アベさんがうたれたって…」

と緊迫感のある声で一言。

 

一瞬(2秒くらいかな?)、

意味が分かりませんでした。

 

「アベさん」って…どのアベさん?

「うたれた」…打たれた? ぶたれた? 何?

日本語の意味を解析しようとして

脳内が目まぐるしく回転し―― 

 

びっくりマーク(意味が分かって)

真顔(凍り付く)

 

ああ…そういうことか…

安倍元首相が

遊説演説中に撃たれた、

ということだ。

 

話の意味が通じて

最初に思ったのは

「ここ、日本だよ!?

ということ。

なんで「撃たれる」わけ?

何それ、テロじゃん。

むしょうに怒りがこみあげてきましたむかつき

 

次に連想したのが、

日本史で習った

犬養毅や浜口雄幸、原敬ら

(歴史上の人物なので敬称略ね)

暗殺された首相のこと。

 

でも今は、戦前じゃないんです。

堂々たる21世紀。

それに日本は銃規制のある国。

そしてよりによって選挙期間中。

 

そう思うと犯人に

ますます怒りがこみあげてきた。

「ふざけるなむかっ」と。

日本を、

民主主義を

社会の治安をなんだと思ってるのかメラメラ

 

そして昔、

まだ私が選挙権のなかった頃だけど、

当時の大平正芳首相が

参議院選挙中に病で亡くなったことや

2000年代に小渕恵三氏が

首相在任中に亡くなったときを

思い出しました。

あの時同様、

これは選挙に影響が出るな…とも。

 

バレエ研究室のワンセグTVや

Twitterで情報を集めるうち、

傷が深刻であること、

警備が隙だらけだったこと、

犯人の身柄確保はできていることが

わかりました。

 

私の安倍氏観

昼休み中ニュースを追いながら、

私は安倍元首相について

あれこれ考えを巡らせました。

 

私は彼のことを

特に好きでも嫌いでもありませんでした。

外交手腕は高く評価していたけれど、

インバウンド需要拡大政策のために

外国人が増え過ぎたのは辟易していました。

うちの近所(浅草・上野)では

マナーの悪い観光客を見かけることもあり、

不快でした。

 

それに昭和時代の政治家然とした

「お友だち優遇」はちょっとな…とも。

たぶん夫人ともども育ちが良すぎて

友情を装って半分は利害目的の人を

近づけてしまうところがあるだろうけど、

政治家として脇が甘いと感じていました。

 

でもコロナの時に

真っ先に学校休校にしたのは

疫病の歴史を顧みた場合、

批判を恐れずリーダーシップを発揮した

英断だったと思っています。

 

マリオになったのは最高クラッカーだったし、

《うちで踊ろう》の投稿では

思い切りすべっていたけど、

彼らしいな笑とも。

ピアノがお上手なのにも驚きました。

こうしたパフォーマンスで、

国民との距離を縮めようと

不器用でも一所懸命努力されておられることは

ひしひしと伝わってきました。

 

・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

 

小泉・安倍政権時代に

日本の中流層没落が進んだので、

彼に恨みを持つ人がいるのも

Twitter界隈を見ていると

よくわかりました。

 

二極化の進行は

彼一人のせいではなくて、

いろいろな要因が複合しているのですが、

総理という立場上、

恨みや憎しみを

一身に背負うことになっていて

気の毒だな…とも思っていました。

 

確かに、恨まれる・嫌われるのは

政治家という職業の宿命ですが、

それが嵩じて

こんな形になって現れるなんて…凝視

 

自分の思い通りにするために

力に訴えるなんて、

いつの時代の話はてなマーク

今は古代や中世ではないし、

日本は専制君主制ではなく、

民主主義国家なのです。

 

言論の場において

反対意見を堂々と述べても

19世紀ロシアのように

(↑博論で扱っていたものですから…)

検閲もなく、秘密警察に逮捕されもしないのが

今の日本の社会。

 

だからこそ、

テロや暗殺という形で

自らの意見を表明するなんてことは

許されてはならないのです。

 

・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

 

そう思うと、

急に安倍元首相の身が

心配になってきました。

 

こんな理不尽な凶行に

負けないでほしい。

「安倍さん、頑張って!」

という気持ちがこみ上げてきました。

 

海外と国内の反応の差

私自身も含め

多くの国民の祈りもむなしく、

安倍元首相は17時3分、

最愛の昭恵夫人の到着を待ち、

旅立ちました。

 

彼の外交手腕と、

元首相という立場からは

各国がそれなりの反応を

示すことは予想できましたが、

私の想像していた以上に

諸外国の反応はすばやく、

また大きかったですね。

 

世界中が

その死を悼んでいます。

 

(↑ラテン語で「追悼」の意)
 

半旗を掲げたアメリカ。

国を挙げて喪に服した(!)インド。

ボードがメッセージあふれた台湾。

ブラジル、オーストラリア、リトアニア…等々

このところ我が国とは微妙な関係の

中国・韓国・ロシアですら

弔電を発しています。

プーチン大統領の弔電は名文でした。

 

つまり安倍元首相は

世界的には

それだけの大人物だと

評価されていたということです。

 

では翻って日本は…というと、

選挙期間中であるからか、

即座に喪に服するということもなく…

 

特に一部の大手マスコミでは

「アベ」という表記を用いたり

(呼び捨てですか目

死の直後から「モリカケ」を大きく

報じる局もありました。

彼の功績には言及する局は

ほとんどなく…

 

この海外との反応の差の

余りの大きさに、

私は考え込んでしまいました。

 

「もしかして安倍氏のイメージは

国内マスコミによって

私が考えていた以上に

不当に矮小化されていたのかも」

 

…と、今更ではありますが、

海外の反応を通じて

教えられた形になりました。

 

・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

 

「マスコミの役目は反権力にある」

という考えに、

ジャーナリストが固執することは

もはや19世紀的なのではないでしょうか。

報道の視点を

何が何でも「反権力」一辺倒に固める

「反抗のための反抗」は

イヤイヤ期の幼児や

第二反抗期の中学生のように幼稚。

 

まぁ、70年代安保で

就職できなかった大学生たちの受け皿が

マスコミと大学教員ですからね。

権力批判を続けることで

永遠に青春している

つもりなんでしょうけれど…

 

今やネットによって全ての人が

発信者たり得る現代では

ひとりひとりが考えるきっかけとなる

切れ味の鋭い見解や

多角的な情報を欲しています。

 

もはや反権力だけでは、

下世代の尊敬を勝ち得る

視座を提出できているとは

言えなくなっているのです。

 

 

"assassination" が世界標準

特に気になるのは、

この事件を一言で

なんと表現しているかという点。

 

海外メディアや大使館等のコメントは

私の見た限り全て、

この事件に関して
 "assassination" (暗殺)の語を用いています。

 

"Terrorism" という語が

使われていないのは、

犯人に政治思想性がなかったからでしょう。

例えばOnline Britannika はこの語を―

 

 the calculated use of violence 

 to create a general climate of fear 

 in a population 

 and thereby to bring about 

 a particular political objective.

 

―と定義づけていますから

「特定の政治的目的」を伴わない点で、

「テロ」の定義からは、

外れることになります。

 

しかし、"Assassination" という表現は

各国メディアに共通しています。

 

なのになぜ、日本のメディアは

「死亡」「銃撃死」

との表現を用い、

 "assassination" に相当する

「暗殺」の語の使用を

示し合わせたように

避けているのでしょうか。

 

世界標準と国内で

感覚が違い過ぎる叫び

 

自分も含め、今の日本人は

知らず知らずのうちに

世界標準からズレまくった

ガラパゴス化した視座でしか

政治(内政も外政も)や経済を

評価できないよう、

偏った情報ばかりを

与えられているのかもしれません。

 

「売春」を

「援助交際」といい、

「暴行・恐喝・名誉棄損」を

「いじめ」と呼ぶ。

シソーラス(類語による言葉の言い換え)で

物事の本質を薄めるのは、

日本言論界の得意技ですが、

今回もそういうことなのかな…と。

 

 

報道されなかったエピソードの数々

亡くなられた直後からTwitterには、

元首相と接触されたことのある方や

海外メディアからの

エピソード写真などが

続々とアップされていますね。

 

報道されていないことが

多過ぎることに唖然としました。

 

私が特に胸を打たれたのは、

北欧かバルト三国を外遊中に

氷の上を昭恵夫人と

固く手を繋いでラブラブ歩く写真。

美しいモノクロ

報道写真というより芸術写真のようでした。

※Twitter で流れてきたときは

トリミングされていて

黒いコートを着たご夫妻と氷の白で

モノクロ写真だと思ったけど、

後で探してチェックしたらカラーでした(追記)

あらためて、

世界が認めた政治家・

安倍晋三氏のご冥福を

心よりお祈り申し上げます。

 

 

安倍氏の死が教えてくれたこと

もしかすると、

日本人よりも外国の人たちのほうが

安倍元首相の人物像を

的確に捉えていたのかもしれません。

 

これほど多くの諸外国が一斉に

安倍氏の人柄を称え、

半旗を掲げるなど

喪に服す姿勢を示しているのに

肝心の日本が

それに相応する姿勢を見せなければ

世界中から「変な国」「野蛮な国」と

思われてしまうのではないでしょうか。

 

世界標準とあまりにもズレた感覚は

外交面はもちろん

日本人そのものへの評価をも下げる

もとになってしまうように思います。

 

でもいまや、

そういう感覚のほうが

支配的な世の中になっているようで…

こわいですね。

 

せめて自分個人では、

英語からの情報も

取り込むようにしておくようにします。

 

 

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