天高く、馬肥ゆる秋です。とは、言うものの
今年の秋は、北は雪、南は台風と異常気象の
続きなのでしょうか。

秋晴れの爽やかさを、期待したいところです。
青空のもとで、稲穂が実り、豆のさやが膨らみ
木の実や果物がたわわに揺れています。

土の中では、根菜類がまるまると育ち、
近海には脂ののった魚も回遊してきます。

どれも保存がきく食べ物ばかりですから、
秋は冬に向けての蓄えの季節といえます。

秋にとれる作物は、米や豆など、私たちの
血となり肉となるものが多いのが特徴です。

体をつくる材料としては最高なのですが、
美味しすぎて、つい食べ過ぎてしまいがちです。

どんなに体にいいものでも、不消化をおこすと
腸内で腐敗発酵し、体じゅうに毒素をまわす
原因になってしまいます。

食べ過ぎたとしたら、秋は食べた分、よく
動いて下さい。

代謝能力が高まり、カロリーの高い秋の
食べ物の消化を助けることができます。

秋のうちに基礎代謝を高めておくことで、
代謝機能が弱まる冬の体の補強にも
なります。

常日ごろ、よく噛む習慣が身についていると
美味しい料理を目の前にしても、食べ過ぎる
傾向は抑えられるようです。

これ以上食べると、食べ過ぎになるという
サインを見逃さないことです。

その時、お家で食べているならば、一口の
料理が残っていても、次の食事に回すことは、
とても賢明な方法と言えます。

秋の食べ方の注意として、果物と動物性の
料理について考えましょう。

果物は、ヘルシーというイメージが定着して
いますが、たくさん食べると果糖が多く、
中性脂肪をため込みやすくなります。

体を冷やす作用もありますので、量として、
たくさん食べることはお勧めしません。

昔からあるみかんやりんご、柿などを少量
楽しむ程度に頂きましょう。

動物性の料理で、肉を食べる時はきのこ
類を、さんまなどの魚には大根おろしを
たっぷりつけて頂くことが、日本の食文化の
知恵です。

このような考え方で、快適な秋を満喫しながら、
美しいお肌づくりにチャレンジされることを
願っています。



何回かにわたり、腸の環境が肌の美しさに
関係するという点についてお話してきました。

今回は、東洋医学的に全体からみて、腸の
働きを改善する方法を考えてみます。

腸の環境が良いことが、お肌の美しさに
直結していますから、美しさを極めるには
今日のテーマもしっかりとあなたご自身の
ものにされることをご提案します。

誰でもできることで、本当にシンプルな事です。

きっちりとこなされることで、あなたの体調が
改善し、レベルアップしている事がご自分で
体感できるようになってきます。

そうなってくると、美しさに対して、もっと
美しくなろうと意欲も湧いてきます。

このような、ライフスタイルをぜひ、
身につけて頂きたいと思っています。

では、何をするかと言いますと、『呼吸』です。
「腹式深呼吸」 と言います。

例えば便秘は、たんに腸だけの障害ではなく
全身の器官の影響を受けて起こります。

腸だけに注目して他の器官を無視していては、
便秘解消は難しいです。

腹式深呼吸をすることで、どんなタイプの
便秘にもたいへん効果があります。

もちろん、便秘で悩んでいない方も、
腹式深呼吸を正しく行うことで、全身の
機能が高まります。

胃腸をはじめ、肝臓、腎臓、脾臓、膵臓、
心臓、血管、血液循環、リンパ循環が
著しく向上します。

そして、自律神経の働きとホルモン分泌が
高まってきます。

体内の諸器官のバランスが整い、向上
することによって相乗的に腸の働きが
改善されます。

それでは、『腹式深呼吸』 の手順をお話
します。

■手順

その1.口からゆっくり息を吐く。
 この時、同時に下腹(丹田)を最大限に
 へこませる。完全に息を吐ききる。

その2.鼻から大きくいっぱいに息を
 吸い込む。この時、同時に下腹(丹田)を
 最大限にふくらます。

■ポイント

これを交互に繰り返します。
姿勢は、あお向け、正座、あぐら、椅子に
腰かけるなど、どんな姿勢でもかまいません。

力を抜いて、リラックスして行います。

下腹をできるだけ大きく動かすことと、
吐く息を極力ゆっくり少しづつ出すことが、
重要なポイントです。

慣れてくると、腹部が柔らかくなり、動きも
大きくなってペースもゆっくりになります。

1分間に1呼吸のペースが理想です。
1回に5分以上行うと効果的です。


私の場合は、腸の動きを感じないタイプ
でしたが、この呼吸によって、腸の活発な
動きを感じるように変わってきました。

先ずは、今日から始めることで、あなた
ご自身が変わっていくことを体感してみて
ください。

あなたの大きな財産になってきます。



これまで、お話してきた穀物・菜食の食事を
取り入れることで、体調のレベルが向上し、
疲れ知らずの健康体を実感して頂くことが
できます。

その結果、健康な体の証がお肌にも表れます。
どんな、お肌のトラブルも解消してしまいます。

まだ、体験されていない方ですと、イメージで
その素晴らしさを膨らませて頂くことになります。

一度、体験してしまうと実にシンプルな方法と
いうことが分かります。

それは、私たちの体は毎日食べたものから
作られているからです。

その食べ物が、本当に体にとって良い食べ物
を摂取している時に、だれでも体感することが
できる “健康である事の喜び” です。

その健康という目安も、単に病気でないから
普通に生活できているという程度では、
ありません。

超健康と言ってもいいでしょう。
どんな病気でも、体から追い出してしまうような
勢いがあるのです。

先日、穀物・菜食を当たり前に常食としている
友人と話し合う時がありました。

以下に、その時の大事なポイントについて、
気付いたことがありましたので、そのことを
お話します。

『主食の代表である玄米に切り替えましょう』
という提案で、せっかく取り組んで頂いた時の
注意点です。

もし、玄米の炊き方に不慣れで美味しく炊け
なかったとすると、二度と食べたくなくなって
しまうかも知れません。

この、第一食目の印象が、後々の穀物・
菜食を受け入れられるか否かにかかって
しまう事があり得るからです。

そんなことから、まだ玄米を食べたことがない
方は、穀物・菜食のレストランを探して美味しい
味を味わっておくことも方法の一つです。

私の、体験ですと初めて玄米を頂いたのは、
あるヨガ道場で一週間程の合宿の時でした。

幸い、すべての食事が、玄米でした。
食べる量も腹6~7分ぐらいでした。

そして、その合宿が終わり、帰路の食事で
白米のご飯を頂いた時、美味しさの違いに
驚きを感じたことを、今でも覚えています。

それまで、美味しいと思って食べていた白い
ご飯の味が、殆ど感じられないぐらい少ない
ものに感じたからです。

反対に、玄米の味の豊かさに憧れさえもって
しまうという印象になってしまいました。

最初に、最高に美味しい玄米食に出会え、
とてもラッキーだった訳です。

これまで、穀物・菜食をお伝えする現場では
常に講義の時間、調理、試食の時間を全て
一つにまとめた講座を開催してきました。

ご自分で、初めて玄米を炊きながら菜食に
切り替えられる場合は、玄米の美味しさを
理論上でもイメージでも膨らませて頂く
ことが良いかと感じています。

進めていくうえで、何か分かりにくいことは
気楽にお問い合せください。