今日も南半球からこんにちは。
こちらは現在真冬を迎えておりますが…
日本は日に日に暑くなってくる季節ですね。そんな暑い季節には、透明感のあるツルンとした作品を作りたくなりませんか?今日は「簡単・きれい・楽しい」の3拍子が揃ったとっておきの工作をご紹介しようと思います。
名付けて「液体アートのステンドグラス」



誰が作っても、まるで銀河のような美しいステンドグラス作品ができあがります。使う色によって雰囲気が大きく変わりますが、寒色系で作ると天の川のようにも見えるので、七夕の工作としてもおすすめですよ

こちらの工作、実は1年前に一瞬だけSNSのストーリーズに登場した際に「作り方教えてください!」というリクエストを多々頂いていたにも関わらず、仕事上の都合により長~い間 お蔵入りとなっていました…!(そんなことがあるんですね…💦 )
試作を重ねて、個人的にかなり思い入れのある作品だったので、やっと日の目を見る時が来て嬉しいです。

それではさっそく材料を見てみましょう。

【材料】
材料を揃えた写真です。
●「透明液体のり」は透明であればどんな物でもOK。おそらく洗濯のりでも代用できるかと思いますが、洗濯のりは透明度が少し落ちるので、より美しい仕上がりを目指すなら文具売り場の液体のりを使用することをおすすめします。
●ちなみに今回使用した「エルマーズ」ブランドの透明のりは、海外では断トツの人気を誇っています。
他の商品よりも透明度が高いのでスライム作りなどにも適していますよ。日本でもオンラインなどで入手可能です。

●フォトフレームのサイズは自由ですが、大きな物だと必要となる液体のりの量も多くなるので、小さなサイズがおすすめ。表面はガラス板タイプでも、クリアシートタイプでもOK。
【動画で見る作り方】
※音無し動画です。
【写真で見る作り方】
★作業を始める前に必ず作業台にベーキングペーパーを敷いておきましょう。汚れ防止の為だけでなく、作品が机にくっ付くのを予防してくれます。
1. 裏板を外したフォトフレームの表面材(ガラス板や透明シート)の上に液体のりを出す。

2. 液体のりを全体に均一に広げる。

3. 液体のりの上に、好きな色の食紅を数滴たらす。
■2~3色使うときれい。
■たらし過ぎ注意!数滴でOK。
■補色同士を混ぜると色が汚くなってしまうので、相性の良い色を選びましょう。

4. 楊枝でくるくる優しくかき混ぜて、マーブル模様を作る。
■混ぜすぎ注意!模様が残る程度にしておきましょう。
【感覚あそびにもなる!】
食紅を混ぜる工程は、大人でも見ていてうっとりしてしまうくらい綺麗。
小さなお子さんにとっては、五感を刺激してくれる素晴らしい『感覚あそび』にもなります。ぜひクルクルさせてあげて下さいね。


はい、こんな感じでOK!
■お好みで、ラメや星型スパンコールなどを散らしても楽しいですよ~。
【大事なポイント】
この時つくったマーブル模様は、乾燥の段階で滲んだり広がったりして消えてしまうことが多いですが、きれいに残ることもあります。気象条件や温度、風向き、乾燥場所の微妙な傾きなどによって多様に変化するので、仕上がりの模様は予測することができません。でもそれがまた面白い♪どんな風に出来上がるのか分からないドキドキ感を楽しんでください。
5.ベーキングペーパーに乗せたまま、風通しの良い場所に置いて乾燥させる。
■炎天下の日向だと3時間前後で乾きますが、寒い季節は乾燥に2日ほどかかることも!指でツンツンして乾燥具合を確認してください。
■乾燥中に液体のりが多少漏れ出てくるので、必ずベーキングペーパーの上で乾かしてくださいね。
■水分に弱いので、雨に打たれないよう屋根のあるところで乾かしましょう。
【できあがり!】
とっても簡単に、色とりどりの綺麗なステンドグラスが出来上がりました!
窓辺に飾ると本当に映えます。

■フレームの表面に漏れ出て残ってしまった液体のりや食紅も、ウェットティッシュなどで拭けば綺麗になりますよ。
見て頂いたら分かるように、色によって作品の雰囲気が大きく変化します。そして同じ方法で作っているにも関わらず、同じ模様は1つもありません。ぜひお好きな色で、世界に1つだけの特別な作品を作ってみて下さいね。

【とっても多い質問】
「絵の具でもできますか?」…という質問がSNSの方に多々届きました。結論から先に申し上げますと、絵の具で試したことが無いのでわかりません。
…が、たぶん可能だと思います。ただ、絵具は基本的には不透明に仕上がることが多いので、透明感や発色の鮮やかの点からは食紅がおすすめです。

うまく仕上がる保証は無いのですが、絵の具を使う場合は、アクリルより水彩を使った方が相性が良さそう…という気がします。「絵の具で作ってみた」という方がいらしたら、ご報告お待ちしております。

【ちなみに…】
なんと。液体のりではなく、工作用ボンドを使って作ることもできます!

ボンドを使った場合は不透明の乳白色に仕上がりますが、それはそれで違った綺麗さがあるので、こちらもぜひ試してみてくださいね。
【作品の1年後…】
こちらは1年前に作った作品です。
日の当たる窓際に1年間飾っていたので、当初よりだいぶ色が薄くなってはいます…が、それでもまだ綺麗!
通常、直射日光のあたる場所に1年間も作品を置いておくと大概の場合は目も当てられないほどに褪色してしまうのですが、どういう作用か、このステンドグラス作品の場合は比較的色が留まってくれています。

というわけで。
いかがでしょう?

フォトフレームに液体のりを入れて、食紅を垂らして混ぜるだけで、こんなに綺麗な作品が出来上がってしまうんです。小さなお子さんからお年寄りまで楽しめる工作ですよ。ぜひ作ってみて下さいね。
【応用編】
ほぼ同じ材料とテクニックを使って、こんなかわいい七夕飾りを作ることもできますよ。こちらもぜひチェックしてみて下さいね。












【おねがい】
にじいろ工房からお願いです。

こちらの作品は、にじいろ工房のオリジナル作品です。ご家庭や教育現場などで1人でも多くの方に楽しんで頂けたら嬉しいなと思って発表しています。「つくったよ」レポートや、「教室のみんなで製作してみたよ」というタグ付け投稿は大歓迎
なのですが、無断商用利用、出典を明記せずに複製した作品や作り方動画等を発表する行為はかたくお断りいたします。参考にして頂いた作品の発表時にはかならず出典 にじいろ工房をご明記ください。












それではまた次回の工作でお会いしましょう。
