結婚の意味と価値 | 始まりはアドラー心理学

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より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

初冬の夜長、テレビドラマを楽しんでいますTV
先日、フジテレビのドラマ「結婚相手は抽選で」

が最終話を迎えました。
端的にいえば、国が独身男女に「結婚しないと罰を与えるぞ」、
…と脅迫する物語ですあせる
甘い恋愛コメディとは違います。
現代社会の深刻な問題と、それに苛まれる人々の苦しみを
深く抉ったエグいドラマです汗

物語は「抽選お見合い法案」という悪法の成立から始まります。
簡単にいえば政府主導の結婚斡旋事業であり、
主旨そのものは悪くありません。
まず問題なのは任意ではなく強制という点です。
例え、結婚自体を望んでなくても、
既に誰かと付き合っていたとしても、辞退する事は出来ませんNO!
次に問題なのは、見合い相手が抽選で決められるという点です。
どんな相手であるかは、会ってみないと解りません。
もし、相手を気に入らないようであれば断っても良く、
その場合は、次の週末に別な相手と再び見合いをする事になります。
しかし、断れるのは2回まで。
3回目を迎えると酷しいペナルティーが課せられます悲しい
それは、テロ対策の後方支援に送られるという過酷なものです苦しい
逆に向こうから断られた際はカウントされませんが、
それでも、結婚しない限り抽選対象から外れる事は出来ません。
つまり、抽選から逃れるには、

「結婚する」、「3回断る」のいずれかしかない訳です。
早々と縁ある人が見付かればラッキーですが、
そうでなければ、適当な相手と結婚するか、テロ支援に送られるか、
待っている未来は2つに1つです。

ドラマでは「病的な潔癖症でオタク」、「デブでブスだから結婚諦めた」、
「顔に自信がなくて整形した」など、様々な男女が登場します。
いわゆる、恋愛弱者ですね。
中には、誰もが振り返るようなイケメンと美人もいますキラキラ
ある意味、彼らも弱者といえるかも知れません。
ドラマ中のイケメンは、相手から3人連続で断られますNG
その理由は、隠し子の存在です。
かなり致し方ない複雑な事情があったのですが、
3人共NG判定してしまいました。
断られたという結果としては潔癖症男子と何ら変わりません。
潔癖症も子持ちも、結婚をするには

大きなマイナス要因になるようです。

一方、美人の方は彼氏に振られたばかりで、
とても結婚など考えられない状況でした。
でも、顔が美しいだけあり、抽選で出会った男性たちは
目の色を変えてアプローチします  歩く    おっぱっぴー!ピンクマン人      逢いたい!
彼女は追い込まれました。
早々と2人を断ってしまい、もう次がない状態なのですガーン
何とか向こうから断られようと無理に嫌な女を演じますが
なかなか上手くいきません。
残念ながら、美人を自分から放棄する男はいないようです。

そんな中、世間ではペナルティーから逃れるため、
対して気に入らない相手と早まって結婚してしまい、
後悔するカップルが続出しますあせるあせる
一方、気に入らない相手と結婚するよりも、
テロ支援の方がマシだと考え、
ペナルティーを引き受けた男女も少なくありません。
確かに、これには共感します。
どうでもいい異性と無理に結婚して、
幸せになれるとは思えないからです。

抽選対象の男女には、性的マイノリティや、
子供を作れない体質の人も大勢います。
そんな彼らも定期的に相手を選出され、
何度も無意味な見合いを強いられるのです。
これに対して主人公の潔癖男子は怒りを覚えます。
「これでは単なる国民イジメじゃないかむっ」と。
彼は、勇気を持って立ち向かう事を決意しますエヘン!
彼の訴えには多くの賛同者が集まり、
その流れは全国へと波及していきました星星
そして…。

このドラマは、我々に「結婚とは何か?」という
根元的な疑問を提示しています。
作中では、少数派の苦しみばかりがクローズアップされていますが、
個人的には、全ての独身男女が被害者だと感じました。
社会には、「結婚しないのは悪」、「結婚出来ないのは劣」、
…という暗黙の圧力が存在します。
それは、時にリアルなワードとして彼らに突き付けられます。
「早く結婚しろよむむ」、「何で結婚しないの・・・?」、
「彼氏はいるのふふん?」、「せめて恋愛でもしたらふ?」、
…などと無神経な言葉の刃を向けられる訳です。
独身者たちには、それぞれ自身の立場や価値観というものがあり
また、個人ならではの様々な課題や苦しみを抱えています反省!
我々は「結婚しない」、「結婚出来ない」という人たちの意思と苦悩を、
受け容れなくてはなりません。
受け容れたのであれば、批判や否定という無神経な選択は、
もう要らないでしょうNG
社会が彼らに対して為すべき事は、
もはや「支援」と「協力」以外、何も存在しないのです。

作中で、政府が抽選見合いを定めたのは少子化対策のためです。
そのため、妊娠を見込めない年齢層は除外となっています。
ドラマだと、抽選対象者は25歳~39歳に限定されていました。
つまり、子供が作れない=生産性がない、
よって、税金を投じる価値はない、
…という事ですねむかっ
結婚する若者(妊娠可能)が増えれば、
それに比例して人口が増えるのは確かでしょう。
しかし、結婚した男女が、幸せかどうか、は別の問題です。
この時世、子供を作った事で経済的に苦しくなる夫婦も大勢います。
子供がいる事が幸せなのは確かですが、
それだけ生活水準を落とさねばならないとしたら、
人生から多くの楽しみが減る事にもなるのです残念
また、そんな貧しい家庭で育った子供が、
自分の身の上を幸せと思えるでしょうか??
それよりも、いっそ独身のままで、もしくは夫婦2人で、
余裕のある暮らしを目指した方が幸せかも知れません。
現実を見ると、このような考えで生きている人が
多数派になっているような気がします。
理由は別にしても、結婚出来ない、もしくは子供を作れない、
…という状態になってしまえば、そう考えるしかなくなるのです。

個人的には、出来る限り多くの男女が結婚し、
出産と子育てに勤しんで欲しいと強く願っています☆
それは、経済的に豊かさであるより、家族が大勢いる事の方が
遥かに幸せだと信じているからです。
しかし、考えは人それぞれです混雑
あくまで結婚は権利であり、義務とは違います。
結婚をする、しないを決めるのは、
100%個人の課題に他なりません。
その結果で訪れる恩恵や障害も全ては個人の範疇となります。
残念ながら、他人や国家は責任を取ってくれません。
従って、完全に個人の課題となる結婚に対して、
第三者が自分の意見を押し付けるような事は、

けして許されないのですNG

現実社会には「結婚はしない満足」という多数の人々が存在します。
彼らには自らの自由を行使する権利があります。
反面、「結婚したくても出来ないしゅーん」という人々も大勢います。
援助すべきは、こういう人たちです。
ドラマでは色々と問題が起きていますが、
国が婚活を援助する自体は素晴らしい事だと思います。
今、政府は少子化対策を諦め、
外国人を流入させる事で経済を立て直そうとしていますが、
全く本末転倒といわざるを得ません。
彼らに働かせて、日本人は豊かになるのでしょうか??
日本国民は幸せになるのでしょうかはてなマーク
多分、日本人は減り続けるままで、
外国人ばかりが増えていくような気がします団体団体
例え、経済(企業)が豊かになったとしても、
これでは誰のための日本なのか、解らなくなってしまうでしょう。
この辺りは、アメリカの移民問題にも通じるものがありますが、
今回は触れないで置きます。

以上、少子化問題、独身男女の様々な価値観と苦しみについて、
個人的見解を述べさせて頂きました。
特に読者の皆さんに注目して欲しいのは、
結婚したいけど出来ない人が多い…という現実です。
何故、このような状態になってしまったのでしょうか??
理由については、そう遠くない内に記事として公開したいと思います。