発達障害5.【ADSDへの理解】 | 始まりはアドラー心理学

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より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

ADHD(注意欠如多動性障害)は発達障害の1つです。
該当者は、正常な知能を持っているにも関わらず、
その特性によって、日々の活動や集団生活で

様々な支障をきたしますあせる
精神医学では、ADHDに該当する人は

全体の5~7%といわれていますが、
その傾向を持つ人を含めると10%以上に及ぶそうです。

他、ADHDの概要については、過去記事をご参照くださいこれ

                                  ADHDについて

 

過去にも触れた通り、実は僕自身にも、
かなり強いADHD傾向があります。
今は何の問題もなく、普通に社会生活を送れていますが、
ここに至るまで、それなりに辛い思いをしたのも、また事実です汗
今思えば、それは、貴重な経験ともいえます。
ADHDという特殊な世界を、
我が身を持って体験する事が出来たのですから。

まずは、ADHD(注意欠如多動性障害)が持つ
『不注意』傾向について以下をご参照ください。

・ケアレスミスが多く、何度も同じ失敗を繰り返す(注意欠如)
・注意を持続する事が困難(集中力欠如)
・人の話を聞いていないように見える
(ボーッとしている)、(別な事をしている)
・呼び掛けに反応しない事が多い
・決め事や指示に従えず、宿題や課題が果たせない
(人の話を聞けない)、(指示や伝達を理解していない)
・予定やスケジュールの管理が苦手(約束を守れない)
・必要な物事をよく忘れる(物を落とす、なくす)
・課題や提出物の遅延や遅刻が多い(ギリギリまで行動しない)


以上から、不注意の障害は

『注意力の欠如』と『集中力不足』にあると解ります。
しかし、それは、あくまで一般人からの視点に過ぎません。
むしろ、注意力は人一倍ありますアップ
実際は、興味のない物事に注意を向けるのが苦手なだけなのです。

ADHD的な人は、自分が好きな物事に対しては、
尋常成らざる集中力を発揮します。
そのような時に、周囲が他の物事に注意を示しても、
ほとんど反応出来ませんあっ
一度、集中状態に入ると、それ以外が見えなくなるのですもやもや

学校や職場(指示や伝達)では、
定められた特定の物事へ注意を向けるように促されます。
常に自分の関心事に注意を向けたがる彼らにとって、
このような場に順応するのは至難の業です。
退屈な教師の話を聞かされ、興味のない課題を提示され、
それらに対応出来ないと厳しく批難される訳ですからあせる

もう1つの障害である『多動性・衝動性』傾向については
以下をご参照ください。

・落ち着きがなく、じっとしていられない
(席を立つ)、(走り回る)、(周囲をうろつく)
・せっかちで、物事の決断や行動が早い
・外部からの刺激に敏感
・物事の優先順位が曖昧
(いきなり別な事をやり出す)
・喋り過ぎる
・質問が終わる前にうっかり答え始める
・順番待ちが苦手
(割り込む)
・欲望を抑えられない


『多動』というのは、好奇心旺盛で、刺激に敏感な様子を指します。
『衝動』とは、突発的に浮かび出てくる強い欲求の事で、
時に激しい感情を伴う場合もあります。
つまり、以上の傾向を持つADHD該当者は、常に刺激を探し求め、
耐えず欲求を充たしつづけようとする心理状態にある訳ですやった

 

一般人の心理と比べれば解ります。
ADHDではない人々が、
他者から提示された課題に意識を集中出来るのは、
多動・衝動性がないからです。
例え、気の進まない事であっても、他の刺激を探し求めたり、
衝動的な欲求が湧いたりしないため、
意識する課題に注意を持続する事が出来ます。
反面、ADHD人間が『気の進まない』物事をこなそうとすると、
しばしば意識が他に飛んでしまい、
長く注意を維持する事が出来ませんあっ
それが、『ミスを繰り返す』、『物や約束を忘れる』、
『期限を守れない』など、様々な障害として現れてくるのです。

以上から、ADHDの本質が見えてきます。
1つ目の障害『不注意』は、
それそのものが単体で起こる訳ではありません。
まず、多動性と衝動性があり、
結果として『不注意』が現れてくる訳ですねひらめき電球

多動性と衝動性は、

当人が抱く以下の欲求によってもたらされています。

・常に刺激が欲しい
・好きな事は続けたい
・嫌な事はしたくない


その根底には、快楽を求める激しい欲求がありますメラメラ
つまり、ADHD的な人は、常人に比べて、
あらゆる欲望が強い状態にあるのです。
それは、まさに依存症状態といってもいいでしょう。
実際、ADHD該当者は、一般人に比べて
薬物依存に陥るリスクが高いそうです粉
他、過食やアルコール依存、ネットゲームやギャンブル依存なども、
そこに含まれますラーメンビール日本酒DSDS BAR青7シルバーメダル競馬

ADHD的な人たちが好奇心旺盛であるのも、
好きな事に激しく集中するのも、
快楽に対して極めて貪欲な心理状態にあるからです。
彼らに快楽を伴わない事をさせても、大した成果は望めません。
頑張れば頑張るほどストレスが溜まり、
期待すればするほど、無惨な結果にガッカリするだけですガーン

以上から、ADHD該当者、
そして周囲の人々にとっての課題が見えてきました。
詳しくは、次回から順に説明したいと思いますペン