薬と毒3.【覚せい剤、2つの闇】 | 始まりはアドラー心理学

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より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

一般人の『薬』に対するイメージは、基本的にポジティブなものです。
我々は、風邪を引いたり、頭が痛くなったりした時、
当たり前のように薬を呑みます。
虫に刺されれば塗り薬、腰痛や筋肉痛には湿布薬、
とにかく、あらゆる場面で医薬品は大活躍しますアップ
一方、同じ薬であるのに、人々に忌み嫌われているものもあります。
それが、覚せい剤や麻薬などの禁止薬物ですこなくすり白

知らない人は驚くでしょうが、かつて覚せい剤は合法薬であり、
普通に市販されていました。
その働きは、脳内ホルモンの『ドーパミン』によく似ています。
服用すると元気と意欲が強く湧き出し、
しかも、疲れを感じなくなるので、
夜間タクシーの運転手や夜勤の工員などが好んで常用していました。
しかし、今や禁止薬物となり、所持するだけで警察に捕まりますパトカー
何故でしょうか??

肉体で作るドーパミンは自然の物なので効き目は穏やかですが、
化学的に濃縮された覚せい剤には劇的な作用がありますカミナリ
同時に強い副作用と依存性もあるため、
常用者の多くが薬物中毒となり、正常な社会生活を営めなくなりました。

そもそも、ドーパミンは精神に作用するホルモンです。
化学的に純度を高めた覚せい剤が、
どれだけ精神に強く影響を与えるかは、容易に想像が付くと思います。
このような危険物が法律で禁止されるのも、
至極当たり前なのです。

既に述べた通り、覚せい剤を使用すると、
意欲と元気が強烈に湧き出してきますがんばる
同時に頭は冴え、体もキレ、
あらゆる作業に対するパフォーマンスがアップします。
さらに疲れ知らずとなり、
何と丸2日も寝ずに働けてしまうそうですあせる
しかし、いざ効き目が消えると、状況は一転します。
無理して活動した反動でグッタリしていまい、
逆に丸2日寝てしまうとか…ドテッ
このように、2日丸々働いて、丸2日寝てしまうようでは、
普通の社会生活を送るのは無理でしょう。
つまり、自分で自由にスケジュールを立てられる職業でなければ、
常用は難しい訳です。
作家や芸能人に使用者が多いのは、そのためかも知れません。

覚せい剤の使用者のほとんどが常習者といわれています。
何しろ、スーパーマンになれてしまうのですから、
癖になるのも当然でしょう。
さらに厄介なのは、繰り返し使用すると体が薬に慣れてしまい、
同じ量では効かなくなる事です。
こうなると使用の頻度と量が増え、肉体への害も増していきますガーン
使用量が増えれば、より多く手に入れなくてはなりませんが、
非合法の覚せい剤はとても高額です。
お金持ちの作家や芸能人なら問題ないでしょうが、
一般人だと借金でもしない限り、
使用を継続するのは難しいでしょう。
結果、多くの人がサラ金に手を出し、
膨らみ続ける借金に苦しむ事になります××

覚せい剤には強い依存性があり、
長く使用しないと禁断症状が現れます。
そこから逃れるには、再び薬を使用するしかありません。
さらに使用量が増えれば、
幻覚や妄想などの副作用が現れてきます。
こうなると、もはや自力で立ち直るのは困難です。
残された道は、警察に自首するか、
それとも犯罪者になって捕まるか…、いずれしかないでしょう悲しい

覚せい剤が日本社会にもたらす害悪には、
まさに計り知れないものがあります。
まず、自分自身が使用者にならない事は当然として、 
同時に重要なのは、周囲に使用者がいた際の対処です。
もし、常用者になってしまっているならば、警察への自首を促すか、
もしくは、直ちに通報すべきでしょうでんわ
警察に捕まれば、薬から離れる事が出来る上、
更生の援助を得る事が出来ます。
つまり、苦しみから救われるのですキラキラ

覚せい剤以外にも禁止薬物はいろいろあります。
当テーマにて、順に説明していきたいと思います。