欲望のバランス2.【食欲とダイエット】 | 始まりはアドラー心理学

始まりはアドラー心理学

より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

以前、マズローの欲求段階説について触れた事がありました。
以下で簡単に説明しましょう。

1.生理的欲求
食べる事と寝る事。

2.安全欲求
リスクから逃れ、安心と安定を求める事。

3.社会的欲求
他人と関わる事。

4.自己尊重欲求
他人に認められる事。

5.自己実現欲求
目的や目標を持ち、これを実現する事。


以上が、人間にとって、なくてはならない5つの欲求となります。

現代人にとって、生理的欲求を充たすのは簡単です。
スーパーやコンビニファミマには、安くて美味いものがたくさんあり、
その気になれば好きなだけ食べる事が出来ますちょこvアイスクリームじゃがりこどーなつおでん

もちろん、際限なく食べれば肥満になり、
生活習慣病の危機に晒されますね。
実際、多くの人々がダイエットに励んでいます。
食事と食欲を制限したり、体を動かずなどして、
摂取カロリーと消費カロリーのバランスを取ろうとしている訳ですてんびん座

一般的にダイエットには、「病気になりたくないショボーン」、
「美しくなりたいおねがい」という2つの理由があります。
前者は安全欲求であり、後者は社会的欲求に当たるでしょう。
「美しくなりたい」のは、
「異性にモテたい照れ」という意味合いもあり、
動機としてはかなり大きいものがあります。
しかし、多くの人々はダイエットに失敗しますガーン
やはり、生理的欲求(食欲)を抑えるのは難しいのです。
果たして、どうすれば上手くいくのでしょうかはてなマーク

生き物にとって本能である食欲は、脳幹の視床下部が司っています。
そして、生き物にとって最も基本的な判断項目である
快と不快(好き嫌い)を司るのが大脳辺縁系です。
これら、「食べたい」気持ちと、
食べた時の美味しさ、食べた後の満足感は、

実に強烈な本能といえます。
以上を抑えるためには、
大脳新皮質の理性を強くするしかありません。
つまり、意志の力ですね筋肉

何故、健康や恋愛よりも食欲が優先されるのかというと、
簡単だからです。
人は手っ取り早く充たせる欲求に流されます。
計画を立てて、長く取り組まないと達成出来ない欲求は、
つい後回しにされてしまうのです。
まず、ここをクリアするには、葛藤に打ち克たねばなりません。
身近な欲求より長期的な目的を優先するには、
意志の力を発揮するのが一番ですが、他にも手段があります。
それは、デメリットを意識する事です。
食欲を我慢するツラさと、
健康と美が手に入らないツラさを比べてみましょう。
好きなだけ食べられない苦しみと
病気になる苦しみや、モテない惨めさを比べたら、
どちらを優先すべきか解るはずです。
また、食欲を充たすだけの人生と、
程よい食欲を充たしつつ、美と健康と恋愛が充実した人生、
どちらが幸せかを考えれば、もはや選ぶ道は一つしかなくなります。

食事制限しても、食事を楽しむ事は充分に可能です。
よって、食事と美と健康と恋愛は、全てを両立する事が出来ます。
これこそ、バランスの取れた状態といえましょうてんびん座
後は勇気を持って前に進むだけですウキウキ

人間は変化を厭います。
逆に同じ事を繰り返すのは楽チンですね音譜
何故なら、習慣化されているからです。
慣れない事をするには、頭を使わねばなりません。
しかし、習慣化された事は、苦もなく無意識に出来ます。
結果、人間はどんどん楽な方へと流れていき、
毎日が同じ事の繰り返しになる訳です汗
それは、まさに『ぬるま湯』に浸かるのと一緒で、
抜け出すのは簡単ではありません。
ならば、この習性を利用してはどうでしょうかはてなマーク
毎日が良い事の繰り返しになってしまえば、
まさに願ったり叶ったりですよねほっこり

習慣とは、同じ行動を繰り返す事で構築されます。
その行動がストレスを伴うものであっても、心配ありません。
何故なら、習慣化されるにつれ、徐々に楽になっていくからです。
つまり、ストレスは慣れるごとに少なくなりますダウン
習慣化されるまで我慢して続ければ、
何でも身に付いてしまう訳です。
これは、ダイエットにも当てはまります。
食事制限や運動は大きなストレスですが、
慣れれば簡単にこなせるようになれます。
ダイエットが完全に習慣化されたら、
むしろ止める事がストレスになるでしょう。
ダイエットによって美と健康を手に入れた喜びと安心を失う事は
誰にとっても耐え難いはずです。

ダイエットを例にしましたが、
次回は別の角度から

『欲望のバランス』について考えてみたいと思います。