浮気と不倫13.【人と人との絆】 | 始まりはアドラー心理学

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より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

今までの記事で、
僕は『浮気』という定義を半ば否定してきました。
浮気とは、本気で好きな人がいる立場で

他の異性を意識する状態と一般には考えられています。
複数の女性を求める本能がある男性にとって、
これは当たり前の状態です。
一方、一人の男性を一途に愛する女性にとっても、
他の男性に意識を向ける事は珍しくありません。
素敵な男性がいれば、「いいな音譜」、

「あんな男性と付き合いたいな照れ」と思うのは当然です。
つまり、意識レベルで浮気をするのは人間にとって当たり前であり、
何ら責められる事ではない訳です。
よって、問題が生じるのは行動に出てからとなります。

浮気意識が行動に移った場合は問題となりますが、
やはり、単なる浮気(一時的)であれば、
大きなリスクとはなりません。
一度限りの関係ならば、後でバレる可能性も低いでしょう。

浮気が大きな問題になるのは、
同じ相手と長期に渡って続けられる場合です。
複数の女性を求める男性にとっては、
長期の浮気であっても、大きなリスクはないと思います。
相手の女性が本気になって離婚を迫ったりしなければ、
特には問題にならないはずです。
しかし、一人の男性を一途に愛する女性にとって、
長期の浮気は破局の危機となります。
それは、元の男性に愛想を尽かした事に他ならないからです。
もし、結婚している場合は、
愛着のない相手との同居を続けねばならず、
大きな苦しみとなります。
また、別れるにしても、家庭崩壊による苦しみが待っていますガーン

問題は浮気にある訳ではなく、愛着と愛情の消失にこそあります。
前回に述べた通り、恋愛感情は長くても4年しか続きません。
この時期が過ぎると、
異性としての「好き」という想いが消えるのですハートブレイク
好きでなくなれば、より他の異性に意識が向くようになり、
いわゆる浮気行動に走る可能性も高まります。
また、他の異性に新たな恋愛感情を抱くようになり、
それを抑えるのが難しくなります。
抑えられなくなれば、破局の危機です。
この状況が結婚後に訪れると、家庭崩壊の危機ともなる訳です汗

前回、愛着の消失した夫婦が家庭を維持するための方法として、
セカンドパートナーについて触れました。
しかし、これは根本的な解決策ではなく、
あくまで『ガス抜き(ストレス解消)』過ぎません。
セカンドパートナーを作るのは構いませんが、
ファーストパートナー(夫婦)との関係を、
少しでも改善しようとする努力は、やはり必要だと思うのです。

夫婦関係が上手くいかないのは、

他ならぬ対人関係の課題となります。
良好な対人関係を築くためには、共同体感覚が不可欠です。
共同体感覚とは、アドラー心理学の最大テーマであり、
人生における最大の課題でもあります。

人間は、けして一人では生きていけません。
我々は、自分以外の他人から、物理的にも心理的にも、
様々な恩恵を受けて生きています。
同様に、自分自身も他人に様々な恩恵を与えており、
互いがなくてはならない大切な存在なのです。
ならば、我々が目指す道は一つしかありません。
互いが互いの役に立つ事をし、
自分を含めた全員の幸せを願う事です。
つまり、これが共同体感覚であり、
全ての人間にとって人生最大のテーマといえるのです。

夫婦(恋人同士)という共同体を快適に維持するためには、
信頼関係の構築が必要となります。
『信頼』とは、一人が相手を支配したり、利用したりせず、
両者が対等な立場で互いに尊重し合える状態をいいます。
この信頼関係が構築されていれば、
恋が冷めても『愛』の力で末永く共に生きる事が出来るでしょう。
最終的に大切になるのは、男女の結び付きではなく、
人と人との絆という訳ですね。

既に述べた通り、恋愛期間(PEAの分泌)を経て結ばれた二人が、
恋愛感情の消失によって別れてしまう事は多々ありますハートブレイク
しかし、このように本気の恋愛を経験した二人が、
共に幸せに成れないなんて、悔しいではありませんかはてなマーク
好きな人は、いつまでも好きな人のままであるべきです。
そんな好きな人と末永く共にいる事は、
この上ない幸せだと思いませんかはてなマーク

次回は、そのための方法を考えてみます。
今回が最終話のつもりでしたが、まとめる事が出来ず恐縮ですほっこり