ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会で、
ラグビーファンもそうでない人もたいへん盛り上がっていますが、
野菜の世界でも盛り上がっているものがありました。
ラグビーボール形のカボチャで、
それは「ナイストライ」という商品名で販売されています。
JR熊谷駅内の商業施設や、熊谷ラグビー場へ続くラグビーロード沿いの直売所など
大々的に販売されていました。
【カボチャ ロロン】
「ラグビータウン」としてPRしたい熊谷市と熊谷青果市場が
今後も商品展開して行く予定で、関連商品も開発するようです。
現在はアイスキャンデーが開発され販売されていました。
このカボチャは「ロロンカボチャ」と言い、2009年にタキイ種苗が発売した品種です。
型にはめて作られるものではなく自然と楕円形になるのだそうです。
この楕円形がラグビーボールに似ていることから
「ナイストライ」という商品名になったようです。
では「ロロン」にはどんな意味があるのでしょうか。
「ロマン」と「マロン」を合わせた造語のようですが、
誰が命名したのか、その正確な云われははっきりとは分かりませんでした。
カボチャとしての特徴
ロロンカボチャは2㎏前後の大きさになり、
果頂部とお尻の部分が細くなり、写真のようなラグビーボール形になります。
果皮は濃い緑色で栗カボチャに似ており、
果肉は紛質できめ細かく上品な甘味を感じます。
煮物やBBQの焼き物、コロッケなど多くの料理におすすめです。
上品な甘味を利用してプリンなどのスィーツ類を作ってもよいでしょう。
栽培に適した時期は地域により異なりますが、
初春から5月ぐらいに種まき、5月下旬から9月下旬に収穫でき、
ほぼ全国で栽培できます。
受粉後45日ぐらいで収穫できますが、収穫後2週間程度追熟することで
甘味が増加するとのことです。
栽培も比較的簡単なようですので、家庭菜園でも作れそうな感じです。
栽培に挑戦するもよし、見かけたら上品な甘みを味わってください。
(野菜ソムリエプロ 木村純一)