台湾のフルーツといえば、バナナやマンゴーを真っ先に思い出される方も
多いと思います。しかし、最近では南国フルーツの宝庫であることが知られ、
これらのフルーツが目的で旅行する方も多いようです。
そんな台湾のフルーツの中から、日本国内ではあまり流通していないものなどを
今回は紹介します。
蓮霧(レンブ)
フトモモ科フトモモ属ジャワフトモモ種の果実でマレー半島が原産地である。
台湾の他、マレーシア、フィリピンなど亜熱帯から熱帯地方で栽培されています。
台湾における収穫期は11月から6月で、果実は直径数㎝、赤、緑、黒などがあり、
特に黒は高級とされ、糖度も高く食感もよい。英名をWax Appleといい、
ロウ細工のような触り心地がします。
味はりんごと梨を合わせたような感じであるが、果汁は少なめで酸味が少しあります。
皮はむかずに食べますが、お尻の部分とヘタの部分、タネは食べないとのことです。
【蓮霧(レンプ)】
茘枝(ライチ)
ライチは楊貴妃が愛したフルーツとしても有名で、日本でもお馴染みです。
【茘枝(ライチ)】
ライチはムクロジ科レイシ属で、中国南部やベトナムが原産地とされています。
果実は直径3~5㎝ほどで固い果皮におおわれており、
中心には黒い種があり、その周りに乳白色の果肉があります。
食べるのは乳白色の果肉で、甘味と酸味のバランスが良く独特の香りがあります。
ライチにはいくつかの品種があり、収量が少なく台湾でも希少な品種が
「玉荷包」(ぎょくかほう)別名「ドラゴンライチ」と呼ばれる品種です。
果肉はプリプリでジューシー、コクのある甘味が特徴です。
中国本土での呼び名は「妃子笑」(ひししょう)。
日本人に馴染みのある品種は「黒葉」(こくよう)で、
熟すると果皮が赤褐色になります。甘味が特徴で世界的に知られたライチです。
(野菜ソムリエプロ 木村純一)