ベジフルインフォネット78号 バナナ | 日本野菜ソムリエ協会認定 「野菜ソムリエコミュニティ新潟」

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季節も秋めいてきましたが、夏の猛暑による疲れなど出ていませんか?
最近、タピオカ入りのドリンクが大ヒットしていますが、

早くも次のヒット商品を探る動きも出てきているようです。

ある調査によると次に流行りそうなものの1位は「バナナジュース」ということです。

そんなことで、今回はバナナを取り上げてみます。

 

 

バナナジュース専門店
最近、増えてきたのが、バナナジュース専門店で、

まさしくバナナジュースだけで営業するお店です。

東京都内に3店舗と沖縄に店舗展開し、

バナナジュース専門店の先駆けのお店「そんなバナナ」です。

 

そんなバナナ 八丁堀店

 

 

東京駅からも、ほど近いビジネス街にある八丁堀店、

土曜日にもかかわらず11時の開店と同時に若い女性を中心に

30人程度の順番待ちの行列が出来ていました。
ドラゴンフルーツや抹茶など6種類のフレーバーから選ぶことが出ます。

また、どの種類も砂糖は不使用で、腹持ちもいいように思いました。

 

次に紹介するお店は最近、外国人観光客も多数訪れる

東京・谷中(谷根千と呼ばれる地域)にオープンした「国産バナナ研究所」です。
こちらのお店は国産バナナを使用したジュースに特化しています。

使用するバナナの産地は千葉、沖縄、鹿児島、岡山です。

 

国産バナナ研究所

 

 

こちらの特徴は国産バナナ使用の他、ココアやエスプレッソなど

ジュースのベースが選べること、チョコレートやミックスナッツなどの

トッピングが選べることです。

バナナジュースは自宅でも簡単に作れます。

自分好みの素材をプラスして様々なバリエーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

国産バナナの現状
ベジフルインフォネット19号(※)で岡山県の国産バナナを紹介しましたが、

(※2017年4月15日発行、当時はコミュニティ会員用メルマガのみのため、

当ブログでは未掲載)

その後各地の国産バナナはどうなっているのでしょうか。
九州や西日本を中心に全国各地で栽培地は広がっているようです。

そんな中から比較的に北国と言われる地域のバナナ栽培についてご紹介します。

 

山形県産「雪ばなな」
山形県でも豪雪地帯の戸沢村にある温浴施設「いきいきぽんぽ館」の隣接地に

2重のビニールハウスを建設し、温泉水を引き込むと共に、

ボイラーを併用して室温を15度以下にならないようにして栽培しています。
栽培する品種は、耐寒性の強い沖縄県産の「アップルバナナ」の他、

「アイスクリーム」や「島」という品種です。
無農薬栽培を売りに県内外に出荷すると共に、

ケーキなどの加工品の開発を進めるようです。
「いきいきぽんぽ館」では1本、200円程度で販売され、

また、「雪ばなな」の命名は山形県知事ということでした。

 

福島県産バナナ「綺麗」
福島第一原発事故からの復興を後押しする目的で、

昨年から特産品を目指してバナナの実証栽培が開始されました。
凍結解凍覚醒法という方法で耐寒性を増したバナナの苗を使い、

原発事故後休止状態になっていたハウスを使用しています。

近くにあるJヴィレッジなどで販売し、

1本300円程度の価格を予定しているとのことで、

首都圏の果物専門店などにも売り込む予定です。

 

新潟県産バナナ
新潟県柏崎市のシモダ・ファームでは、産業廃棄物の焼却熱を利用し、

バナナの栽培を始めました。来年から年間約5万本の収穫を目指し、

県内の百貨店などで販売する予定との事です。

こちらの品種も、凍結解凍覚醒法で耐寒性を強めた

「クロスミッシェル」という高級品種です。
無農薬で栽培し、樹上で完熟させることから、1本1000円程度が予想されます。
「クロスミッシェル」はデザート向きで、

表面にシュガースポットができた状態が食べごろ、皮ごと食べることができます。

 

バナナの参考画像

 

 

(野菜ソムリエプロ 木村純一)