ベジフルインフォネット77号 わさび(山葵) | 日本野菜ソムリエ協会認定 「野菜ソムリエコミュニティ新潟」

日本野菜ソムリエ協会認定 「野菜ソムリエコミュニティ新潟」

新潟の野菜ソムリエが集う、野菜と果物を楽しく学び活動するコミュニティです。新潟の魅力を全国へ発信中★

刺身には欠かせない「わさび」ですが、主役にはなれない存在のようにも思われます。

しかし、西洋わさびや葉わさび、花わさびと種類は豊富です。
今回は主な「わさび」の品種(種類)について紹介してみます。

 

「わさび」は日本原産の多年生水生植物で、山間の涼しい谷川の浅瀬に自生します。

飛鳥時代には薬草として認識され、平安時代には汁物の具として使用されていたとされます。

室町時代には刺身につけ、香辛料として解毒作用もあるとされていたようです。

にぎり寿司が登場した江戸時代には大量に使われ普及していきました。

 

「わさび」には、実生(みしょう)系と真妻(まずま)系があります。

実生系は植え付けてから1年~1年3ヶ月で生育しますが、

真妻系は1年半から2年と収穫まで日数がかかる上、水の管理など難しいことも多いのです。

 

 

 

しかし、真妻系の「わさび」は辛味が強く、ほのかな甘味もあります。

豊洲市場などに出荷される「わさび」も、ほとんどが真妻系の「わさび」です。

栽培されている「わさび」は沢で栽培される「沢わさび」と呼ばれるものと、

品種改良され沢の近くで栽培される「畑わさび」があります。


「水わさび」は日本全国の9割以上を長野県と静岡県で栽培され、

二大産地を形成しています。
「畑わさび」は岩手県で全国の7割以上を栽培し、

他には北海道や大分県で栽培されますが、他に目立った産地はありません。

 

「わさび」に旬はあるのか?
鼻に抜ける独特の辛味が特徴ですが、その辛味が一番感じられるのは

晩秋から冬にかけてです。このことから「わさび」の旬は11月から2月といえるでしょう。

 

西洋わさび
ヨーロッパ原産の多年生植物で、「ホースラディッシュ」又は、「レフォール」と呼ばれるほか、

北海道では「山わさび」と呼ばれます。

日本には明治初期に伝来し、現在では加工わさび

(チューブ入りで一般に販売されている)の原料として栽培され、

北海道が主な産地となっています。

 

【山わさび】

 

加工用以外には、ローストビーフの付け合わせやソースの具材として使用されます。

 

「花わさび」と「葉わさび」
「花わさび」は、花を咲かせる前の蕾の状態である花茎を収穫したものです。

わさび特有の鼻に抜ける辛味と苦味、シャキシャキとした歯ごたえ特徴です。

1月から4月に出回りますが2月から3月が食べごろの旬と言えるでしょう。

 

 

【花わさび】

 

「わさび」の根茎の先から新しい芽が出てきて葉を開きます。

丁度葉が開いた状態になった若い葉を収穫したものが「葉わさび」となります。

葉を沢山採ってしまうと肝心な根が成長出来ないので、

限られた量しか採ることはできません。
本来の旬は3月から5月ですが、春から秋にかけて収穫されます。

最近はハウス物も多く出荷されるようになり年間通して見ることができます。
長野県、静岡県、岩手県で全国生産量の8割以上を生産しています。

 

【葉わさび】

 

山わさび、花わさび、葉わさびはあまり流通しておらず入手は難しいかと思いますが、

手に入るようでしたら、わさび独特の辛味を味わってみてください。

 

 

 

 

納涼会が開催されました


「野菜の日」の恒例イベントとなりました納涼会を兼ねたBBQ大会が

沢山の方の参加を得て開催されました。
昨年の開催時にはカラオケ店でBBQがどうしてできるのか疑問に思いましたが、

こういうお店があるのにビックリでした。
今回、参加できなかった皆さんにはその様子が

コミュニティブログに掲載されていますので雰囲気だけでも感じてください。
また、今回はyoutubeにもその日の様子をアップしていますので、

併せてご覧いただければと思います。

下記のアドレスをクリックするとご覧になることができます。
https://youtu.be/Fr4Aj49_ce8

 

 

(野菜ソムリエプロ 木村純一)