22日の韓国・聯合ニュースによると、韓国のデフォルトのリスクを反映するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムが上昇し、11か月ぶりの高水準となった。一方で、日本のCDSプレミアムは低下し、2か月ぶりに韓国を下回った。
記事によると、韓国の5年満期外国為替平衡基金債券のCDSプレミアムは、米ニューヨーク市場での19日の終値が67.96bpとなり、昨年2月に記録した68.57bp以来の高水準となった。CDSは、債券を発行した企業や国がデフォルトになった際に損失を補償する商品で、CDSプレミアムの上昇は発行主体の債務不履行リスクが高まったことを意味している。
韓国のCDSプレミアムは、12月19日の49.19bpから1か月で20ポイント近く上昇している。市場では、国際原油価格の急落や世界各国の金融市場の混乱で、韓国のリスクが大きくなったと受け止められている。さらに、韓国政府や金融機関が海外で発行する外貨建て債券の需要が増加したことも影響しているとみられる。
一方、アベノミクスへの懸念で昨年11月に急騰した日本のCDSプレミアムは低下傾向にあり、19日は63.89bpだった。
世界的な金融不安の中、日本の債権は安全資産として認識され「地位が高まった」という。