最も安全な電源は『原発』!
何故より危険で環境汚染をもたらす他の電源を選択しようというのか?
世の中に「絶対安全」は存在しません。比較的な安全なものを選択することにより、安全性を確保する、というのが人類の知恵であり、周知の常識です。
『原発』も絶対に安全なはずはありません。では他の電源と比べるとどうなのでしょうか?比較安全性はどのようなものなのか?『Forbes』という1917年創刊の世界的に有名な経済誌があります。その2012年6月号に電源別に見た1兆kwh
当りの死者の数が掲載されています。これをみると、原発は、他の電源に比べて群れを抜いて「圧倒的に」安全度が高いことが判ります。石炭の2千倍、石油の4百倍、
天然ガスの40倍安全だということです。太陽光に比べても5倍安全です。
これが「絶対的」な数字とは言えませんが、添付図表「様々な研究による発電方法別Twh当たりの死亡者数の推計」(ここでは、1兆wh当り)をみても、ほぼ妥当な科学的推計データであることが確実です。
即ち、他の電源に比べて、原発が圧倒的に安全度が高いことは間違いありません。
ということになると、最近の世論調査で、原発再開に反対する人が50%を超えていると伝えられますが、これは狂気の沙汰ではないでしょうか?一番安全なものをやめて、より危険なものを選択しようというのですから。原発は単に安全なだけでなく、コストも安く、環境汚染も少ないのですから、こんな意見が多数を占めるというのは、信じがたいことです。
しかし、その理由は、はっきりしています。多くの人々が新聞、テレビなどのマスコミに騙されているからです。朝日、NHKを代表とするマスコミは、原発の恐怖、放射能恐怖をあおるばかりで、科学の世界で広く知られている、上掲のような原発が一番安全だという事実をほとんど一切報じません。つまりマスコミは、人々をニセ情報で騙している訳です。いや、お前の数字がおかしいというなら、これを否定する数字を出していただきたい。
騙されているのは、一般大衆だけではありません。細川、小泉といった元首相を務めた人たちが、何の疑問もなく「脱原発」を強硬に主張しています。何か根拠があるんだろう、などと勘繰ってもだめです。単純に朝日、NHKの言うことをうのみにし、自分で何も調べもせず、考えもしないで、安易にこんなバカげた主張をしているに過ぎません。『王様は裸だ』の新バージョン、『王様は馬鹿だ』そのものです。
それはそうです。太陽光などは、コストがバカ高く、原発より5倍も危険なだけではありません。小規模ではいいかもしれませんが、これを大規模でやるととんでもない環境破壊を引き起こします。原発1基分の電力を得るには、山手線内側くらいの面積にパネルを敷き詰めなければならないそうです。膨大な土地から緑を奪い、ガラスパネルにしてしまうわけです。台風でも来たら大事故も心配です。火力や、こんなものに未来を託そうなどどう見ても狂気の沙汰です。
廃棄物の問題がある、というかもしれません。
まず、基本前提として原子力は、火力と比べて単位発電量当たりの廃棄物が1万分の1であるという事実です。さらに高レベル核廃棄物は、1万分の1の0.6%に過ぎません。この処理方法は既に確立されていることを、オックスフォード大学名誉教授のウェード・アリソン博士が、『放射能と理性』(徳間書店)で詳しく述べています。
電力の80%を原発で賄っているフランスですが、発生した廃棄物は、1メートル四方で長さ10メートルほどの燃料棒となり、バスケットボールのコートくらいの広さの貯蔵所に収められているといいます。(映画『パンドラの約束』監督 ロバート・ストーン・インタビュー『致知』1月号)
そろそろ、マスコミが原発・放射線についてウソ報道ばかり流す状況にストップをかけなければならない時です。国際的にも科学者が SARI (Society for Accurate Radiation Information)(放射線の正確な知識のための組織)を結成して正しい情報発信のために立ち上がりました。マスコミは、この発信する情報を国民に正しく伝える義務があります。
平成26年2月17日 ㈱世界出版 代表取締役 茂木 弘道