東京に来て感じるのは、こんなに放射能が降り注いでいるのに、マスクをしている人が減ってきているということです。
東京のすべてで危険と言うことではないのでしょうけれども、スポット的に高い値を示している場所があります。新宿もその一地域です。全国のデータを見比べて下さい。
自分の身は自分で守らないと政府は守ってくれません。
特に子どもは親が守らなければどうしようもありません。
以下、木下黄太氏のブログから引用です。
危険をご自身の地域でどう捉えるのかと言う事について、前の記事に書き込みが複数あったので、まず書いておきます。結局放射性物質の蓄積降下量でみるしかありません。県内全域が同じではありません。場所によって危険は変わります。それを前提に聞いてください。福島はもちろんの状態です。特に浜通りと中通りには、すさまじく汚染されている地域があります。チェルノブイリの避難地域のレベルを超えているところも少なくはありません。ご存知の通りです。続くのは茨城です。茨城のエリアでは、チェルノブイリの時の放射線管理地域に近くなっている場所は複数存在するとみています。ここまでがまず明確に問題があります。もちろん、県内全域ではなくて、地域ごとにより差があるということは前提です。県内でも場所によって様相が異なる事は前提です。
またデータが不明ですが、ある程度は高いと類推されるのは宮城です。地理的に福島中通りと近く、一定の降下量がある山形。ホットスポット的に高いと見られる東京。ここまでの県には問題のある場所が点在していると思います。宮城、山形は理解できますが、実は同じレベルの危険が、都内にあるということは、いい加減に認識を深めてください。新宿の数値だけでわかります。東京にホットスポットがある理由は、風向き、東京湾からの風の吹き返し、高層ビルやアスファルトばかりという複数条件にもよると思います。
他の関東全域と山梨までは、降下量が明確にあります。他地域とは異なります。
(中略)
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」http://kofdomofukushima.at.webry.info/
という団体が現地で、立ち上がっていて、そこの中手聖一代表と話しました。子どもたちをこの原発事故から守るべきと言うことについては、同じ認識です。元々、反対運動をしていた人達でなく、今回の事故以降に、ネットを介して繋がっていったグループのようで、このブログ読者やFacebookグループと同じような感覚をお持ちでした。
「とにかく、政府にまず言いたいのは、何か手をうつ姿勢を示して欲しいということです。福島では、みんな危機感をもっているし、それでも温度差がありますから。不安はつよいですから、まずはやるという姿勢を示す事が必要。何もやらないことに怒りを感じます。やると言う方向に転換するためには、20ミリシーベルトが壁なんです。」と話す中手さん。
続けて、「ハッキリ言うと福島では混乱がおきている。街を帽子、マスク、長袖で可能な限り肌を出さずに動いている人の横を、何もしていない人が歩いている。街で違和感のある光景です。みんな、どこまで怖がればいいのか分からない。本来自立判断すべきなのに、皆できないのです。当局が、適正に、安全をより守るためにこうすると、アナウンスすればうけとめて従う感覚はありますよ。安全を守ると言う観点で話せば。20ミリシーベルトは考えられません。仮に10ミリあるいは5ミリというラインも考えるのは、安全を守る姿勢を政府がまず示す事で、受けいれていく可能性もないわけではないのです。特に防御を固めるのは悪くないと政府が言うべきでしょう。逃げた人が悪く言われる構図は本当におかしいです。むしろ、自主避難にも政府が支援があってもおかしくはないと思います」と。
福島の自治体が、県レベルや市町村レベルの首長が積極的な反応がなかったことや、郡山の土壌についても、ある小学校の親たちが市長に詰め寄ったのが大きな流れになったという話も伺いました(土壌の入れ替えが、長期的なプラスマイナスの判断は別として)。
こういう情勢の中で、具体案としての学童疎開というテーマを考えるべきだと言う見解も同じでした。どこで、線引きをするのかという問題はありますが、十五歳以下で十数万人に及ぶレベルではないのかと言う事です。福島は出生率も高いため、世帯数は半分よりは、多い程度かもしれません。十万を切る世帯数であれば、全国の自治体で引き受けることは可能だと思います。
「結局、何らかの政治決断があれば望ましいし、無理ならシンドラーのリストではないが、助ける事のできる子どもたちだけでも助けたい」と言われます。どこまで、できるのかはわかりませんが、全国の実感のない人々がどうしたら、こういう心情を共感してくれるのかと思います。