「ガラスの背骨、遠景と」
通りにはキャスケット、目深に被った少年が、
脂の染みた黒い爪、白い息を吐きながら、
スーツの初老のサイフくすねた、
細く長いミドリ色、先端、ふたつに割れた舌、
眠け覚ましにハーブティー、グラニュー糖を匙二杯、
ステンドグラスに似せた窓、
痩せた頬にはラッパをくわえた天使の影が、
バスタブには氷が張って、その下には掠れた古い記念写真、
カラスの黒いオルゴール、
音はもう死んでしまったらしいって、
片耳欠けた老夫が路傍でスケッチしてた、
海の近く、水門あたり、
古びたボートが散らばりながら枯れていた、
首から下を擦り潰された、
ネコは顔色変えずに果てていた、
恐怖に気づかず、一瞬にて終わっちまったんだろ、
そんなもんだ、悲しむほどのことはない、
ここはきっと、なにもかもが終わった地点、
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