
「地上ゼロのパッセージ」
向かい風をぶつけられ、
僕らはときに転倒すらも笑えるのかな、
鼻先くすぐる土の匂いは、まだ咲く前の草いきれ、
寒さに耐える、
そんな想いすらなく生きる緑のように、
爪先どうにか這いつくばって、
蹴りあげる土、埃のなかを立ち上がる、
“まだまだやれるさ”
意気がるやら呟くやらの途方の合間、
揺られる葉はからから乾いた笑い声、
春を待たず枯れゆく赤を、
見ないふりは出来ずに立つな、
そこに生きるは汚れさえなく、
美しさも誇らずに、
冬に生きる健気さを、笑う者を笑えばいい、
またどこかで逢うだろう、
祝祭など手繰りもせずに、
土の匂い、そこに立ち、
背中に浴びる罵声を睨む、
転ばなぬ者には分かるものかと、
大地の手触り、それをつかんだ、
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