「ベル」
ベルは今日も響き渡った、
溶ける氷が崩れる音色にも似てる、
朝を告げるための鐘でも、
聴きようはいくらでも、
今朝、ひとりの男は旅立った、
祝福のない旅に過ぎずも、
彼はいかようにも意味を持たせず、
〝別にたいして意味らしきはなかったね〟
薄い壁には走り書きのメッセージ、悪くはなかった、
擦り減らすだけの日々にさえ、
温もりくらいは感じとれたよ、
思わば彼の利き手には、飛び散る火の粉に炙られた、
感覚さえない菱形ならぶ、朝を告げるに飽きたんだ、
誰が笑おうベルひとつ、
いかようにも鳴らせたはずだ、
目を閉じ溶けゆく氷、
それだけに意識を尖らせ、
〝今日まで生きた、朝になればベルを鳴らした、
眠る羊たちを目覚めさせ、
街に新たな光昇らす、それだけだ、
それだけの生涯だった〟
〝ありきたりでも優しさは、君の命のそばにある、
見つけようと躍起になるな、目を閉じ呼吸を整えて、
どこかに鳴るベルを探そう〟
ただひとつそれだけで、
五線譜にさえ乗らない旋律、
体中に届くはずだと、最期にベルを一度振る、
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