『雲の上』
我は まだ生きてる
煙草を吹し
酒豪の我は短命の定め
だが階段を上る足も有った
二階に上った疲れも有った
まだ生を感じるのだ
フワフワした感じは
若い頃に失った
歳と共に地に足を着けたが
いずれフワフワに成るだろう
今日は足も有り
疲れも有る
しかしフワフワだ
酒のせいかな
我はまだ上には逝かぬのだ
『スケッチブック』
鉛筆は身を削り
スケッチブックに絵を書いた
消しゴムは身を削り
間違えた箇所を消した
消しゴムが無ければ
完成しなかった絵
黒く塗り潰したかも知れない
鉛筆くんは身を削り
家族の色んな絵を書いた
消しゴムちゃんは身を削り
間違えた箇所を消してやった
鉛筆くんは
芯が一本通ってた
消しゴムちゃんは
寄り添った
鉛筆と消しゴムは
お互い小さくなった
一つのスケッチブックに
沢山の絵を描き
満足そうだった
鉛筆くんと消しゴムちゃんは
お互い年老いた
二人でスケッチブックに
沢山の絵を残せて
嬉しそうだった
スケッチブック最後のページは
まだ白紙
今まで描いてきたのは絆
最後に描くのは絵に詩
最後まで有り難うと
鉛筆と消しゴムは
幸せそうだった
『同窓会~URASIMA~』
青い輝き
竜宮城の扉を開ければ
宴が始まる
何年ぶりだろう
自己紹介するたび
少年少女の顔に成り
何時しか学校で
はしゃぐ子
思い出話しのご馳走と
憧れだった乙姫
酒もはかどり
あの時 伝えられなかった想いを
今だから笑って言える
「君が好きだったよ」
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/むかしむかし\
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| 太郎は姫に |
| 恋をした |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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/叶わぬ想いは\
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 海に沈めて |
| 封をした |
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そろそろ……
何時までも
思い出に居られ無い
子供に返った
楽しい時間
蓋を開ければ大人
巣立ち歩んだ
それぞれの人生
思い出イッパイ箱に詰め
乙姫に
別れを告げて
帰る家
過ぎ去った月日
みんな いい歳に成った