ラムネ
碧く透き通る空と海
真夏に現れる
私だけのビーチ
イルカが気泡を浮かべ
爽やかな風が吹き
安らぎの中に浸る
密かなビーチ
熱と音が反響する日に
逃避行した私は
静かなさざ波に
ココロ浮かべた―――
蝉声が大気を揺らし
緩やかな風が吹き
熱く息詰まる空と町
真夏の清涼
ラムネは氷水に浸る
炭酸の気泡を眺め
爽やかな味を楽しむ
密かな安らぎ
暑くて嫌になる日に
ビー玉覗き
私だけのビーチで
ココロ浮かべた―――
青い鳥
都会に憧れたのは
夢を掴む為
高層ビル建ち並ぶ森に
青い鳥を探し入れば
右も左も分からず迷い彷徨う
ここは魔女の住む森
晴れ渡る光化学スモークの空の下
緑に囲まれた人工公園で
飛行機のさえずり聞きながら
菓子パンを食し
魔法に架かった私は
たるむ
夢も忘れ
冷たいコンクリートの部屋で
息の詰まる想い
誰もが気に留めぬ私を
電柱に止まるカラスが
監視する
魔法が解ければ褪せた色
都会には黒い鳥しか居なかった
十三日に脱走決めた
田舎に帰る腹決めた
故郷に帰れば
きっと鬼ババが
温かい飯を食わせてくれる
昔よく見た夕焼け空を
田舎カラスは きっと
知らん顔して飛んでるだろうよ
