思い出の花 -63ページ目

双歌


葉に涙
落つる白露
光る種
残す命に
想い溢るる

    暮れる山
    落つる紅の葉
    潔く
    残る心は
    明日と流るる

想月


面影 水に映して
静かに消ゆる灯

落つる葉の
波紋に消ゆる面影に
帰らぬ季節
川と流るる

水面に月を見らば
水面に日を見らば
水面に映る影
時と流るる

浮かべた心 葉に乗せ
水面の想い
水と流るる

宝の実


走って来たら
バケツの中は空っぽ
大切な物を
落として来た

早く大人に成りたいと
思った子リス
忙しさに思い返す事を
忘れた親リス
いつしか
子供心を忘れた大人

沢山の思い出を
作ったはずだったのに
バケツの中は空っぽ

子リスが落とした宝物を
探しに戻ろうか
歩んだ道に落ちてる
思い出の種を